ヒトES/iPS細胞の大量培養に適した細胞培養基材の開発に成功 -ナノ加工した「布」が細胞培養の新機軸へ-
2017年02月09日
京都大学研究成果
詳細は、リンクを参照して下さい。
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陳勇 物質-細胞統合システム拠点
(iCeMS=アイセムス)特定拠点教授、
亀井謙一郎 同特定准教授、
劉莉 同特定拠点助教らの研究グループは、
グンゼ株式会社と共同で、
ヒトES/iPS細胞の大量培養を可能にする、
「布」を足場とした細胞培養基材の開発に、
世界で初めて成功しました。
これは従来とは全く異なる培養方法で、
今後、再生医療などにおいて
ヒトES/iPS細胞が実用化される際に、
十分な細胞数を獲得するための
重要な技術となることが期待されます。
本研究成果は、2017年2月8日に
オランダの科学誌「Biomaterials」に
掲載されました。
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研究者からのコメント
本成果では、まず
「ファイバー・オン・ファイバー」
という新しい細胞培養基材を開発し、
それを用いてヒトES/iPS細胞の
新しい大量培養法の開発に成功しました。
これは、従来から提唱されていた
大量培養法とは全く違う、
ナノ加工された「布」を用いる方法です。
今後、組織工学や再生医療の発展に
貢献することが期待されます。
また、ヒトES/iPS細胞だけでなく、
さまざまな接着系の細胞を大量培養する
ために基材としても利用されることが
期待されます。
この基材開発によって、私たちは
組織工学・再生医療を私たちの身近なもの
にするために貢献していきたいと
思っています。
詳しい研究内容については こちら
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Good News !
>これは従来とは全く異なる培養方法で、
>今後、再生医療などにおいて
>ヒトES/iPS細胞が実用化される際に、
>十分な細胞数を獲得するための
>重要な技術となることが期待されます。
大いに期待しています。
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