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2017年8月 1日 (火)

細胞を高度に見分ける新合成技術-細胞表面上の有機反応で高選択的な細胞認識を実現-

2017年7月28日
理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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要旨
 
 理化学研究所(理研)田中生体機能
合成化学研究室の田中克典主任研究員、
泰地美沙子特別研究員(研究当時)らの
共同研究グループ※は、
細胞表面の受容体[1]に対する
リガンド分子[2]の「強い」相互作用と
「弱い」相互作用を同時に働かせ、
さらに両リガンド分子同士を細胞表面で
官能基[3]選択的に化学結合させること
により、標的細胞を高度に見分ける
技術開発に成功しました。
 
 共同研究グループは、標的細胞の表面に
発現する、2種類以上の異なる受容体
に対して「強く」、そして「弱く」
相互作用する複数のリガンド分子の
相乗効果を活用することで、
従来の1種類の受容体に「強く」相互作用
するリガンド分子を利用する手法では
達成できなかった、
高感度かつ選択性の高い手法を
開発しました。
 
 今後、この手法を利用して生体内に
多数存在する細胞群の中から、
特定のがん細胞や疾患細胞を選択的に
検出する新しい手法の開発が
期待できます。
 
 本研究成果は、ドイツの科学雑誌
『Advanced Science』に掲載される
のに先立ち、オンライン版
(7月28日付け)に掲載されます。
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 特定の細胞だけを選択的に検出するのは
なかなか難しそうです。
 今回の成果は良さそうですね。
 
 
>本研究成果は、「強い」相互作用
>に対して、「弱い」相互作用を
>細胞表面上で有機反応させ、
>標識基のバックグラウンドを
>軽減しつつ、複数の受容体を標的として
>細胞を選択的に見分ける革新的な
>技術です。
 
>これにより、これまで困難だった
>複雑な細胞表面を効率的に理解できる
>一般的な分子認識システムの開発が
>期待できます。
 
>また、生体内でも同様の戦略を
>展開して、
>PET(Positron Emission Tomography)や
>MRI(Magnetic Resonance Imaging)を
>代表とする分子イメージングを用いた
>診断に大きく貢献すると期待できます。
 
 
 大いに期待したい。

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