「 オートファジー細胞死の生体での役割 」― オートファジーの新たな役割 ―
平成29年6月13日
国立大学法人 東京医科歯科大学
プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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ポイント
・細胞死は、個体発生や生体の
恒常性維持に必須の細胞機能です。
・細胞死にはアポトーシスと、
アポトーシスによらない非アポトーシス
細胞死があります。
近年、非アポトーシス細胞死の重要性が
注目されていますが、生体内で、
いつ、どこで起きるか、というのは
明らかになっていません。
・本研究では、非アポトーシス細胞死の
一つであるオートファジー細胞死が、
生体内でアポトーシスの代償機能を
果たしていることを明らかにしました。
・オートファジー細胞死は、
アポトーシス不全マウスの指の形成や
脳の正常発生に必須の役割を果たして
いることを発見しました。
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東京医科歯科大学・難治疾患研究の
荒川講師、清水教授らの研究グループは、
大阪国際がんセンター・研究所の
辻本研究所長らの研究グループと共同で、
オートファジー細胞死の生体での役割を
つきとめました。
この研究は文部科学省科学研究費補助金
などの支援のもとでおこなわれたもので、
その研究成果は、国際科学誌
Cell Death & Differentiation に、
オンライン版で発表されました。
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オートファジー重要です。
>今回の研究により、アポトーシスに
>異常のあるマウスでは、非アポトーシス
>細胞死のひとつである
>オートファジー細胞死が代替機能を発揮
>し、これにより個体発生が正常に進む
>ことが明らかとなりました。
>非アポトーシス細胞死の生体での役割を
>明確に示した初めての論文となります。
オートファジー細胞死については、
まだ殆どわかっていないのですね。
更なる研究に期待します。
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