シリコンと窒素だけからできた硬い透明セラミックスを合成- 空気中で1400℃の耐熱性、過酷な条件下の光学窓材に応用可能 -
2017.03.18
東京工業大学
物質・材料研究機構
詳細は、リンクを参照して下さい。
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東京工業大学 科学技術創成研究院
フロンティア材料研究所の
西山宣正特任准教授
(研究実施時はドイツ電子シンクロトロン
研究員) と若井史博所長らの
日独共同研究グループ
(東工大、ドイツ電子シンクロトロン、
物質・材料研究機構、バイロイト大学、
東大、愛媛大) は、砂と空気の主要元素
であるシリコン (ケイ素) と窒素からなる
窒化ケイ素 (Si3N4) から、
全物質中で3番目に硬い透明セラミックス
の合成に成功した。
自動車のエンジン部品にも使用される
耐熱セラミックスである窒化ケイ素に
高い圧力と高い温度をかけることにより、
大気圧下では合成することができない
“スピネル型窒化ケイ素”の
ナノセラミックス (ナノ多結晶体) を
合成した。
得られた物質は、レンズや窓に使われる
物質と同等の透明さを持つことを確かめた。
これは全物質中で3番目の硬さをもつ
物質であり、さらに空気中で1400℃の
高温まで耐えられる。
このため過酷な環境で使われる装置の
光学窓材料としての利用が期待できる。
研究成果は、3月17日にNature出版社の
オープンアクセスジャーナル
「Scientific Reports」に掲載される。
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素晴らしい。
製品として世に出るのはいつ頃
になるのかな?
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