組織透明化技術「CUBIC」をヒト病理組織診断に応用-次世代の3次元病理診断法の新たな可能性-
2017年8月30日
理化学研究所
大阪大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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共同研究チームは今回、
上田グループディレクターらが
2014年に発表した
組織透明化/3次元イメージング技術である
「CUBIC」注1、2)の病理組織診断法
における有用性を詳しく検討しました。
その結果、
①この技術により病理組織検体における
正常および病的な組織所見を
3次元的かつ明瞭に描出できること、
②この技術が従来のスライドガラス作製法
と両立可能なこと、
③病院に長期保管されている
パラフィンに包埋された状態の検体にも
応用できることを示しました。
さらにこの技術を、病変を発見する
ための実際の臨床病理検査における
スクリーニング系に応用し、
検査の感度を向上させることにも
成功しました。
これらの技術を基盤として、
3次元的な病理組織診断法について
さらに発展させることにより、
今後、次世代の臨床病理診断における
新たなスタンダードになるものと
期待できます。
本研究成果は、英国のオンライン科学
雑誌『Scientific Reports』
(8月24日付け:日本時間8月24日)に
掲載されました。
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良いですね。
>今後、透明化試薬やプロトコール、
>顕微鏡機器の性能の改良に伴い
>3次元イメージング技術が標準化される
>ことで、本研究を基盤とした評価法が
>病理診断の新たなスタンダードになる
>ものと期待できます。
この研究によって従来の病理組織診断
を拡充し、新たなスタンダードになると
良いですね。大いに期待しています。
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