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2017年5月 1日 (月)

脳梗塞の炎症が収束するメカニズムを解明~白血病治療薬による脳梗塞の悪化阻止を確認~

平成29年4月11日
科学技術振興機構(JST)
慶應義塾大学 医学部
筑波大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○脳梗塞のように病原体が関与しない
 炎症の収束メカニズムは解明されて
 いなかった。
 
○炎症を起こした脳組織で産生される
 炎症惹起因子を排除する遺伝子群を
 発見した。
 
○炎症の収束を早め、脳梗塞などの病態を
 改善する治療法の開発につながると
 期待される。
 
 
-----
 JST 戦略的創造研究推進事業
において、慶應義塾大学 医学部の
七田 崇 講師(非常勤)、
吉村 昭彦 教授、
筑波大学 医学医療系の高橋 智 教授
らは、脳梗塞後の炎症反応を収束させる
遺伝子群を新たに発見し、
これらの遺伝子群を制御することで
炎症を早く収束させて、
神経症状を改善できることを
動物実験で明らかにしました。
 
 脳梗塞は寝たきり状態や重篤な後遺症の
主な要因ですが、有効な治療法は
限られています。
 
 脳梗塞後に起こる炎症は、
脳浮腫注1)や神経症状の悪化の原因
となるため、炎症を早く収束させる
治療法の開発が期待されていますが、
炎症収束のメカニズムは明らかでは
ありませんでした。
 
 本研究グループは、炎症の収束に関わる
遺伝子群
(Msr1、Marco、Mafb)の
発見に成功し、これらの遺伝子群が、
壊死した脳組織で産生された
炎症惹起因子注2)を効率的に排除する
ことを発見しました。
 
 さらに白血病治療薬の
タミバロテン注3)が、これらの
遺伝子群の発現を増加させることを
見いだしました。
 
 脳梗塞を起こしたマウスに
タミバロテンを投与すると炎症の収束が
早まり、神経症状が改善されました。
 
 本研究によって、脳梗塞のような
病原体が関与しない無菌性炎症注4)を
収束させるメカニズムが解明されました。
 
 脳梗塞発症後の治療開始可能時間を
広げる治療法の開発につながり、
脳卒中医療に役立つことが期待されます。
 
 本研究は、東京大学の児玉 龍彦 教授
の協力を得て行われました。
 
 本研究成果は、2017年4月10日
(英国時間)に英国科学誌
「Nature Medicine」の
オンライン速報版で公開されます。
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 Good News !
 白血病治療薬のタミバロテンが有効で
あることを発見したのは素晴らしい。
 
 
 関連リンクです。
2017.01.27
ガジェット通信
 
 こちらは再生医療ですが、
こちらも期待大です。
 
 
>本研究によって、病原体が関与せずに
>発生する脳梗塞後の炎症が収束する
>メカニズムが解明されました(図6)。
 
>さまざまな炎症性の病態では、
>炎症を抑制すると修復効果をも抑制する
>可能性が懸念されており、
>本研究のように炎症の収束を早める
>治療法の開発に期待が高まっています。
 
>また、脳梗塞など脳卒中の発症後の
>治療開始可能時間を広げる治療法に
>応用されることが期待されます。
 
 この研究も大いに期待したい。

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