2016年8月11日 (木)

神経内科医が考えた相模原障害者施設殺傷事件 -ノーマライゼーションの教育の必要性-

Neurology 興味を持った「神経内科」論文
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
 なんでこんなことが起こるので
しょうか?
 
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 人間としての正しい有り様を,
子どもたちに教育する必要性を
多くの人は感じただろう.
 
 それが何かといえば,
 
 私は,昔,親や学校の先生から教わった
「身体の特徴とか,病気といった,
 自分の努力ではどうしようもないことを
 理由に,ひとを差別してはいけない」
ということであり,
 
「障害者と健常者とは,
 お互いが特別に区別されることなく,
 社会生活を共にするのが当たり前だ」
という「ノーマライゼーション」
の理念だと思う.
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 同感です。
 
 障害があろうと、なかろうと、
能力的に劣っていても、そうでなくても、
全ての人は、平等に尊重される存在で
なくてはならないと思っています。
 
 多様な人が存在して初めてわかることが
あるのです。
 
 もっと広い心を持てるよう心がけ
なくては、と思います。
 
 そんな世界は、もっと平和で、
誰にとっても住みやすく、
素晴らしい世界になるはずです。

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2016年5月19日 (木)

ナノ医療イノベーションセンターなどががんの悪性度がわかるMRI用「ナノマシン造影剤」を開発

2016-5-17 innavi net
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 公益財団法人川崎市産業振興財団
ナノ医療イノベーションセンター
(iCONM),東京大学,東京工業大学,
国立研究開発法人量子科学技術研究開発
機構放射線医学総合研究所(放医研)の
研究グループは,がんの悪性度を検知する
MRI用「ナノマシン造影剤」を開発した。
 
 その研究成果が
Nature Nanotechnology誌
〔オンライン発行:2016年5月16日(月)〕
に掲載された。
 
 これに合わせて,5月16日(月)に,
iCOM(神奈川県川崎市)施設内で
記者会見が行われた。
 
 今回開発されたMRI用ナノマシン造影剤
は高分子ミセル内部のリン酸カルシウムに
マンガンイオンを組み込む。
 
 これにより,がん細胞に到達すると
リン酸カルシウムが溶解して
マンガンイオンが放出され,
それをMRIで画像化できる。
 
 さらに,マンガンイオンは,
タンパク質との相互作用により信号強度が
増大するため,従来のマンガン造影剤や
ガドリニウム造影剤よりも,
がんを高信号で描出する。
 
 そのため,放射線治療や抗がん剤の
耐性があり,転移や浸潤にかかわる
遺伝子群を発現する低酸素領域の
がん細胞を可視化し,早期発見や転移の
検出,治療方針の決定,治療効果の判定
などに活用できる。
 
 1.0T MRIを用いたラットでの実験では,
1.5mmの大腸がん肝転移を検出できた
という。
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 良さそうですね。
 
>MRI用ナノマシン造影剤は,
>今後,臨床使用に向けてさらなる
>研究開発が進められる予定である。
 
>被ばくがなく,ガドリニウム造影剤
>のように副作用のリスクも少ない
>ことは,被検者にとってもメリットが
>大きい。
 
>また,中低磁場装置でも微細ながんを
>高信号で描出できることから,
>日本国内で広く普及しているMRIの
>有効活用にもつながるだけに,
>早期の製品化が期待される。
 
 関連リンクです。
東京工業大学
 
 期待したい。

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2016年1月25日 (月)

扶氏医戒之略

2016年01月19日
Neurology 興味を持った「神経内科」論文
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
blog の紹介です。
 
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 日本の近代医学の祖といわれる
緒方洪庵が,ドイツ人医師フーフェランド
が書いた医師の心得を日本語訳したものが
『扶氏医戒乃略(ふしいかいのりゃく)』
である.
 
 扶氏とはフーフェランド
(ベルリン大学教授1762-1836)のことで,
その著書「Enchiridion Medicum」の
完訳を,洪庵は「扶氏経験遺訓」として
出版しているが,巻末にある
医者に対する戒めを12ヵ条に要約したもの
が「扶氏医戒之略」である.
 
 読みなおしても,ほとんどの項目は
違和感がなく,いまなお貴重な教え
となる(耳の痛いものが多く,
かつ10-12の具体的なシチュエーション
には驚く).
 
 その現代語訳をご紹介したい.
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 素晴らしい「医者に対する戒め」だと
思う。
 
 全ての医師にまじめに自分のものと
して欲しいものです。
 
 医師のあるべき姿は、今も昔も
変わらないですね。
 
 そうありたいと、願い努力する医師が
現在にもいて欲しい。いるはず。
 
 医学部で教えられているのかな?
 
 技術は当然大切だが、最も大切なのは、
心構えだと思う。

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2011年12月22日 (木)

平井教授のメッセージ

群馬大学神経生理 Home
に平井教授のメッセージがありましたので
紹介します。

詳細はリンクを見てください。

>医学部の研究の本質は患者を救うこと
と言っています。
同感です。
一読に値するメッセージだと思います。
こういう先生がいることを心強く
思います。

以前私のブログでとりあげた
「脊髄小脳変性症の遺伝子治療」
2008年6月27日
の先生です。期待しています。

2008年ですから、ずいぶん時間が経って
しまいましたが、頑張ってくれている
ようです。
研究予算も幾らか貰えたようですし、
こういう先生に、もっと研究予算を配分
して貰いたいものです。

全然話が変わりますが、京都の山中教授も
素晴らしい先生ですね。

記事をひとつ紹介しておきます。
生命 iPS細胞で救う  山中教授、
京の中学生に語る

2011年09月05日 京都新聞

素晴らしい研究者はいるんです。
応援したい。

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2011年5月19日 (木)

願わくば、研究者として

願わくば、研究者として
2011年04月22日 Neurology

詳細は、リンクを参照して下さい。

Neurology 興味を持った「神経内科」論文
というプログの中から、最近私が感動した
項目があったので紹介します。

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 先日,書かせていただいた記事に対し,
分子生物学を研究されておられる方から
コメントを頂戴しました.

 研究ノートのなかに書いてある言葉
だそうです.

 何度も繰り返し読みました.
 私もそうありたいと心から思いました.

 Wingさんどうもありがとうございます.
 研究を志す多くの方々にぜひ読んで
いただきたいので,ここに引用させて
いただきます.

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願わくば、研究者として

・その学術、研究、知識が生きとし生ける
 もの全ての為のものになりますように。

・その技術が人の命の為だけになりません
 ように。

・何時だって小さな不思議を持ち続け
 られる研究者であれますように。

・終わる事無く壁ばかり与えられます
 ように。

・その壁を乗り越える力を身につけ
 られますように。

・壁がある事に、共に乗り越える仲間が
 いる事に感謝できますように。

・命あるものへの感謝を忘れる事が
 ありませんように。

・自らの命をもかけられる情熱を
 失いませんように。

・人として正しくあれますように。

・昨日も今日も明日も新しい日であります
 ように。

 患者さん、医療者、研究者、三人四脚で
 最後まで闘えればうれしいです。
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素晴らしい心構えですね。

涙が出て来ます。感動します。
こんな研究者もいるんだと、心強く
思えます。

どうかその心を最後まで、持ち続けて
ください。

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続々.治せない病気に対し,我々は何ができるか?

続々.治せない病気に対し,我々は
何ができるか?

2011年04月15日 Neurology

詳細は、リンクを参照して下さい。

Neurology 興味を持った「神経内科」論文
というプログの中から、最近私が感動した
項目があったので紹介します。

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 先週,医学部の6年生に対して講義を
させていただいた.私は3年生から講義
をする機会をいただいているが,「今は
まだ治せない病気に何ができるか」という
自分自身にとっても大切な問題を,一緒に
考えてみたいと考えている.

 3年生に対する講義の内容は以前に
ブログに書いたことがあるが,ALSを
題材として講義を行っている.

 治せない病気に対し、我々は何が
できるか?

 続.治せない病気に対し,我々は何が
できるか?

 当科の初代教授である椿忠雄先生の
おっしゃった「治らない患者に普通の
意味の医学はだめであっても医療の手は
及ばないことはない」という言葉を伝える
のはこの3年生の時である.

 最終学年の6年生には,まだ治せない
病気に対して,基礎研究の立場からどう
取り組むことができるのかということを
私なりに伝えている.

 以下は講義に対して6年生のみんなが
書いてくれた感想の一部です
(了解もなく引用しますが,名前は伏せて
いますので勘弁して下さい).
 自分の進むべき道に対する不安がある
ものの,素直で純粋で,そして前向き
であり,とても感動しました.

 どうか読んでみてください.
 心から期待したくなりますよ.

1.悩み
 治らないということを患者さんに伝える
 とき,私にはまだどのように伝えたら
 よいのか今は正直わからないです

 将来どんな医師になればよいかという
心配が強くなっている自分がいる

 「医学」というものには限界があり,
ある意味において非常に頼りないものだと
強く感じ始めています

2.学ぶ
 患者さんから多くを学び,それを研究に
 生かせるようにする

 目をそむけることなく,しっかり向き
合い,何が苦しいのか,どんな痛みを
抱えているのか,どんなことを考えている
のか知ることから始めたい

 担当させてもらうことになったら,
その機会を大切にして,感謝しながら,
患者さんから出来る限りのことを学びたい
と思う

 ベッドサイドに行くことが辛く感じる
かもしれないが,できるだけベッドサイド
に行き,患者さんの声に耳を傾けたい.
 患者さんに向かうことから逃げては
いけない

 治すこと以外にも医師だからできること
を患者さん一人一人について考えて
いきたい

3.研究
 治せない病気には2つのアプローチ,
ひとつは病態の解明,もうひとつは
(病態を問わず)現状の改善を目指すこと
があると思う

 珍しい難病だけが研究のしがいがある
領域なのではなく,どんな病気でも様々な
視点からアプローチできるはず

 患者さんに対して真剣に向き合うこと
(それは世間一般に求められる「医師」
というだけでなく,科学的・学問的な意味
でも),そして様々な視点から病気を
眺めることでなにか手がかりがないか
考えること,常に疑問をもつことを忘れず
に行動したい

 医師人生の中で,「研究」という形でも
「苦しむ患者さんのために少しでも役に
立ちたい」という想いを体現したいと
思います

 研究も行ってみたいです.少しでも前進
することで,医療者自身にも希望が生まれ
れば,患者さんにも希望を与えることが
できると思います

4.目指すべきもの
 患者さんの気持ちに寄り添いつつも,
少しでも患者さんが「生きたい」と
思ってくれるようなケアをしていきたい

 人が立ち直るためには「3つのT」が
必要と聞きました.Time, Talk, Tear.

 私はまず患者さんとじっくり時間を
かけて気持ちの吐露を受け止め,治療に
対し,そして人生に対し前向きでいられる
ようサポートしたい

 自分から情熱を持って行動できるような
人になりたい

 患者さんに再びあったときに,
その出会いが感謝できるような医師に
なりたい

 自分がその患者さんを担当させて
いただいたことに感謝し,後悔のない
ように行動したい
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素晴らしいと思います。
確かに現在の医療はまだまだ頼りないもの
だと思います。

だからこそ、自分の心に問うて貰いたい。
>治せない病気に対し、我々は何が
>できるか?

素晴らしい答えだと思います。
良い医師となれるよう願っています。
心から期待したい。
一人の難病患者として、

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2011年1月19日 (水)

山中 伸弥 氏:第26回京都賞記念講演会から

山中 伸弥 氏:
第26回京都賞記念講演会から

2010年11月11日 Science Portal

詳細は、リンクを参照して下さい。

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成功はビジョンを持つことから


米国と日本の研究環境の違い
 私が3年間留学した米国は、日本と
研究環境が全く違いました。

 「頑張って研究を続けるぞ」と米国から
日本へ帰ってきましたが、一年もしない
うちに『米国後うつ病』とでも言うべき
状態に陥ってしまいました。

 「もう研究をやめよう」と、本当にやめる
直前までいきました。

 つらかったことは自分の研究を理解して
くれる人があまりいなかったことです。

 帰国後は医学部で研究をしていたの
ですが、周りの先生から「君の研究は面白い
とは思う。
 けれども、もっと医学に役立つことを
やった方がいいんじゃないか」と忠告
されました。


共同研究における信頼関係
 私は現在、日本と米国双方で研究活動を
行なっていますが、多くの人は「患者さん
を救いたい」という考えで一致しています。

 だから共同研究をする際には、互いに
協力し合う関係をつくれます。

 研究のある部分は秘密にせざるを
えなかったとしても、他の部分では協力
関係を築くことができるのです。

 共同研究における信頼関係を築くため
には友人になることが大切です。
 そのためには実際に会って話をすること
が重要だと思います。


留学への道のり
 ネイチャーやサイエンスなど科学雑誌を
めくり人材募集の広告ページを見て、
自分がひきつけられるような研究を
している米国の研究所を見つけては、
片っ端から応募していたのです。
 しかし手紙を出しても、出しても連絡は
返って来ません。

 そんな中で受け取ったのが、
サンフランシスコからの返事でした。
 「一度電話で話をしたい」と記されて
いるのを見て30分ほど話をした後に
「じゃあ契約成立です。大学院修了後の
4月からこちらへ来なさい」との言葉を
頂きました。
 これが大学院修了前の11月だったと
思います。

 この時私を雇ってくれた
トーマス・イネラリティ
(Thomas Innerarity)先生の指導の下、
サンフランシスコで学んだことが
私の基礎となっています。


「ビジョン」と「ハードワーク」
 そしてこの時代に学んだことを常に私は
心がけています。
 それは「ビジョン」と「ハードワーク」
でした。
 研究者として成功するために、また人間
として成功するためには、この二つを
守ったら大丈夫だと教えてもらったこと
です。これは米国時代の恩師であり、
またグラッドストーン研究所の
プレジデントでもあるロバート・マーレー
(Robert Mahley)先生の教えでした。

 まずビジョンを持っておくこと。
 その上で、そのビジョンのために
ハードワークすることが大切なのです。

 科学者を志す若い人へアドバイスしたい
ことは、他の人のまねをせず、本当に
新しいことに挑戦するためにビジョンを
持って、粘り強く取り組むことです。

 『米国後うつ病』の状態から回復し、
研究者を続けることができたのは二つの
出来事のおかげでした。

 一つ目はその当時に自分の研究分野
だったES(胚性幹)細胞研究が医学に役立つ
と注目を浴びるようになったこと。

 そして二つ目は新しく奈良先端科学技術
大学院大学へと移り研究室を任されたこと
です。
 この大学は米国に負けないような
研究環境があり、優秀な研究者と学生が
集まっていました。

 ここで立てたビジョンが「受精卵以外の
細胞からES細胞のような細胞を作ろう」
ということでした。
 (「受精卵を使う」という)ES細胞の倫理的
な問題を解決する、これに成功したならば
どれだけ素晴らしいか。
 難しいことだというのは承知して
いましたが、このビジョンを大学院の学生へ
向けて話しました。

 奈良で徳澤佳美さんと高橋和利君、
そして一阪朋子さんたちが私の研究室の
メンバーとなってくれました。
 彼らは私の人生にとってかけがえのない
大切な仲間です。
 彼らの活躍でiPS細胞
(人工多能性幹細胞)の樹立が成功した
のです。
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示唆に富んだ話だと思います。
山中先生は素晴らしい人ですね。
日本はもっと学ばないといけません。

その為には、研究者はもっと外に出て
いくこと。内向きでは駄目です。
学んで、もっと良い研究環境を作って
いかないと駄目なような気がします。

「ビジョン」。なりより必要なこと。

もっと大学間でオープンに議論しあえる
環境が必要でしょう。
>信頼関係を築くためには友人になる
>ことが大切です。
なんですから。

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2010年7月17日 (土)

大先輩の“生の言葉”の重み

大先輩の“生の言葉”の重み
2010. 7. 14 日経メディカルブログ
津久井宏行の
「アメリカ視点、日本マインド」

詳細は、リンクを参照して下さい。

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 人生の大先輩から、学ぶべきことは非常に
多い。私は、大先輩と話をする機会を積極的
に探すようにしている。

 そして、その機会が得られたときには、
変な遠慮はせず、“懐に入っていく”ような
気持ちで、率直に意見を聞くようにしている。

 後輩にも、ぜひそうするように勧めている
が、多くは尻込みしてしまい、なかなか実行
に移せないようだ。

 今回は、大先輩から話を聞くことが、
いかに興味深いものであるか、私の経験を
示したい。

 先日、東京女子医大心臓血管外科、循環器
内科、小児循環器科の同門会が、合同で
「榊原仟先生生誕100年記念祝賀会」を開催
した。

 祝賀会は盛況のうちに終了。
 その後、反省会と称して、本会を主催
された先生方と膝を交じえてお話する機会
を得た。

 隣には元東京慈恵会医大教授の新井達太
先生。

 私は研修医のころ、新井先生が書かれた
『心疾患の診断と手術』という教科書を、
当直しながら読んだものだった(ときには
枕代わりになっていた気もするが…)。

 その新井先生とお話しできるということで
少々緊張しながら、「新井先生は、今まで
心臓外科医として大事にしてきたことは何
ですか?」とお聞きした。

 抽象的で答えにくい質問であったにも
かかわらず、新井先生は次のようにお答え
になった。

 「これは榊原先生も常々、おっしゃって
いたことだけれど、『病気は、医者が治す
ものではなく、患者が自分で治すもので
あって、われわれはそれを少しだけ、
お手伝いするだけの仕事なんだ』という
ことを、いつも心掛けることでしょうか。

 ときとして、『自分が患者を治したのだ』
と思ったり、周りからそのように賞賛される
ことがあるかもしれないが、そんなときこそ、
自分をしっかり戒めないといけないのです」

 非常に謙虚なお答えに感動しながら、
さらにいろいろなお話をうかがった。
 びっくりしたのは、新井先生がこの4月
からギリシャ語の勉強を始められたという
こと。

 「医者は、本業以外にも何か勉強し続け
なければダメだよ」とアドバイスをいただき、
つくづく「私の同門には、すごい先生が
いらっしゃるものだ」と感服した次第だ。


 もう一人の大先輩は、ベルリンで開催
された第13回国際低侵襲心臓外科学会
(ISMICS)の「International Fellows and
Residents Luncheon」のセッションに、
アドバイザーとして同席してくださった
James Cox先生。

 Cox先生は、心房細動に対するMaze手術を
考案した偉大な心臓外科医。

 Cox先生の下に留学した外科医は100人以上
に上り、日本からも多くの先生方が留学して
いる。たまたまCox先生の隣に座った私は、
先生の息遣いを感じながらお話を伺った。

 「ともすると若い外科医は、手術を数多く
こなすことばかり考えがちだ。
 技術はもちろん大切だが、もっと大切
なのは、何を学びたいのか、そして、それを
誰から学びたいのかを、はっきりさせる
ことだ」

 いずれも、偉大な先生のすぐそばで、直接、
話を伺えたのが何よりの収穫だった。
 偉大な仕事を成し遂げてきた先生たちは、
近付くと何とも表現のしようのない
「存在感」と「オーラ」がある。
 そして、自身の体験に基づいた言葉には
説得力がある。

 今後も、偉大な先生方にできるだけ多く
お会いして勉強したいと思う。
 若手の先生方も、臆することなく、ぜひ
大先輩に学んでほしい。
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そうですね。

>偉大な仕事を成し遂げてきた先生たちの
>自身の体験に基づいた言葉には説得力
>がある。
そう思います。

謙虚に学ぶ姿勢が大切ですね。

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2007年4月30日 (月)

日本ホスピス・在宅ケア研究会から

問題は解決できるものであり、答えのあるものである。

それに対し、ただ受け入れるしかないものがある。

        「高木慶子シスターの言葉」

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 好むと、好まざるとに関わらず、
どんなに受け入れがたいものであっても、
受け入れるしかないものがあると思います。

 その時は、ただ、受け入れること。
 肯定することが、前進する唯一の手段
となると思います。
 勇気を持って受け入れるしかありません。

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患者

「わずかであっても希望があれば患者は苦しみにたえることができる、

困難に堪えることができる、医師に協力することもできる。

その希望を持とうとしているのが患者である」

            日野原重明

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 すばらしい先生ですね。

 そのとおりだと思います。

 患者にとって大切なのは、希望です。
希望があるから、協力もできるのです。

 患者から希望を奪うような発言は、
決してあってはならないと思います。

 こころない発言は、して欲しくないと
思います。

 患者の心を大切にしてください。

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