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2017年3月22日 (水)

脳梗塞に対する脳の免疫細胞ミクログリアを用いた新しい細胞療法の成功-早期治療やがん化の低リスクなどより有効で安全な臨床応用へ-

平成29年2月9日
新潟大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 脳の免疫細胞であるミクログリアは,
病気の状況によって脳を攻撃することも,
保護することもあります。
 
 本学脳研究所神経内科下畑准教授,
金澤助教らの研究グループは,
薬剤を用いない簡単な刺激にて,
脳保護的なミクログリアに変化できること
を初めて見出しました。
 
 この細胞を脳梗塞ラットに投与した
ところ,その後遺症が大幅に改善し,
脳梗塞の画期的な治療法につながるもの
と期待されます。
 
 本研究成果は,本学脳研究所神経内科と
国立病院機構新潟病院の共同研究による
もので,
Scientific Reports 誌
(ネイチャー・パブリッシング・グループ
 のオープンアクセスの電子ジャーナル:
 インパクトファクター5.228)に
2017年2月14日(火)19時に
掲載されました。
 
 
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本研究成果のポイント
 
・ミクログリアは,脳を攻撃するM1と,
 保護するM2という2つの状態を取ること
 が知られているが,細胞の生存に必要な
 酸素とブドウ糖の濃度を短時間
 低下させるという簡単な刺激により,
 脳保護的なM2ミクログリアに変化できる
 ことを初めて明らかにした。
 
・現在研究されているiPS細胞や幹細胞を
 用いた細胞療法と比べ,発症早期からの
 治療ができる点,がん化のリスクがない
 点で,より有効で安全な臨床応用が
 可能である。
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 Good News !
 
 
>この治療が実用化されると,
>慢性期の機能回復として,
>初めての画期的な内科的治療法と
>なります。
 
>また,比較的簡単な操作で,
>ミクログリアのM2化が可能であるため,
>専門的な細胞調整センターをもたない
>一般病院における治療の普及に
>つながります。
 
>加えてミクログリアは現在の技術で
>脳から採取できるほか,
>血液のなかにもミクログリアに似た
>細胞が存在するため,さらに簡便な
>治療法を開発できる可能性があります。
 
 
 良さそうですね。
 今後の展開に大いに期待したい。

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