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2017年11月30日 (木)

アルツハイマー病治療薬候補の中に広範囲な感染症に効く薬がある!

2017年11月28日
大阪大学研究情報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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研究成果のポイント
 
・アルツハイマー病治療薬として
 開発されたガンマセクレターゼ阻害薬
 ※1の1部に、C型肝炎ウイルス(HCV※2)
 の増殖に必須なシグナルペプチド
 ペプチダーゼ(SPP※3)を抑える活性が
 あることを発見しました。
 
・SPP阻害剤は全ての遺伝子型のHCVに
 効果があり、現行のDAA※4と呼ばれる
 抗HCV薬と比べ、薬剤耐性ウイルスが
 出現しない長所があります。
 また、SPP阻害剤は、HCVだけではなく、
 マラリアやトキソプラズマなどの
 原虫感染症にも効果があることを
 発見しました。
 
・ガンマセクレターゼ阻害薬と
 SPPの相互作用を三次元立体構造予測
 に基づいて明らかにしたことで、
 より強くウイルスを抑制できる化合物
 の開発を可能にしました。
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 意外に既存薬には、その開発目的以外
にも効果があるケースが存在しますね。
 
 今回は複数の効果が認められ、且つ
三次元立体構造予測も使ってさらに良い
薬の開発にまで応用出来そうで、
素晴らしいと思います。
 
 
>マラリアやトキソプラズマ由来のSPPも
>切断することから、SPP標的とした
>創薬開発は、C型肝炎だけでなく、
>抗原虫薬としても期待されます。
 と言っています。
 
 
 今後の展開に大いに期待したい。

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