2017年4月30日 (日)

アルミニウムのナノ構造体で「色」を作る-半永久的に失われず塗料より軽い「メタマテリアル・カラー」-

2017年4月26日
理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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要旨
 
 理化学研究所 田中メタマテリアル
研究室の田中拓男主任研究員
(光量子工学研究領域フォトン操作機能
 研究チーム チームリーダー)、
レニルクマール・ムダチャディ国際特別
研究員の研究チームは、
アルミニウム薄膜で作った
「メタマテリアル[1]」で、
可視光全域をカバーする「色」を
作り出すことに成功しました。
 
 光の波長よりも小さいナノメートル
(nm、1nmは 10億分の1m)サイズの
構造体(以下、ナノ構造)を大量に
集積化して自然界の物質では実現できない
光学特性を持たせた人工物質を
メタマテリアルと呼びます。
 
 ヒトの目は捉える光の波長の違い
によって色を区別するので、
ナノ構造の大きさや形を変えることで
メタマテリアルが吸収する光の波長を
制御すれば、さまざまな色を作り出すこと
ができます。
 
 従来のメタマテリアルでは、
吸収する光の波長が一つに限定されて
いたり、吸収する光の波長幅が広いため
パステルカラーのような彩度の低い色
しか作り出せないといった課題があり、
任意の色を自在に作ることは
できませんでした。
 
 今回、研究チームは電子ビーム
リソグラフィー法[2]と真空蒸着法[3]を
用いて、シリコン基板上に
厚さ150nmのポリメチルメタクリレート
(PMMA)レジスト材料[4]を塗布し、
PMMA上に四角形パターンを描画後、
その四角形上とそれ以外の部分に
厚さ45nmのアルミニウム薄膜を
塗布しました。
 
 この座布団形状のナノ構造を持つ
メタマテリアルにより、赤色から紫色まで
可視光全域をカバーする、さまざまな色を
作り出すことに成功しました。
 
 さらに異なる色を出す構造を混ぜると、
絵の具を混ぜたときのように色が混ざり、
黒色を作り出すこともできました。
 
 有機物質である絵の具やインクの色は、
強い光、高温、酸化により除々に
失われます。
 
 しかし、開発したメタマテリアルの
表面は比較的安定な酸化皮膜を持つ
アルミニウムで覆われているため、
ナノ構造が破壊されない限り、
半永久的に退色することはありません。
 
 また、インクなどの塗料と比較すると、
はるかに薄くて軽いという特徴もあります。
 
 研究チームが開発した
「メタマテリアル・カラー」は、
高解像度ディスプレイや
カメラのカラーフィルターとしての利用や、
光の散乱を避けたい光学機器の内壁、
大型望遠鏡内の黒色塗装などの応用が
期待できます。
 
 本研究成果は、英国のオンライン
科学雑誌『Scientific Reports』
(4月26日付け:日本時間4月26日)に
掲載されます。
 
 本研究の一部は、防衛装備庁
「安全保障技術研究推進制度」の
支援を受けて実施しました
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 「メタマテリアル・カラー」面白い
ですね。
 
 
>今回開発した「色」を自在に作り出す
>メタマテリアルの表面は、
>アルミニウム薄膜だけでできています。
 
>アルミニウムの表面は空気中で
>すぐに酸化され、厚さ数nmの
>酸化アルミニウムの被膜ができるため、
>アルミニウムはそれ以上腐食されません。
 
>すなわち、このメタマテリアルは
>比較的安定で、化学的もしくは物理的に
>破壊されない限りメタマテリアルが
>呈する色は失われません。
 
>さらに、メタマテリアルの厚みが
>200nm程度と非常に薄いことも
>この技術の特徴です。
 
>例えば、ペンキを1m角の広さに塗った
>とすると重さは約130gになりますが、
>メタマテリアルを同じ広さに作製すると
>約0.29gとなり、ペンキと比べて
>約500分の1の重さに軽減できます。
 
>そのため、極薄・超軽量で半永久的に
>色褪せない彩色が可能になります。
 
>また、軽量・高性能かつ劣化のない
>黒色塗装も可能となるため、
>光学機器の内壁だけでなく、
>ペンキ塗装では重さが問題となる
>大型望遠鏡の内壁にも、
>光の散乱を避けるための黒色塗装が
>可能になります。
 
 
 素晴らしいです。
 宇宙に打ち上げる望遠鏡などの
塗装に最適。

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2017年4月26日 (水)

乾いた空気から水を取り出す装置、太陽光で動作 - MITとUCバークレーが開発

2017/04/20
マイナビニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 マサチューセッツ工科大学(MIT)と
カリフォルニア大学バークレー校
(UCバークレー)の研究チームは、
乾燥した空気から水を取り出す装置を
開発した。
 
 エネルギー源として利用するのは
太陽光だけであり、湿度20%程度の
乾燥地帯でも、1日に数リットルの水を
作り出すことができるという。
 
 研究論文は、科学誌「Science」に
掲載された。
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 太陽光だけで動作するというのが
素晴らしいですね。
 
>将来的には水道を引かなくても、
>各家庭で太陽光と空気から
>必要な水を作れるようになる。
 かも知れない。
 
 まだ改良の余地があるそうです。
 
 懸念されている水不足が解消出来る
かな?
 
 大いに期待したい。

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2017年4月21日 (金)

圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)システムの実証試験を開始

2017年4月20日
国立研究開発法人
新エネルギー・産業技術総合開発機構
学校法人早稲田大学
一般財団法人
エネルギー総合工学研究所
株式会社神戸製鋼所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 NEDOと早稲田大学、エネルギー総合工学
研究所は、天候により出力が変動する
風力発電を電力系統上で安定的に利用する
ために、発電量の予測情報に基づく
制御技術を用いた圧縮空気エネルギー貯蔵
(CAES:Compressed Air Energy Storage)
システムの実証試験を本日開始しました。
 
 実証試験は静岡県賀茂郡河津町に
完成させた施設で行います。
 
 今後、CAESシステムの制御技術を
確立させ、再生可能エネルギーの
導入拡大に資することを目指します。
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 風力発電は安定電力ではないので、
何かしらの電力安定化策が必要とは
思いますが、圧縮空気エネルギー貯蔵
というのは効率が悪そうですね。
 
・空気を圧縮する時に熱が出るはずで
 その熱は蓄熱槽に貯めるのかな?
 蓄熱槽は何で出来ているのかな?
 → 貯めた熱は発電に使うらしい。
 
 いつまでも熱は貯めておけないはずで、
このシステムの効率はあまり良いとは
思えません。どの位の効率なのかな?
 
 以前の投稿です。
2015年9月3日
新エネルギー・産業技術総合開発機構
 
 
 フライホイール蓄電の方が効率は
良いはずですが、大電力の蓄電には
向かないのかな?
 
 いろいろありますね。
 
 
>天候によって出力が大きく変動する
>不安定な風力発電の電力を
>電力系統上で安定的に利用するために、
>蓄電システムの制御技術を確立します。
 
>これにより、再生可能エネルギーの
>導入拡大に資することを目指しています。 
 と言っています。
 
 日本の再生可能エネルギーの
導入比率目標は低すぎると思っています。
 
 電力網を安定的に運用する方法は
電力網での工夫等、一時的に貯蔵する
だけではないはずです。
スペインなどの運用方法も参考に
しながら積極的に取り組んで貰いたいと
思います。
 
 関連リンク
エコめがねエネルギーBLOG

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2017年4月18日 (火)

藻類オイル抽出残渣から化学品原料の合成に成功 ―藻類バイオマスを徹底的に活用する技術を確立―

2017.04.13
東工大ニュース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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要点
 
・石油の代替資源になりうる
 藻類バイオマスのさらなる有効利用
 
・均一系スズ触媒による有用化学品原料
 への選択的な化学変換プロセスを開発
 
・オイル抽出残渣から、さらに化学品原料
 を合成することに成功
 
 
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概要
 
 東京工業大学 物質理工学院 応用化学系
の山口渉助教と科学技術創成研究院
化学生命科学研究所の今村壮輔准教授らは、
藻類からオイルを抽出した残渣に含まれる
糖質成分から化学品原料
(レブリン酸メチル[用語1]及び
乳酸メチル[用語2])を合成する
新たな化学変換プロセスを開発した。
 
 トリフルオロメタンスルホン酸スズ(II)
あるいは臭化スズ(IV)という
2種類の均一系スズ触媒[用語3]を
用いると、一段階かつ高収率の
化学変換により、藻類のオイル抽出残渣
からレブリン酸メチル及び
乳酸メチルを合成できることを見出して
実現した。
 
 この成果により、石油資源の代替になる
藻類の利用価値が飛躍的に向上すること
になる。
 
 石油資源の枯渇が懸念される現在、
藻類の細胞内からバイオオイルを抽出して
ジェット燃料やバイオディーゼルへ
応用する試みが注目されている。
 
 一方、藻類からバイオオイルを抽出した
残渣には、デンプンを主とした糖質成分が
含まれているにもかかわらず、
これまで、その有効な利活用法が
存在しなかった。
 
 本研究成果は4月12日に
英国科学誌ネイチャーの姉妹誌
「サイエンティフィック・レポート
(Scientific Reports)」オンライン版に
掲載された。
 
 
プレスリリースは こちら
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>石油の代替資源になりうる
>藻類バイオマスのさらなる有効利用
 良いですね。
 
 
>今回は均一系触媒による高選択的な
>化学変換を達成した。
 
>しかし、今後、本技術を実用化する上で、
>不均一系触媒への展開は必要不可欠
>である。
 
>また、藻類内で生産される糖質の
>生合成(生体内での有機物の合成)
>に関する詳しい分子機構を明らかにし、
>それらの情報を基にして、
>バイオマス生産性を向上させた
>藻類株の育種を試みる。
 
>これらの研究開発により、
>藻類バイオマスを炭素資源とした、
>有用化学品生産の実用化に向けて
>大きく前進することが期待される。
 
 まだ先は長そうですが、
期待しましょう。

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2017年4月17日 (月)

橋梁のひずみ分布をモニタリングできるセンサーシートを開発-貼るだけで橋梁の劣化状態を把握できるフレキシブル面パターンセンサー-

2017/04/11
産業技術総合研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・圧電MEMS技術で作製した極薄PZT/Si
 ひずみセンサーをフレキシブル基板上に
 集積化
 
・接着フィルムで橋梁構造体表面に
 貼り付けるだけの簡易施工を実現
 
・ひずみ分布常時モニタリング
 センサーネットワークの実証試験を
 阪神高速道路で開始
 
 
-----
概要
 
 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
(以下「産総研」という)
集積マイクロシステム研究センター
社会実装化センサシステム研究チーム
小林 健 研究チーム長、
同センター ウエアラブルIoT研究チーム
山下 崇博 研究員は、
大日本印刷株式会社(以下「DNP」という)
と共同で、橋梁のひずみ分布を
モニタリングするセンサーシートを
開発した。
 
 近年、橋梁の劣化状態を把握するために
センサーでひずみ分布をモニタリングする
方法が検討されているが、
光ファイバー式は敷設コストが高価であり、
また、箔ひずみゲージでは消費電力が
大きい、フレキシブル基板や接着材の
屋外耐久性が低い、施工方法が煩雑、
などの課題がある。
 
 今回、MEMS技術により極薄化した
シリコンセンサーや回路チップを
フレキシブル基板上に集積化する技術を
開発し、圧電MEMS技術で作製した
極薄PZT/Siひずみセンサー
(長さ5 mm、幅1 mm、厚さ3 μm)を
フレキシブル基板上に配置して、
保護フィルム、接着フィルムと一体化した
フレキシブル面パターンセンサーを
作製した。
 
 また、このフレキシブル面パターン
センサーを高速道路橋に複数枚貼り付ける
と、車両通過に伴う橋梁の動ひずみ分布を
モニタリングできた。
 
 この成果の詳細は、2017年4月12日に
コクヨホール(東京都港区)で開催される
FLEX Japan 2017のMEMS and Sensor
Sessionにて報告される。
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 貼るだけで橋梁の劣化状態を把握できる
というのは素晴らしいですね。
 
 橋梁にせよ、トンネルにせよ、劣化は
避けられません。
 
 常時監視は必須です。
 怠らず、安全を担保して欲しいもの
です。

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2017年4月15日 (土)

低ノイズ・低粘着性・低コストのタンパク質結晶輸送媒体を発見-生理条件に近いタンパク質の高分解能構造解析に期待-

2017年4月10日
理化学研究所
京都大学
大阪大学
高輝度光科学研究センター
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 理化学研究所(理研)放射光科学総合
研究センターSACLA利用技術開拓グループ
の菅原道泰特別研究員(研究当時)、
岩田想グループディレクター
(京都大学大学院医学研究科教授)、
京都大学大学院農学研究科の桝田哲哉助教、
大阪大学蛋白質研究所附属蛋白質解析
先端研究センターの鈴木守准教授、
高輝度光科学研究センターXFEL利用研究
推進室の登野健介チームリーダーらの
共同研究グループ※は、
X線自由電子レーザー(XFEL)施設
「SACLA[1]」のX線レーザーを用いた
「連続フェムト秒結晶構造解析
(SFX)[2]」
(1フェムト秒は1,000兆分の1秒)
において、タンパク質結晶輸送媒体
として「ヒドロキシエチルセルロース[3]」
を用いると、コストを抑えつつ、
結晶を安定供給し、測定ノイズも
低減できることを発見しました。
 
 SFXには、試料に放射線損傷[4]を
与えず、従来の低温条件下
(100K、-173℃)で行う実験とは異なり、
生理条件(生体内)に近い温度での
タンパク質の立体構造(結晶構造)を
決定できるという特性があります。
 
 しかし、10~100mgという大量の
タンパク質から得た結晶を必要とする
という課題がありました。
 
 そこで、共同研究グループは2014年、
少量のタンパク質結晶を高粘度物質の
グリースに混ぜてインジェクター
(噴出装置)からゆっくりと押し出し、
タンパク質結晶のX線回折を行うことが
できる「グリースマトリックス法」を
開発しました注1)。
 
 グリースマトリックス法では、
従来の液状試料をインジェクターから
噴出する「液体ジェット法」と比べ、
構造解析に必要なタンパク質結晶の量を
1/10~1/100
(使用するタンパク質は1mg以下)に
軽減できました。
 
 しかし、グリースに由来する
散乱バックグランドノイズは無視できない
ため、より低ノイズのヒアルロン酸を
SFXに導入しましたが注2)、
その高い粘着力ゆえに安定に結晶を
流すことが難しく、また非常に高価である
ことも問題でした。
 
 今回、共同研究グループは、
タンパク質結晶輸送媒体として
ヒドロキシエチルセルロースを
利用することで、
ノイズ・粘着性・コストの問題を
解決しました。
 
 今後、ヒドロキシエチルセルロースを
利用することで、創薬ターゲットを含む
多様なタンパク質の高分解能結晶構造解析
が可能になると期待できます。
 
 本成果は、英国のオンライン科学雑誌
『Scientific Reports』(4月6日号)に
掲載されました。
 
 本研究は、文部科学省X線自由電子
レーザー重点戦略課題
「創薬ターゲット蛋白質の迅速構造解析法
の開発」(研究代表者:岩田想)などの
支援を受けて実施されました。
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 「連続フェムト秒結晶構造解析(SFX)」
は重要な解析手法です。
 
 
>現在、結晶輸送媒体として
>ヒドロキシエチルセルロース、
>グリースを用いて、さまざまな
>タンパク質のSFXを行っています。
 
>最近では、ヒドロキシエチルセルロース
>を用いたSFXで最高分解能1.20Åでの
>酵素の構造解析に成功しました注3)。
 
>またグリースを用いて、光合成の
>水分解反応において、
>光化学系Ⅱ複合体が酸素分子を
>発生させる直前の状態の立体構造を
>決定することに成功しました注4)。
 
>このタンパク質の場合、
>ヒドロキシエチルセルロースを用いると
>結晶に損傷を与えてしまいます。
 
>今後、ヒドロキシエチルセルロース、
>グリースなどを相補的に利用すること
>で、創薬ターゲットとなる
>膜タンパク質[9]を中心とした
>多様なタンパク質の高分解能での
>構造解析が期待できます。
 
 いろいろ大変なようですが、さらに
工夫を重ね、今まで出来なかった解析
が出来るようになることに
期待しています。

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夢の筒状炭素分子「カーボンナノベルト」の合成に成功~単一構造のカーボンナノチューブの実現に道を拓く~

平成29年4月14日
科学技術振興機構(JST)
名古屋大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○約60年前に提唱された筒状炭素分子
 「カーボンナノベルト」はこれまで
 合成例がない。
 
○世界で初めて「カーボンナノベルト」の
 合成に成功した。
 安価な石油成分パラキシレンを
 炭素原料に用いて11段階で到達した。
 
○単一構造のカーボンナノチューブ合成
 などナノカーボン科学への応用が
 期待される。
 
 
-----
 JST 戦略的創造研究推進事業
において、
ERATO 伊丹分子ナノカーボン
プロジェクトの伊丹 健一郎 研究総括
(名古屋大学 トランスフォーマティブ
 生命分子研究所(WPI-ITbM)
 拠点長/教授)、
瀬川 泰知 化学合成グループリーダー
/研究総括補佐
(名古屋大学 大学院理学研究科 
 特任准教授)、
Guillaume Povie
(ポビー ギョム) 博士研究員らは、
カーボンナノチューブの部分構造を持つ
筒状炭素分子「カーボンナノベルト」の
世界初の合成に成功しました。
 
 「カーボンナノベルト」は、初めて
文献に登場してから約60年、
さまざまな構造が提唱され、
世界中の化学者が合成に挑戦してきた
夢の分子です。
 
 しかし、筒状構造は大きなひずみを持つ
ため合成が困難で、これを乗り越える
有効な合成手法がなく、
これまで合成されたことはありません
でした。
 
 本研究グループは、ひずみのない
環状分子を筒状構造に変換する方法で、
安価な石油成分であるパラキシレンを
炭素原料に用い、11段階で
「カーボンナノベルト」の合成に
成功しました。
 
 さらに、各種分光学的分析を行い、
合成された「カーボンナノベルト」が
カーボンナノチューブと非常に近い構造や
性質を持つことも確認できました。
 
 本研究成果は、単一構造の
カーボンナノチューブ合成の実現や
新しい機能性材料の開発に道を拓く
画期的な成果です。
 
 本研究成果は、2017年4月13日
(米国東部時間)に米国科学誌
「Science」のオンライン速報版で
公開されます。
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 カーボンナノベルトね~
 「約60年前に初めて存在が提唱された」
とのことなので、素晴らしい成果ですね。
 
 
>「カーボンナノベルト」は
>今後のナノカーボン科学を一新する
>分子です。
 
 カーボンナノベルトを使えば、
特定のサイズのカーボンナノチューブを
自由に作れる可能性がある。
ということが「今後のナノカーボン科学を
一新する分子」の意味するところ
なのかな?
 
 今後の展開に期待します。

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2017年4月13日 (木)

デジカメでX線を計測し、元素分析・イメージングを行う技術を開発~いつでもどこでもX線分析するユビキタス新時代へ~

2017.04.10
国立研究開発法人
物質・材料研究機構 (NIMS)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 NIMSの研究グループは、
通常の可視光用途のデジタルカメラを
ほぼそのまま用いながら、
画像処理によりX線スペクトルを測定し、
元素分析や元素イメージングを行う
新技術の開発に成功しました。
 
 
詳細は こちら
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 「通常の可視光用途のデジタルカメラを
ほぼそのまま利用してX線を計測出来る」
というのは凄いですね。
 
 
>安価で入手が容易な可視光用の
>デジタルカメラを X 線分析に
>用いることにより、これまで以上に
>手軽に元素分析が行えるようになると
>期待されます。
 
>X 線分析は一層広い分野で
>いつでもどこでもユビキタスに使える
>ようになると期待されます。
 
>研究チームは、デジタルカメラ
>によって取得した蛍光X線スペクトル
>による元素分析、元素イメージング技術
>をさらに高度化し、一層短い時間での
>動画像の計測を行う試みを進めています。
 
>その結果、これまでは困難だった
>非常に多数の試料の
>蛍光 X 線スペクトルを迅速解析する
>ことや、化学反応などにおける
>元素の移動の過程を研究することも
>可能になるかもしれません。
 
 良いですね。今後の展開に
大いに期待したい。

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2017年4月12日 (水)

水素生成量が1桁増加する光触媒の開発に成功

平成29年4月10日
神戸大学
大阪大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○次世代エネルギー源である水素を
 高効率に製造できる光触媒の開発が
 望まれている。
 
○光触媒の大きさ・配列の均一性を
 あえて崩すことにより、水から水素への
 変換効率を飛躍的に向上させた。
 
○本研究成果は、高効率な太陽光による
 水素製造の実現に向けたブレークスルー
 となる。
 
 
-----
 神戸大学 分子フォトサイエンス
研究センターの立川 貴士 准教授らと、
大阪大学 産業科学研究所の
真嶋 哲朗 教授らの研究グループは、
光触媒作用による水素生成量が
1桁増加する光触媒注1)の開発に
成功しました。
 
 水素は、再生可能エネルギーである
太陽光と水から製造できる、
次世代のエネルギー源として注目されて
おり、水素を高効率に製造できる
光触媒の開発が望まれています。
 
 しかしながら、従来の光触媒では、
電子と同時に生成する正孔
(電子が抜けた孔)のほとんどが
触媒表面上で再結合して消失してしまう
ため、水から水素への
光エネルギー変換効率が伸び悩んで
いました。
 
 今回、立川准教授らは、電子と正孔を
空間的に分離できる、光触媒の
大きさ・配列の均一性をあえて崩した
メソ結晶注2)光触媒の合成方法を
開発しました。
 
 その結果、従来をはるかに超える
水素生成の光エネルギー変換効率
(約7%)注3)を有する光触媒の
開発に成功しました。
 
 今後は、有用性が実証された
メソ結晶化技術を応用することで、
太陽光による高効率な水素製造の実現を
目指します。
 
 本研究成果は、平成29年4月6日
(独国時間)にドイツ化学誌
「Angewandte Chemie International
  Edition」のオンライン版で
公開されました。
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 新規光触媒が開発されたようです。
 
 こちらとの比較では?
 関連投稿です。
2017.03.10
岡山大学プレスリリース
 
 水素社会の実現が又一歩
近づいたと言って良いのかな?

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2017年4月10日 (月)

地デジ放送波を使った水蒸気量推定手法の開発に成功

2017年3月9日
国立研究開発法人情報通信研究機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・地デジ放送波の伝搬遅延を高精度に
 計測し、水蒸気量を推定する技術を開発
 
・ソフトウェア無線を用いて小型で安価な
 リアルタイム測定装置を開発
 
・ゲリラ豪雨などの局所的な気象現象の
 予測精度向上に寄与すると期待
 
 
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 NICT電磁波研究所は、地上デジタル放送
の電波(地デジ放送波)を使った
水蒸気量推定手法の開発に成功しました。
 
 リモートセンシング研究室
川村誠治主任研究員らの研究チームは、
地デジ放送波の伝搬時間の変化を高精度
(ピコ秒精度; 10-12秒)に測定する
ことで、水蒸気量を推定する手法を
提案し、ソフトウェア無線の技術を使って
開発した測定装置を用いて、
水蒸気量推定に成功しました。
 
 この水蒸気量推定の観測値を
天気予報の数値予報モデルに取り入れて
解析を進めることで、ゲリラ豪雨など
都市部の局所的な気象現象の予測精度向上
に寄与できると期待されます。
 
 今後は、関東地域を中心に実利用に
向けての実証実験を進めていく予定です。
 
 この成果は、米国の専門誌
「Radio Science」に、日本時間3月8日
(水)23時に掲載されました
(論文誌エディターによるハイライト論文
 にも選出)。
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 素晴らしい成果だと思います。
 
 
>今後は、本手法の精度検証や気象予報の
>精度向上への寄与度合いの調査などを
>進めていきます。
 
>今回開発したシステムは、
>現在研究開発を実施中の
>「戦略的イノベーション創造プログラム
>(SIP)・レジリエントな防災・減災
>機能の強化」の研究課題において
>関東域に多地点展開され、
>今後2年間にわたって実証実験が
>行われる計画です。
 
 
>従来使われているGPS/GNSS可降水量や
>マイクロ波放射計などを利用した
>水蒸気量観測は、いずれも鉛直方向に
>水蒸気を観測するものですが、
>今回開発した手法は、最も水蒸気の多い
>地表付近を水平方向に観測するため、
>鉛直方向の観測を補って
>気象予報の精度向上に寄与することが
>期待されます。
 
 最近ゲリラ豪雨などの局所的な
気象現象の発生が多発するように
なって来ています。
 
 まだ時間はかかりそうですが、
今回の成果は、ゲリラ豪雨などの
局所的な気象現象の予測精度向上に
役立つと思います。期待したい。

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