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2017年6月 6日 (火)

「インフルエンザウイルスを高感度かつ選択的に検出する導電性プラスチックの開発」― ウイルス感染をその場で診断するウエアラブルデバイスへの応用に期待 ―

平成29年4月19日
国立大学法人 東京医科歯科大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・季節性インフルエンザや
 強毒性新型インフルエンザの
 パンデミックを阻止するため、
 迅速かつ簡便なインフルエンザウイルス
 検出法の開発が求められています。
 
・本研究により、ヒトインフルエンザ
 ウイルスと選択的に結合する糖鎖を
 組み込んだ導電性プラスチック
 (高分子)を新たに開発しました。
 
・従来法に比べて 100 倍感度が向上し、
 かつウイルスの型を判別できるため、
 インフルエンザの感染拡大防止に
 寄与するウエアラブル(着用型)
 センサーの開発に貢献することが
 期待されます。
 
 
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概要
 
 東京医科歯科大学生体材料工学研究所
バイオエレクトロニクス分野の
合田達郎助教・宮原裕二教授と、
医歯学総合研究科ウイルス制御学の
山岡昇司教授らの研究グループは、
ヒトインフルエンザウイルスを選択的に
捕捉する新たな導電性高分子を
開発しました。
 
 この研究は、文部科学省新学術領域研究
「ナノメディシン分子科学」
(#26107705)、
双葉電子記念財団「自然科学研究助成」、
科学技術振興機構(JST)革新的研究
開発推進(ImPACT)宮田プログラム
「進化を超える極微量物質の
 超迅速多項目センシングシステム」
などの支援のもと遂行され、
その研究成果は、国際科学雑誌
ACS Applied Materials Interfaces に、
2017年 4 月 5 日にオンライン版で
発表されました。
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 良さそうです。
 
 
 
>糖鎖配列を組み込んだ導電性高分子は
>これまでにない新しい材料です。
 
>ウイルスの感染機構に倣った分子
>認識システムは汎用性が高く、
>糖鎖の種類と配列を変えることで
>異なるウイルスの検出にも
>対応できます。
 
>開発された導電性プラスチックは、
>その場での診断を可能にする
>小型化・微細化・低コスト化・省エネ化
>に適した電気的なセンサーの
>開発に繋がります。
 
>特にマスクと一体になった
>ウエアラブルセンサーが開発できれば、
>インフルエンザ早期診断の実現
>によって薬の処方が有効となり、
>感染の拡大防止に繋がります。
 
>また、ポータブルな検出器を用いれば、
>感染した患者が人混みから離れた
>自宅等で検査することによって、
>二次感染を未然に防げるという
>メリットも考えられます。
 
>ウエアラブルセンサーは、
>既存の検査方法と異なり、
>インフラ施設が不要であることから、
>過疎地域、或いはアジア・アフリカ等の
>新興国等におけるウイルス検査という
>新しいニーズを創出することが
>期待できます。
 
>将来的には、GPS 情報と融合させた
>ビックデータとして、疫学的な知見を
>得ることも可能になると予想されます。
 
 
 素晴らしいですね。
 今後の進展に期待したい。

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