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2017年5月 8日 (月)

既存の薬剤が非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に有効であることをマウスにおいて確認

平成29年3月16日
国立大学法人 東京医科歯科大学
国立大学法人 九州大学
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
・特発性肺線維症の治療薬である
 ピルフェニドンが、NASHモデルマウス
 の肝臓の炎症所見と線維化を著しく
 抑制することを明らかにしました。
 
・ピルフェニドンは肝細胞死を抑制する
 ことによりNASHを予防する可能性が
 考えられました。
 
・この成果は、肝細胞死がNASHの進展
 において重要であり、既に臨床応用
 されているピルフェニドンがNASHの
 治療薬となる可能性を示すものです。
 
 
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 東京医科歯科大学大学院医歯学
総合研究科分子内分泌代謝学分野
および九州大学大学院医学研究院
病態制御内科学分野(第三内科)の
小川佳宏教授、
東京医科歯科大学医学部附属病院の
土屋恭一郎助教らの研究グループは、
名古屋大学、国立成育医療研究センター
との共同研究により、既存の薬剤が
マウスの非アルコール性脂肪肝炎
(NASH)を著しく抑制することを
見出しました(図 1)。
 
 本研究は、国立研究開発法人
日本医療研究開発機構
革新的先端研究開発支援事業
(AMED-CREST)の研究開発領域
「生体恒常性維持・変容・破綻機構の
 ネットワーク的理解に基づく
 最適医療実現のための技術創出」
(研究開発総括:永井 良三)※
における研究開発課題
「細胞間相互作用と臓器代謝
 ネットワークの破綻による組織線維化の
 制御機構の解明と医学応用」
(研究開発代表者:小川 佳宏)
の一環で行われました。
 
 また、文部科学省科学研究費補助金
ならびに上原生命科学財団、
MSD生命科学財団、日本応用酵素協会、
日本糖尿病協会、日本糖尿病学会の支援も
受けており、その研究成果は、
国際科学誌 Scientific Reports
(サイエンティフィック リポーツ)に、
2017年3月17日午前10時(英国時間)
にオンライン版で発表されます。
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 既存の薬剤が非アルコール性脂肪肝炎
(NASH)にも有効ということが確認された
ことは素晴らしいですね。
 
 
>本研究により、既に臨床応用されている
>ピルフェニドンの、NASH の
>予防薬・治療薬として適応拡大
>(ドラッグ・リポジョショニング)の
>可能性を明らかにしました。
 
>過剰な肝細胞死を抑制することが
>NASH の予防・治療につながる可能性
>があり、NASHの病態解明と
>新しい治療法の開発のためにも
>重要な知見と考えられます。
 
 更なる研究に期待します。

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