アルツハイマー病の血液診断法の開発―血液中の極微量のリン酸化タウ蛋白の高感度・精密定量システムを世界で初めて開発―
2017年9月5日
京都府立医科大学
日本医療研究開発機構
詳細は、リンクを参照して下さい。
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京都府立医科大学分子脳病態解析学の
徳田隆彦(とくだ たかひこ)教授、
京都府立医科大学在宅チーム医療推進学
(神経内科学併任)の
建部陽嗣(たてべ はるつぐ)特任助教
らは、アルツハイマー病患者の脳に
特異的に蓄積する病的蛋白質であり、
その大脳内での広がりが認知症の発症と
直接的に関連していることが
わかっているリン酸化タウ蛋白(p-tau)
を、ヒトの血液中で特異的に定量できる
超高感度定量系を世界で初めて開発し、
アルツハイマー病患者および
ダウン症候群患者では正常対象者と
比較して血液中p-tauが高値であり、
それによってアルツハイマー病の
診断ができることを報告しました。
今回の研究は、アルツハイマー病に
特徴的な脳病理である大脳での
リン酸化タウの蓄積を、
血液バイオマーカーを用いて、
正確・迅速かつ非侵襲的に診断できる
ことを世界で最初に示した
画期的な成果です。
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>「採血によってアルツハイマー病の診断
> が迅速かつ正確にできるようになる
> 可能性がある」
とのことで、まだ確定ではないようです
が、非侵襲的な診断が可能になるのは
素晴らしいことだと思います。
>今後は、今回開発した血液p-tau定量系
>の有用性を、より大規模な患者コホート
>で、横断的・縦断的に採取した
>多数の血液検体で検証する必要が
>あります。
>このような、今後の大規模試験で
>我々の血液p-tau定量系の
>有用性が検証されれば、
>それによってアルツハイマー病の診断を、
>客観的・効率的に、かつ、
>これまでとは比較にならないくらい
>非侵襲的かつ安価に行うことが
>可能になります。
そうなるよう、大いに期待したい。
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