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2017年4月13日 (木)

新規人工インスリン「セレノインスリン」の化学合成と機能解明に成功 ~体内での薬効が長時間持続する新規インスリン製剤への応用に期待~

2017年4月11日
東北大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東海大学 理学部化学科講師の荒井堅太
および同学科教授の岩岡道夫、ならびに
東北大学 学際科学フロンティア研究所
(多元物質科学研究所兼任)助教の
奥村正樹、
多元物質科学研究所の渡部聡
および同研究所
(生命科学研究科および理学研究科化学
 専攻兼任)教授の稲葉謙次、
大阪大学 蛋白質研究所教授の
北條裕信らの研究グループは、
天然のインスリン(ウシ膵臓由来)に
含まれるジスルフィド結合の一つを
ジセレニド結合に置換した
新規人工インスリン「セレノインスリン」
の化学合成に成功いたしました。
 
 これにより、糖尿病治療において、
体内での薬効が長時間持続する
新規インスリン製剤としての応用が
期待されます。
 
なお、本研究成果は、4月10日付で
ドイツの国際化学誌
「Angewandte Chemie International
  Edition」電子版に掲載されました。
 
 
詳細は こちら
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 効果が長時間持続する新規インスリン製剤
になり得るとのこと。良いですね。
 
 
>「セレノインスリン」による
>細胞刺激応答*6 を観測し、
>その生理活性を評価したところ、
>「セレノインスリン」は“インスリン”
>としての生理機能を保持していることを
>確認しました。
 
>さらに IDE を用い、天然インスリン
>および「セレノインスリン」の
>分解実験を行ったところ、
>「セレノインスリン」は天然インスリン
>よりも分解速度が著しく遅いことが
>わかりました〔図 2〕。
 
>これは、SeSe 結合自身の安定性に
>加えて、IDE が認識している
>インスリンの局所構造が
>「セレノインスリン」ではごくわずかに
>変形していることに起因しているものと
>考えられます。
 
>このような結果から、
>「セレノインスリン」は体内での薬効が
>長時間持続すると考えられ、
>新規持効型インスリン製剤としての応用
>が期待されます。
 
 大いに期待したい。

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