世界初!難診断深在性真菌症(ムーコル症)の早期診断法の開発に成功
2017年02月15日
大阪市立大学新着情報
詳細は、リンクを参照して下さい。
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概要
医学研究科 臨床感染制御学 教授
・感染症科学研究センター副センター長の
掛屋 弘(かけや ひろし)および
細菌学 教授・同研究センターの
金子 幸弘(かねこ ゆきひろ)らの
グループは、国立感染症研究所・真菌部
の宮崎 義継(みやざき よしつぐ)部長ら
との共同研究で、生命予後が極めて悪い
ことで知られている難診断深在性真菌症
であるムーコル症の早期診断法の開発
に世界で初めて成功しました。
ムーコル症※1は、ムーコル目に属する
真菌感染症の総称で、発生頻度は
それほど高くありませんが、発症すると
急性に進行し大多数が死に至るため、
早期に診断し治療することが最重要と
されています。
しかし、特徴的な臨床症状に乏しく、
実用化された血清診断法がないため、
確定診断には真菌の培養や病理組織検査
が必要であるというのが現状でした。
そこで私たちは、ムーコル症を
引き起こす代表的な真菌である
Rhizopus oryzae(リゾプス・オリゼ)の
菌体蛋白に注目し、
「シグナルシークエンス・トラップ法※2」
を用いて、血液検査で抗原(菌体の一部)
を検出する方法を開発しました。
本検査方法は世界初めて開発された
「ムーコル症の血清診断法」です。
また、本研究に使用した
「シグナルシークエンス・トラップ法」が
真菌研究においても新しい抗原を探すこと
に有用であることを明らかにしました。
本研究成果は、国際学術誌である
「Medical Mycology」に
平成29年2月15日(水)午前4時
(日本時間)にオンライン掲載されます。
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素晴らしい。
これで(ムーコル症)の早期診断が
出来るようになりそうです。
>現時点では動物モデルを用いての
>非臨床試験の段階ですが、
>産学連携のもと更に感度の高い
>検査キットを開発し、
>できるだけ早く臨床試験を開始したい
>と考えています。
早く臨床試験が開始出来ると良い
ですね。期待しています。
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