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2017年10月 9日 (月)

緑内障発症の新たな分子メカニズムを発見 -P2Y6受容体機能低下が眼圧上昇を引き起こす-

2017年10月 5日
NIPS 生理学研究所プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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概要
 
 山梨大学医学部薬理学講座
小泉修一教授及び篠崎陽一講師の
研究チームは、
山梨大学医学部眼科学講座
柏木賢治准教授、
(公財)東京都医学総合研究所
視覚病態プロジェクト
原田高幸参事研究員、
生理学研究所分子神経生理部門
大野伸彦准教授(現自治医科大学)、
ブリュッセル大学 Bernard Robaye教授、
国立病院機構東京医療センター
臨床研究センター分子細胞生物学研究部
岩田岳部長のチームと共同で、
眼圧をコントロールする新しいメカニズム
を発見しました。
 
 研究チームは、マウスを使った実験
によって「細胞外ヌクレオチド[1]」と
その「受容体[2]」であるP2Y6受容体が
眼圧のコントロールに重要であること、
またP2Y6受容体の欠損によって
眼圧が上昇し、「緑内障[3]」に類似した
症状を引き起こすことを発見しました。
 
 この発見により、本受容体の機能低下が
緑内障発症リスクを上昇させる
原因の1つである可能性が示されました。
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 眼圧上昇を起こさせる原因の新たな
分子メカニズムを発見したとのこと。
 
 残念ながら正常眼圧緑内障に対する
治療法には繋がらないようです。
 
 とは言え、緑内障患者は多数存在し、
眼圧低下に効果のある目薬は現在でも複数
存在するとは言え、その効果は永久という
わけではありません。
 
 と言うわけで、新たな点眼薬の開発には
意味があるのです。
 
 
>今回の結果より、P2Y6受容体が
>眼圧を低下させる作用があることが
>明らかとなりました。
 
>従って、P2Y6受容体を効果的に
>活性化する、または発現を上昇させる
>薬剤が緑内障の治療ターゲットとして
>有望であると期待されます。
 
 
 期待したいと思います。

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