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2017年3月10日 (金)

炎症から脳神経を保護するグリア細胞-中枢神経疾患の予防・治療法の開発に期待-

2017年2月14日
理化学研究所
大阪市立大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 風邪をひいたりけがをしたりすると、
熱が出たり喉や傷のところが痛くなったり
赤くはれたりします。
 
 これは、ウイルスや細菌の感染や、
けがから体を守ろうとしている反応で
「炎症」と呼ばれています。
 
 炎症は体の細胞が傷つくことで始まり、
傷が治るのにつれて治まります。
 
 脳の中の細胞もウイルスに感染したり、
ストレスを感じたりして細胞が傷つく
ことがあります。
 
 そうすると、脳の中で炎症が起こって、
ウイルスやストレスから脳を守ろうと
します。
 
 体の中には炎症を起こす細胞と
炎症を抑える細胞がいます。
 
 この2種類の細胞が上手に炎症を
調節することで体を守っていますが、
うまく炎症を調節できないと
守るはずの細胞を傷つけてしまうことが
あります。
 
 年を取ると上手に炎症を調節することが
できなくなるので、脳の中で炎症が
起きやすくなります。
 
 今まで、脳の中で炎症を起こす細胞
のことはよく研究されていましたが、
脳の中で炎症を抑える細胞のことは
ほとんど分かっていませんでした。
 
 今回、理研の研究チームは、
年を取るにつれて機能が低下する
NG2グリアという細胞に注目しました。
 
 細胞にはそれぞれ特別な仕事が
ありますが、NG2グリア細胞の仕事の詳細
はよく分かっていませんでした。
 
 そこで、脳の中ではNG2グリア細胞が
炎症を抑えているのではないかと
仮説を立てて、NG2グリア細胞が
いなくなったら脳はどうなるのかを
調べることにしました。
 
 NG2グリア細胞の仕事を調べるために、
ネズミの脳の中でNG2グリア細胞だけを
薬で除去しました。
 
 すると、脳の中で炎症が起こり、
神経細胞がどんどん死んでいきました。
 
 そして、記憶に関わる海馬という組織が
とても小さくなり、まるで年を取ったとき
の脳のようになりました(図参照)。
 
 つまり、NG2グリア細胞の仕事は、
炎症を抑えて、神経細胞を守ることと
考えられます。
 
 NG2 グリア細胞の機能が低下すると、
炎症を上手に調節できなくなるのです。
 
 最近の研究で、年を取るにつれて起こる
脳の中の炎症が、アルツハイマー型認知症
やパーキンソン病のような、
脳の中の神経細胞が弱ったり、
死んでしまったりすることで起きる病気
の原因になっているのではないかと
いうことが分かってきました。
 
 神経細胞を炎症から守るNG2グリア細胞
の働きを上手にコントロールすることで、
このような病気を予防したり、
病気が進んでしまうのを食い止めたりする
ことが期待できます。
 
 
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 Good News !
 
 
>神経炎症を抑制するNG2グリアの機能が
>示されたことにより、本来、脳内に
>備わっている神経保護機能と
>中枢神経疾患の発症との関係が
>解明され、新たな予防・治療法の開発
>へとつながるものと期待されます。
 
>本研究で神経炎症抑制効果がみられた
>HGFは、中枢神経疾患に対する治療効果
>が他の研究グループからも報告されて
>おり注1)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)
>などの難治性神経疾患の治療への
>有効性を評価する臨床試験が
>進められています。
 
 直前の投稿内容もそうですが、
炎症を起こす原因と抑制の制御の
メカニズムの解明が重要なようです。
 
 徐々に解明されて行くと思います。
 
 今回の発見の成果として臨床試験も
進められるようです。
 
 期待しましょう。

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