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2017年7月10日 (月)

「間葉系幹細胞の新鮮純化可能な細胞表面マーカーを同定」―間葉系幹細胞を用いた移植治療効果を向上させる可能性―

2017年7月6日
国立大学法人東京医科歯科大学
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・骨髄をはじめ様々な組織に存在する
 間葉系幹細胞は、骨・軟骨・脂肪に
 分化する能力を持つ組織幹細胞で、
 組織を再生する移植治療の細胞ソース
 として期待されています。
 
・本研究では、ヒト、マウス、ラットの
 骨髄間葉系幹細胞において特異的に
 ecto-5’-nucleotidase(CD73)が
 発現していることを発見しました。
 
・CD73抗体によって純化した間葉系幹細胞
 を皮下に移植したところ、
 移植細胞塊への炎症性細胞浸潤が低い
 ことがわかりました。
 
・他の細胞が混在しない
 新しい間葉系幹細胞を用いた
 移植治療・移植モデルに応用が
 期待されます。
 
・CD73抗体を用いることで、
 間葉系幹細胞を組織から新鮮純化する
 ことに成功しました。
 
 
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 東京医科歯科大学大学院保健衛生学
研究科分子生命情報解析学分野の
赤澤智宏教授、
須藤絵里子グレースプロジェクト助教、
馬渕洋助教らの研究グループは、
間葉系幹細胞特異的に存在する
細胞表面マーカーとして
ecto-5’-nucleotidase (CD73)を
同定しました。
 
 この研究は文部科学省
「科学技術人材育成のコンソーシアムの
 構築事業」、日本医療研究開発機構
(AMED)「再生医療実用化研究事業」、
文部科学省科学研究費補助金の支援を
うけた人材が実施したもので、
その研究成果は、
国際科学誌Scientific Reports
(サイエンティフィック・リポーツ)
オンライン版に、2017年7月6日午前10時
(英国時間)に発表されます。
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 本成果により間葉系幹細胞の移植効率が
高まる可能性が出て来そうですね。
 
 
 
>本成果において、間葉系幹細胞に
>特異的な表面抗原としてCD73の同定に
>成功し、新鮮純化した間葉系幹細胞を
>用いた皮下移植実験により、
>移植効率が向上することを明らかに
>しました。
 
>ヒトやマウスの骨髄からもCD73抗体を
>用いて間葉系幹細胞が分離できたこと
>から、CD73は間葉系幹細胞の
>ユニバーサルマーカーとなりうる
>可能性があります。
 
>CD73陽性間葉系幹細胞は、
>移植部位への高い定着性を示すことが
>明らかとなったことから、
>ヒト間葉系幹細胞を用いた
>移植治療の際の有用な分離方法になる
>ことが期待されます。
 
>今後、CD73マーカーと
>MSCの移植効率の関連性を解析していく
>ことで、移植治療の効果を高める手法の
>開発を行っていく予定です。
 
 
 良いですね。
 大いに期待したい。

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