いさ゜ゆかむ
いざ行かむ、行きてまだ見ぬ山を見む、このさびしさに
君は耐うるや。
若山牧水
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1.花はなぜ美しいか
ひとすじの気持ちで咲いているからだ
2.空のようにきれいになれるものなら
花のようにしずかになれるものなら
価なきものとして
これも捨てよう あれも捨てよう
3.いつわりのない
こころをもとめ
あいてのないこころをいだき
きょうはすぎた
あしたもゆこう
4.みづからをすてて
まず人につくすという
そのひとつをのぞいたなら
切切の詩をつくってゆく
それよりほかになすべきわざをしらない
5.かなしさがながれる日
わたしの詩はうまれるのです
さぶしさがかがやく日
わたしのこころは高原をゆくのです
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まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかかるとき たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな 林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ 島崎藤村 |
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