ひらかれた太陽物理の新しい扉- 真空紫外線による偏光分光観測 -
2017年5月18日
自然科学研究機構 国立天文台
宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
アメリカ航空宇宙局
マーシャル宇宙飛行センター
カナリア天体物理学研究所
フランス宇宙天体物理学研究所
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
国立天文台の太陽物理学研究者を中心
とする国際チームは、
観測ロケットCLASPを使った
紫外線偏光観測によって、太陽上空の構造
を調べることに成功しました。
CLASPは日米仏が共同開発した観測装置
で、宇宙空間を飛翔する約5分間、
太陽表面から数千キロメートルほど上空
にある彩層・遷移層からの紫外線を
偏光観測しました。
その結果、太陽の彩層・遷移層が
想像以上に複雑な構造をしていること、
観測された偏光データの中に磁場の存在を
示す偏光成分があることを
つきとめました。
これらの成果は、彩層・遷移層磁場の
測定手段に、紫外線の偏光分光観測という
新たな扉をひらくものであり、
これからの太陽物理学の進展への
大きな一歩と言えます。
---------------------------------------
>高温で活動的な太陽大気が、
>どうして低温な表面の上空に存在できる
>のかは、未だ解明されていません。
やはり磁場の影響のようですね。
>CLASPの観測装置は、観測終了後、
>パラシュートで砂漠に無傷で帰還
>しました。
>回収した光学素子と観測装置本体を
>再利用した再飛翔実験CLASP2計画が、
>NASAに採択され、
>2019年の打上げ・観測実施に向けて
>開発検討が既に始動しています。
>観測するスペクトル線をライマンα輝線
>と同様に有用だと考えられている
>電離マグネシウム線(280nm)に
>変更します。
>電離マグネシウム線では、
>ライマンα輝線で観測した直線偏光に
>加えて円偏光を観測することができる
>ため、磁場情報がより正確にわかると
>期待されています。
良いですね。
ロケットはこういう目的で使いたい
ものです。人を傷つける為のもの
では悲しい。何故人は傷つけ合うのか
望んではいないはずなのに、
| 固定リンク
「科学関連ニュース」カテゴリの記事
- 世界初、100:1の減速比でも逆駆動可能なギヤを開発―ロボットの関節やEVの変速機などへの展開に期待―(2019.12.04)
- 全ての光を吸収する究極の暗黒シート-世界初!高い光吸収率と耐久性を併せ持つ黒色素材-(2019.09.03)
- バイオプラスチック原料を大量合成する技術を開発 ~環境調和型触媒反応プロセスによる,再生可能資源を活用したバイオ化学品製造技術~(2019.07.24)
- 「亀裂」と「光」で世界最小サイズの絵画の作製に成功 -インクを使わずに超高精細な印刷が可能に-(2019.06.25)
- 福島原発事故によって飛散した放射性微粒子の溶解挙動を解明(2019.05.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント