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2017年10月 2日 (月)

磁性-プラズモンハイブリッドナノ粒子を用いて、従来分離が難しかった細胞小器官(オートファゴソームなど)の新たな分離法の開発に成功

2017/08/25
北陸先端科学技術大学院大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・これまで分離が難しかった細胞小器官を
 磁気分離するためのプローブとして、
 粒径約15 nmで単分散な
 Ag/FeCo/Agコア/シェル/シェル型磁性
 -プラズモンハイブリッドナノ粒子を
 創製した。
 
・ハイブリッドナノ粒子を哺乳動物細胞に
 取り込ませ、培養時間を変化させた際、
 ナノ粒子が細胞内のどの部分に
 局在するかということをAgコアの
 プラズモン散乱を利用して可視化する
 ことに成功した。
 
・培養時間が30分~2時間の間で
 ハイブリッドナノ粒子が
 オートファゴソームに局在することが
 わかったため、オートファゴソームを
 ターゲットとして、適切な時間帯で
 細胞膜を破砕して磁気分離を行うこと
 でオートファゴソームの分離に
 成功した。
 
・単離したオートファゴソームを
 プロテオミクス/リピドミクス解析に
 供することで、オートファジーの
 機能欠損による疾患の創薬へと
 展開できる可能性がある。
 
・リガンド結合ハイブリッドナノ粒子を
 用いた汎用的かつ高選択的な
 細胞小器官分離技術へと拡張する
 ことで、基礎生物学上重要な発見を
 導く可能性があるほか、
 肥満や老化を防止する医療技術へと
 繋がることも期待される。
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>標的細胞小器官を高選択的に単離する
>技術を確立
 素晴らしい。
 
 
>単離したオートファゴソームを
>プロテオミクス/リピドミクス解析に
>供することで、これまでとは異なる視点
>からオートファジーを俯瞰でき、
>オートファジーの機能欠損による疾患の
>創薬へと展開できる可能性があります。
 
 
 オートファジーをより深く理解する。
 素晴らしいことです。
 今後の研究に大いに期待したい。

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