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2017年8月30日 (水)

分子を透過させる膜からなる糖鎖ベシクルを開発 -がん組織周囲で抗がん剤を合成する医療用ナノデバイスの実現に前進-

2017年07月25
京都大学研究成果
 
詳しい研究内容については こちら
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本研究成果のポイント
 
・オリゴ糖とポリプロピレングリコール
 からなる両親媒性ポリマーが、
 物質透過性を示す糖鎖高分子ベシクル
 を形成することを初めて明らかにした。
 
・酵素を封入させた糖鎖高分子ベシクル
 は、血中投与によりがん組織周囲に
 集まり、その場で酵素反応により
 抗がん剤を合成、放出する
 医療用ナノデバイス
 (ナノファクトリー)として機能し、
 抗腫瘍効果をもたらすことを
 マウスで明らかにした。
 
・疾患部位で薬を合成する技術は、
 より優れた治療効果、
 低い副作用をもたらす医療技術に
 つながることが期待される。 
 
 
詳しい研究内容については こちら
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>このベシクルは血中投与により
>生体内のがん組織周囲に集まり、
>プロドラッグを抗がん剤へと変換し、
>優れた抗腫瘍効果を示すことを
>マウスで実証しました。
 
 素晴らしいです。
 今までなかった全く新しい薬が
できるかもしれませんね。
 
 
>ナノファクトリーによる治療の概念は、
>2007 年の Nature nanotechnology 誌で
>他の研究者グループから提案されて
>いましたが、これまで実際に
>ナノファクトリーとして機能する
>材料の報告はなく、今回開発した
>高分子ベシクルが世界で初めて
>ナノファクトリーを実現した材料と
>なります。
 
 
 実際に役立つ薬として世に出てくる
ことを、大いに期待しています。

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