2017年5月23日 (火)

固体中で熱を特定の方向に流し、一点に集めることに成功~熱制御に新しい選択肢~

平成29年5月18日
東京大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
ポイント
 
○方向性なく固体中を拡散すると
 考えられてきた熱に指向性を与えられる
 ことを実証しました。
 
○世界で初めて、固体中で熱流を一点に
 集中させる集熱に成功しました。
 
○発熱が大きな問題となる半導体チップ
 などの放熱問題解決に寄与する、
 新しい構造設計手法を提供し、
 より高度な熱制御が可能になることが
 期待できます。
 
 
-----
 東京大学 生産技術研究所附属
マイクロナノ学際研究センターの
野村 政宏 准教授、
Roman Anufriev氏
(ロマン・アヌフリエフ
 東京大学特別研究員・日本学術振興会
 外国人特別研究員)らは、
シリコン薄膜にナノ構造を形成することで
熱流に指向性を与え、集熱に
成功しました。
 
 熱は固体中を四方八方に拡散するため、
特定の方向に熱をより多く流すことは
できず、より高度な熱マネジメントを
必要とするデバイスなどで、
熱流制御への期待が高まっています。
 
 本研究では、シリコン薄膜に
規則正しくナノサイズの円孔を配列し、
熱の運び手であるフォノン注1)が
直線的に移動する構造を形成することで、
熱流に指向性を持たせることが
可能なことを実証しました。
 
 そして、フォノンの指向性を利用し、
フォノンが一点に集中するよう
放射状に空孔を配置してレンズのような
構造を形成した結果、
熱流を100nm程度のごく狭い領域に
集熱することに世界で初めて
成功しました。
 
 熱流方向制御技術と集熱技術は、
熱制御技術に新しい選択肢を与え、
激しい発熱を伴う半導体チップなど
において、高度な熱マネジメントに
つながることが期待されます。
---------------------------------------
 
 熱の固体中の拡散に指向性を与えられる
ようになるとは思っても見ませんでした。
 
 
>本研究成果は、固体中での熱流制御に
>新しい選択肢をもたらし、
>フォノンエンジニアリング注4)分野の
>基礎研究を発展させ、高度な
>熱マネジメントが望まれる
>半導体分野への応用が期待できます。
 
>本研究によって、半導体などにおける
>放熱性能の向上や、これまでに
>意識されていなかった熱流の指向性を
>考慮して積極利用する構造設計、
>局所的な熱流や温度分布を必要とする
>系への利用が考えられます。
 
>高度な熱制御は、放熱問題の解決などを
>通じてエレクトロニクスや
>フォトニクスの更なる発展に寄与する
>ことも期待できます。
 
 
 今後の展開に大いに期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月22日 (月)

ありふれた炭化水素から特異な磁気状態「スピン液体」を発現 -安価な物質を量子コンピュータ、超伝導などの高性能材料へ-

2017年4月25日
東北大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 東北大学材料科学高等研究所(AIMR)の
コスマス・プラシデス教授、
高林 康裕助教と
英国リバプール大学化学科の
マシュー・ロゼインスキー教授らによる
国際共同研究グループは、
化学反応によって炭化水素分子に
電子を導入することで、磁石のもととなる
スピンが液体のようにふるまう
「スピン液体」と呼ばれる
きわめて珍しい状態を作り出すことに
成功しました。
 
 スピン液体は1973年に理論的に
予測された現象ですが、実験によって、
この特異な現象を実現することは
きわめて難しく、四半世紀にわたって、
多くの研究者が「スピン液体を発現する
物質」の探索を進めて来ました。
 
 現在でもその候補となる物質は
ほんの数例のみという状況です。
 
 今回の成果は、炭化水素という
ごくありふれた物質によるスピン液体状態
の発現であり、安価で身の回りに
ありふれた物質が高性能な電子材料、
磁気材料に使える可能性が示された
ことになります。
 
 この研究成果は2017年4月24日
(西ヨーロッパ時間)に
Nature Chemistryに連続する2つの論文
として掲載されました。
 
 同じ研究グループによる成果が
2報連続して掲載されることは
きわめて珍しく本研究の重要性を
示しています。
 
 
---------------------------------------
 
>「スピン液体」と呼ばれるきわめて
>珍しい状態を作り出すことに成功
>しました。
 とのこと。
 
 現在でもその候補となる物質は
ほんの数例のみ。らしい。
 
 
 素人なのでどうして「スピン液体」
の実現が、「新しい科学を切り拓く
とともに、高性能な磁気材料開発
の基盤として期待される」のか?
 
 理解できません。
 
 科学的にこういう状態が起こる
理論が解明出来れば、
今まで知り得なかった新しい発見があり、
新しい科学を切り拓くことに繋がる
というのは理解できますが、その先が?
 
 今後に期待しましょう。
 
 ありふれた物質で起こせたという
ことは、「スピン液体」をじっくり
観察できるようになったわけですから
大いなる前進かな?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月21日 (日)

光子一つが見える「光子顕微鏡」を世界で初めて開発-光学顕微鏡で観測できない極めて弱い光で撮影が可能-

2017/04/05
産業技術総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
ポイント
 
・光子を1個ずつ観測でき、その波長も
 わかる超高感度顕微鏡を開発
 
・従来の光学顕微鏡で観測できない
 極微弱光でカラー画像の撮影に
 世界で初めて成功
 
・生体細胞の発光観察や微量化学物質の
 蛍光分析など、医療・バイオ、
 半導体分野での利用に期待
 
 
-----
概要
 
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)
物理計測標準研究部門
量子光計測研究グループ
福田 大治 研究グループ長、
丹羽 一樹 主任研究員は、
従来の光学顕微鏡では観測できない
極めて弱い光でも、明瞭なカラー画像を
観察できる「光子顕微鏡」を
世界で初めて開発した。
 
 通常、試料をカラー観測する際には、
白黒画像しか得られない電子顕微鏡
ではなく、光学顕微鏡が用いられる。
 
 光学顕微鏡は、試料からの光を
レンズで集光してCMOSカメラなどの
光検出器で観察する。
 
 しかし、試料からの光が極めて弱くて
光検出器の検出限界を下回ると、
観測できない。
 
 産総研では、超伝導現象を利用した
超伝導光センサーの開発を進めており、
これまでに、光の最小単位である
光子を1個ずつ検出し、光子の波長
(色と関係している)も識別できる
光センサーを実現している。
 
 今回、この超伝導光センサーを
顕微鏡の光検出器として用いて、
従来の光学顕微鏡の検出限界を
大幅に超える「光子顕微鏡」を開発し、
光子数個程度の極めて弱い光で
カラー画像の撮影に世界で初めて
成功した。
 
 今回開発した顕微鏡を用いて、
生体細胞の微弱発光の観察や
微量化学物質の蛍光分析など、
医療・バイオ分野や半導体分野における
研究開発・製品開発での利用が
期待される。
 
 なお、この技術の詳細は、
2017年4月4日(英国時間)に英国科学雑誌
Scientific Reports
(Nature Publishing Group)に
オンライン掲載された。
---------------------------------------
 
 「光子を1個ずつ観測でき、その波長も
わかる」って凄いですね。
 
 
 今回は、既開発の超伝導光センサーの
利用拡大で、まず一歩を踏み出したと
言う所かな?
 
 関連リンク
産業技術総合研究所
 
 
 今後の更なる研究、発展に期待します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月20日 (土)

世界最軽量「手のひらサイズ580g」医療用ガンマ線可視化カメラを開発- 世界初・生体マウスのマルチアングル撮影、多色高精度3D画像を短時間で撮影可能に -

2017/05/18
量子科学技術研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
ポイント
 
・世界最軽量、「手のひらサイズ580g」
 のガンマ線可視化カメラを開発
 
・世界初、生体マウスをマルチアングルで
 撮影。多色かつ高精度な3D画像を
 短時間で撮影
 
・ガンマ線を見る新しい目の創出、
 次世代分子イメージングの
 新たな可能性に期待
 
 
-----
概要
 
 早稲田大学理工学術院の
片岡淳(かたおかじゅん)教授らの
研究チームは、大阪大学、
量子科学技術研究開発機構、
浜松ホトニクス株式会社と共同で、
ガンマ線を可視化する世界最軽量の
小型カメラ(重量580グラム)を
開発しました。
 
 さらにこのカメラを用いて、
3種の異なる放射性薬剤を投与した
生体マウスの3D同時分子イメージング
にも世界で初めて成功しました。
 
 レントゲン撮影に代表される
放射線イメージングは、
一般に2次元静止画を基本とし、
エネルギー情報を持ちません。
 
 また、癌(ガン)やアルツハイマー病の
早期発見に有用なPET(陽電子断層撮影)も
511キロ電子ボルト(keV) のガンマ線を
対象とし、画像は白黒です。
 
 そこで、任意のエネルギーのガンマ線を
手軽に可視化することができれば、
生体内に特性や集積箇所の異なる
多種多様なマーカーを投与して同時に
追跡することが可能となります。
 
 いわば、白黒テレビがカラーテレビに
置き換わるほど劇的に情報量が増加すると
期待できます。
 
 研究チームは、環境計測用に開発した
コンプトンカメラ(※注1)の高精度化に
挑み、世界最軽量かつ高解像度の
医療用コンプトンカメラを開発しました。
 
 このカメラを利用して、生体マウスに
異なるエネルギーのガンマ線を放出する
放射性薬剤を投与し、
ヨウ素 (131I: 364 keV) は甲状腺に、
ストロンチウム (85Sr: 514 keV) は
骨に、また亜鉛 (65Zn: 1116 keV) は
肝臓を中心として肺や心臓、膵臓などに
広く取り込まれる様子を高精度
(解像度約3mm)かつ短時間(2時間)で
明らかにしました。
 
 高感度の検出器を究極まで小型化する
ことでマルチアングル撮影が可能になり、
これにより、一様かつ3次元の
カラー画像を得ることに成功しました。
 
 今回の研究成果は、将来的には、
より”人間の目に近い”ガンマ線カメラの
実現につながり、また次世代
分子イメージングの可能性を拡げるもの
として大きく期待されます。
 
 本研究成果は、
英国Nature Publish Groupの
オンライン科学雑誌
『Scientific Reports』に
2017年5月18日午前10時(現地時間)に
掲載される予定です。
---------------------------------------
 
 素晴らしい成果ですね。
 
 
>本研究は、放射線イメージングに
>新しい「カラー軸
>(=エネルギー情報)」を付け加える
>だけでなく、装置を究極まで小型化する
>ことで、短時間かつ高解像度の
>3次元 (3D)可視化を可能にしました。
 
>将来的には画像の最適化を含め、
>より“人間の目に近い”
>ガンマ線カメラが実現できると
>期待されます。
 
 
 今後さらに改善を行うことで
いっそう有用なものになりそうです。
 
 大いに期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゲノムのほぼ全域で正確に編集できる新ゲノム編集法の開発 -ゲノムSNPsの自在編集を可能に-

2017年05月18日
京都大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 植田充美 農学研究科教授、
黒田浩一 同准教授、
里村淳 同博士課程学生らの
研究グループは、ゲノムワイドで
高効率な編集技術を構築するために、
DNA一本鎖切断酵素である
Cas9 Nickaseを用いた
CRISPR/Nickaseシステムを確立しました。
 
 本研究成果は、2017年5月18日午後6時に
英国の学術雑誌「Scientific Reports」に
掲載されました。
 
 
-----
研究者からのコメント
 
 本研究では、真核生物のモデルである
酵母細胞を用いて、ゲノムワイドで
高効率な編集技術を構築するために
CRISPR/Nickaseシステムを
確立しました。
 
 旧来のゲノム編集法である
CRISPR/Cas9システムでは
全てのゲノム領域を編集することが
できない、非相同末端結合
(DNA二本鎖切断において、切断末端同士
 が連結される修復)により標的配列に
望まない塩基の挿入、欠失が生じてしまう
という大きな欠陥が目立ってきて
おりますが、私たちの開発した
CRISPR/Nickaseシステムによって
これらの欠陥を超越することが
できました。
 
 今後さらに、動物細胞にも展開すること
により、ゲノム上のほぼすべての
SNPs(一塩基多型。DNAの塩基配列の中で、
一塩基だけが標準と異なる個人差の一つ)
の修復編集が可能になるとともに、
逆に、目的通りのSNPsの導入も可能になり、
これからのゲノム科学の発展に
貢献できると考えております。
 
 
詳しい研究内容については こちら
---------------------------------------
 
 ゲノム編集技術も進歩しています。
 
 
>動物細胞にも展開することも可能で、
>ゲノム上のほぼすべての
>SNPs の修復編集が可能になります。
 
>逆に、目的通りの SNPs の導入も
>可能になり、これからの全生物の
>ゲノム科学の発展に貢献できると
>考えております。
 
 期待しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月19日 (金)

人為起源の黒色酸化鉄粒子による大気加熱効果を発見

2017年5月17日掲載
東京大学大学院理学系研究科
気象庁気象研究所
情報・システム研究機構 国立極地研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
発表のポイント
 
・独自の分析装置を搭載した航空機観測
 により、対流圏中に人為起源の
 黒色酸化鉄粒子が多量に存在することを
 発見し、その粒径別数濃度を観測した。
 
・観測データに基づく大気放射計算から、
 人為起源の黒色酸化鉄粒子が、
 気候に影響を与えうるほどの
 大気加熱効果をもつことを
 明らかにした。
 
・産業革命以降の人為起源の
 黒色酸化鉄粒子の放出量の増大が、
 平均気温や水循環の変化に影響している
 可能性が示唆される。
 
 
-----
 地球大気に浮遊する微粒子
(エアロゾル)のうち、黒い物質からなる
 粒子は、太陽光吸収により
 大気や雪氷面の加熱をもたらします。
 
 黒い粒子による加熱は、気候全体の
温暖化の一因となるだけでなく、
降水量や雪解け速度など水循環にも
影響を及ぼします。
 
 これまで人為起源の黒い粒子としては、
化石・バイオ燃料燃焼時に放出される
主に炭素から構成されるもの
(炭素性粒子)しか知られていません
でした。
 
 東京大学大学院理学系研究科の
茂木信宏助教、気象庁気象研究所の
足立光司主任研究官、
国立極地研究所の近藤豊特任教授らの
研究グループは、独自開発の分析装置を
搭載した航空機観測により、
人為的な高温プロセスで生成した
黒色の酸化鉄粒子が、東アジア上空の
対流圏に高い質量濃度で存在していること
を発見しました。
 
 同時に、観測データに基づいた理論計算
から、この黒色酸化鉄粒子が炭素性粒子に
比べて無視できない程度に大きい
大気加熱効果をもつことを示しました。
 
 この結果から、温暖化や水循環変化の
一因となる人為起源の黒い粒子として、
炭素性粒子だけではなく、
黒色酸化鉄粒子も重要である可能性が
示されました。
 
 この研究が進むことで、未解明な現象が
多い気候変動の解明に向けて、
その不確実性を減らすことが
期待されます。
---------------------------------------
 
 黒色酸化鉄粒子ね~、まだまだ気候変動
の科学的な解明は不十分です。
 
 炭酸ガスもその大きな一因ではあるので
しょうが、実際に起こっている気象変動を
正確に説明出来ないのが現状。
 
 
>本研究の結果から、今後の温暖化や
>水循環に関わる気候研究において、
>大気や雪氷面の加熱の原因となる
>人為起源の黒い粒子として、
>炭素性粒子だけではなく、
>黒色酸化鉄粒子も考慮することの
>重要性が示されました。
 
>第一に、黒色酸化鉄粒子の発生要因別の
>放出量など、スーパーコンピュータを
>用いた気候の数値シミュレーションに
>必要な基礎データを整備することが
>必要です。
 
>また、ごく最近の研究により、
>都市大気中に存在する黒色酸化鉄粒子
>(マグネタイトのナノ粒子の凝集体)が
>呼吸を介して人間の脳組織の中に
>取り込まれていることが判明し、
>健康被害を及ぼしている可能性が
>指摘されています。
 
>気候影響だけではなく健康影響の観点
>からも、人為起源の黒色酸化鉄粒子の
>実態を解明することが重要です。
 
 
 黒色酸化鉄粒子に関しては、これから
やらなければならないことが沢山ある
ようです。
 
 重要な研究ですね。
 予算もしっかりつけて、国際貢献して
貰いたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月18日 (木)

水を使用した新たな表面加工技術による高機能マイクロリアクターの低コスト量産製造技術の開発

2017年5月15日
大阪大学研究情報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
研究成果のポイント
 
・濡れ性を制御した高機能マイクロ
 リアクター※1 や細胞培養容器などの
 低コスト量産製造技術を開発
 
・これまでの高価な製造工程とは異なり、
 形状転写および成膜、
 選択性の薄膜除去技術を組み合わせた
 安価なプロセスでの製造を可能とした
 
・再生医療・再生医工学や
 バイオマーカー、DNA検査が
 より身近なものになるとともに、
 光制御技術といった新分野への
 応用に期待
 
 
-----
概要
 
 大阪大学大学院工学研究科の
山内和人教授と㈱クリスタル光学の
研究グループは、濡れ性を制御し
微細な表面凹凸と機能性薄膜を
組み合わせたナノ・マイクロスケールの
微細構造製造技術を開発しました(図1)。
 
 従来のマイクロリアクターは、
これまでフォトリソグラフィー※2 などの
手法で製造されていましたが、
高価な装置が必要で生産性の低い
プロセスでありました。
 
 今回、研究グループは型を用いた
形状転写と薄膜形成技術、
これに独自開発した超精密加工技術
である“Water-CARE”を適用した
画期的な手法で、
高機能マイクロリアクターや
細胞培養容器などの低コスト
量産製造技術の開発に成功しました。
 
 これにより、再生医療やDNA検査などが
汎用化され医療・バイオに関する
研究開発が飛躍的に進むこと、
またフォトニック結晶※3 や
メタマテリアル※4 などの光制御技術の
発展も期待されます。
---------------------------------------
 
 Good News !
 
 
 
>本研究開発は当初より、将来の量産化を
>見越した低コストの製造技術の確立を
>目標としました。
 
>この画期的な研究成果を応用すること
>で、表面の濡れ性制御だけでなく、
>光や摩擦係数の制御といった
>様々な機能性表面を安価に創成する
>可能性が示されました。
 
>将来的には、DNAや癌、疾病・疾患の
>セルフチェックが家庭で行えるように
>なり、また再生医療やバイオ技術の
>発展に直結し、エネルギーロスを
>低減した太陽電池などで
>省エネ・創エネも期待されます。
 
 良さそうです。
 大いに期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月17日 (水)

全世界からの植物由来の蒸発量の把握~水の同位体比から解き明かされる地球水循環の詳細~

2017.05.10
東京大学生産技術研究所ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
発表のポイント
 
◆3年間にわたる水田上での観測を経て、
 植物を経由した蒸散とそれ以外の蒸発を
 定量的に見積もる手法を開発し、
 それを全球に適用したところ、
 蒸散の割合が57±7%と見積もられた。
 
◆近年、陸上からの蒸散寄与率について、
 20%~90%とさまざまに異なる値が
 報告され盛んな議論がなされてきたが、
 その議論に決着をつける結果。
 
◆蒸散は、植物が光合成する際に行われる
 ものであり、 炭素循環を正確に
 見積もる上にも蒸散量の正確な推定は
 必須。地球温暖化の緩和や適応を考える
 際の基礎情報として極めて重要になる。
 
 
-----
発表概要
 
 近年の地球温暖化に代表される
気候変動をより正確に予測する上で、
地球水循環の詳細の理解は必須です。
 
 陸上からの蒸発散量のうち、
植生を経由する蒸散量と土壌や水面
からの蒸発量の割合(蒸散寄与率)は、
地球水循環を理解するうえの基本的な
事項であり、特に、将来気候の予測や
光合成を介した炭素循環に大きな影響を
与えるものであるにもかかわらず、
未だ十分理解されているとは言えず、
理解の向上は喫緊の課題でした。
 
 東京大学生産技術研究所と
大気海洋研究所の芳村圭准教授らは、
農業・食品産業技術総合研究機構
農業環境変動研究センターが
管理・観測している試験水田に、
2013年より新たな水安定同位体比
観測システムを導入し、
3年間にわたる観測を行いました。
 
 水の安定同位体比(δ18OとδD)は
水の相変化に対して敏感であり、
相変化を伴う水循環過程の理解向上への
利用に適した指標です。
 
 その結果に基づき、全球に適用可能な
蒸散寄与率推定手法を開発し、
全球陸域での蒸散寄与率分布を推定し、
その全球平均値として57±7%という値を
見積もりました。
 
 こういった値は、例えば気候モデルの
陸面過程をより正しいものにするために
大いに重要になります。
 
 また、全球陸域での蒸散寄与率
についてはここ数年で20%~90%と
さまざまな値が発表され、
大きな論争となっていたのですが、
今回の観測データに基づいた値は、
そういった国際的な科学論争に
決着をつけるものです。
---------------------------------------
 
 これも又素晴らしい成果ですね。
 
 
 地球温暖化の緩和や適応を考える際の
基礎情報として極めて重要であると思い
ます。
 
 前回の投稿も含めて、世界の科学論争
に決着をつけ、世界に貢献出来ることを
期待しています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東アジアの炭素収支の問題に決着:東アジア陸域生態系によるCO2吸収は進んでいない- 中国からの人為起源排出量のバイアス影響を新たな手法で評価 -

2017年5月16日
国立研究開発法人海洋研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 国立研究開発法人海洋研究開発機構
(以下「JAMSTEC」という。)
地球表層物質循環研究分野の
佐伯田鶴ポストドクトラル研究員
(現所属、国立環境研究所)
地球環境研究センター)と
プラビール・パトラ主任研究員は、
主要な温室効果ガス(※1)である
二酸化炭素(CO2)の排出吸収量
について、独自に開発した
大気化学輸送モデル(※2)と
大気濃度観測データを用いた
CO2とメタン(CH4)の解析から、
2000年代の東アジアの化石燃料消費
によるCO2排出量が過大評価されている
可能性を示し、このバイアスを補正
すれば、近年報告された東アジアの
陸上生態系によるCO2吸収量の増大は
見られない、ということを
明らかにしました。
 
 大気濃度観測データからCO2の
排出吸収量を推定する手法では
CO2の人為起源排出のバイアスが
陸域生態系吸収の推定に影響するため
分離が困難でしたが、
本研究は、CO2とCH4の解析結果を
組み合わせた新しい解析手法により
両者の寄与を分離し推定した
世界で初の試みです。
 
 最大の温室効果を持つCO2の地域ごとの
収支(排出量と吸収量)を正確に理解する
ことは、CO2濃度と地球温暖化の
将来予測精度を向上させるため
だけでなく、将来の炭素管理の最適化や、
排出削減対策の効率的な政策立案に
不可欠となっています。
 
 陸域生態系や海洋によるCO2の収支を
地域ごとに推定する方法としては、
生態系や海洋のプロセスを積み上げていく
手法とともに、大気輸送モデルを用いて
大気中CO2濃度観測データから
逆推定する解析方法が有力な手法と
なっています。
 
 その大気側からの逆推定の際には、
人間活動による化石燃料消費などの
CO2排出量も入力データとして
使用しますが、各国の社会経済的な
統計等に基づいていることから、
信頼度の高いものとしてそのまま解析に
使用するのが常でした。
 
 しかしながら本研究では、この前提は
中国の排出量統計値には当てはまらず、
近年過大バイアスがあることを
明らかにしました。
 
 さらに、CH4の大気観測データを
使用した逆推定の結果
(2016年2月1日既報)を考慮した
新しい解析手法を用いて、東アジアの
化石燃料消費によるCO2排出量の増加率を
補正すれば、東アジアの陸上生態系
による2000年代の吸収量の増加は
見られず、近年報告された逆推定の結果
では吸収量の増加率が過大に評価されて
いることを明らかにしました。
 
 本研究の成果は、大気側からの
CO2収支推定手法の精緻化に貢献するもの
であり、また、温室効果ガスの
科学的知見を取りまとめている気候変動に
関する政府間パネル(IPCC)や
グローバル・カーボン・プロジェクト
(GCP)(※3)の活動に貢献する
とともに、地球温暖化対策および
放出量管理に関する政策立案の際の
科学的裏付けとなることが期待されます。
 
 なお、本研究は環境省環境研究総合
推進費(課題番号2-1401)の一環として
実施したものです。
 
 この成果はアジア・オセアニア地球科学
学会の「Geoscience Letters」に
5月16日付け(日本時間)で
掲載される予定です。
---------------------------------------
 
 素晴らしい成果ですね。
 
 
>今回の手法は、大気化学輸送モデル
>を用いたCH4とCO2の逆推定と
>長期の航空機観測での検証を
>総合的に組み合わせて、
>既存の社会経済統計による
>CO2排出量を検証・補正した
>初めてのケースであり、
>温室効果ガス排出量の
>「測定、報告及び検証
>(Measurement, Reporting and
>  Verification; MRV)」に対する
>独立した検証手法への応用が
>期待されます。
 
 
 地球温暖化対策および放出量管理
に関する政策立案の際の科学的裏付
けとして認められ、貢献出来るよう
期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年5月16日 (火)

ニワトリ体細胞からの効率的なiPS細胞の樹立 絶滅危惧鳥類に対する感染症や農薬等の影響評価への応用も!

平成29年5月8日
国立研究開発法人 国立環境研究所
生物・生態系環境研究センター
岩手大学連合農学研究科
東北大学大学院農学研究科
順天堂大学産婦人科
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 我々は、Oct3/4という遺伝子の働きを
高めることでニワトリのiPS細胞
(人工多能性幹細胞)を効率的に樹立
できることを発見しました。
 
 また、樹立したiPS細胞はFGFという
増殖因子と、PouVおよびNanogという
遺伝子の働きにより多能性が維持されて
いることを明らかにしました。
 
 環境省レッドリスト2015によると、
国内に分布する鳥類約700種の中で
97種が絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅰ類および
Ⅱ類)に分類されています。
 
 このような絶滅危惧種に対する
感染症や農薬等の影響が懸念されています
が、その影響を評価する方法は
確立されていません。
 
 絶滅危惧種の生体を利用した影響評価は
不可能なため、他の方法、
特に培養細胞での評価方法の確立が
有力な選択肢となっていました。
 
 iPS細胞は様々な細胞に分化する能力を
有する細胞として知られています。
 
 鳥類のiPS細胞を樹立すれば、
将来的に、試験管内で様々な細胞に
分化させ、感染症や農薬の評価系を
構築することができます。
 
 本成果は、2017年4月7日
(日本時間3時)に
「Journal of Cellular Physiology」に
掲載されました
---------------------------------------
 
 絶滅危惧種に対する対応にiPS細胞が
貢献出来る。前の投稿もそう。
 素晴らしいと思います。
 
 
>国立環境研究所環境試料タイムカプセル
>棟には、様々な野生鳥類由来の
>体細胞が保存されています。
 
>本研究の技術を、他の野生鳥類由来の
>体細胞へ応用することが出来れば、
>野生鳥類由来のiPS細胞が樹立できます。
 
 良いですね。期待したい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧