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2017年5月30日 (火)

免疫細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつ細胞の作製に成功-がん免疫療法における新たな細胞移入療法の開発-

2017/05/23
慶應義塾大学医学部
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 慶應義塾大学医学部の吉村昭彦教授らと
武田薬品工業のグループは、
AMED革新的先端研究開発支援事業の一環
として、疲弊した免疫細胞(T細胞)を
若返らせ再活性化する技術を開発し、
より効果的ながん治療へ応用することに
成功しました。
 
 細胞移入療法は、がん患者の腫瘍組織
などから分離したがんに特異的なT細胞を
試験管内で大量に培養し、患者へ再び戻す
療法です。
 
 しかしながら、がん組織に集積している
T細胞の多くは何度も刺激を受けることで
疲弊状態に陥っています。
 
 また、長期間培養することでも
疲弊状態になります。
 
 このような疲弊状態に陥ったT細胞を
患者体内に戻しても、がん細胞を攻撃する
力が弱く、十分な治療効果を得ることが
出来ないという問題を抱えていました。
 
 研究グループはがん特異的なT細胞に
Notchと呼ばれる、ある特殊な刺激を
入れることで、疲弊状態に陥ったT細胞を
若返った状態、すなわち抗原にさらされて
活性化される前の未感作に近い状態へと
転換できることを見出しました。
 
 この細胞は幹細胞と
メモリー(記憶)細胞の両方の性質を
持ち、再度の刺激によって急速に増殖し、
かつ長期生存が可能でした。
 
 また、ヒトT細胞からも作成することが
でき、強い抗腫瘍効果を発揮することを
確認しました。
 
 研究グループは、この細胞を
「誘導性ステムセルメモリーT細胞
 (iTSCM)」と命名しました。
 
 今回の成果は、遺伝子導入技術を
用いずに、がんに特異的に反応する
T細胞を増やすことを可能にするもので、
早期にがん治療へ応用できることが
期待されます。
 
 また免疫細胞に限らず一般的な細胞の
「若返り」の方法の開発と
メカニズムの解明につながることも
期待されます。
 
 本研究成果は2017年5月22日
(英国時間)に英科学雑誌
「Nature Communications」の
オンライン速報版に公開されました。
 
 
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 免疫細胞を身体に戻して治療する
免疫療法は、いろいろ試みられている
ようですが、今回のものはどうなんで
しょうか?
 
 
 
>次の課題は、実際にヒト腫瘍内の
>T 細胞から iTSCM 細胞を作製し、
>対象となるがんを死滅させることが
>できるかです。
 
>すでにヒト化マウスを用いた実験では
>ヒト iTSCM 細胞に強い抗腫瘍効果が
>あることを確認しています。
 
>また本法は老化した細胞が条件
>によっては『若返る』可能性がある
>ことを示しています。
 
>このメカニズムを明らかにできれば、
>体内で免疫システムを若返らせること
>が可能になるかもしれません。
 
>さらに T 細胞だけではなく
>神経細胞や生殖細胞など他種類の細胞も
>若返らせる方法の発見につながる
>可能性があります。
 
 今後の展開に大いに期待したい。

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