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2017年2月 5日 (日)

脊髄損傷後早期に、運動機能の回復に重要な役割を果たす脊髄神経細胞を同定- サル皮質脊髄路損傷後の手指巧緻性回復における脊髄固有ニューロンの寄与 -

2017年2月 3日
NIPS 生理学研究所プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 脊髄を損傷すると手足など身体の各部に
運動麻痺が残ることが知られています。
 
 しかし多くの脊髄損傷は不全損傷であり、
手足の筋肉へとつながる一部の神経経路は
損傷を受けずに残っています。
 
 この残された神経経路が、運動麻痺の
回復に役立つのではないかと考えられて
きましたが、詳細は分かって
いませんでした。
 
 今回、自然科学研究機構 生理学研究所
の伊佐正 元教授
(現 京都大学大学院医学研究科・医学部
 神経生物学分野)と
生理学研究所の當山峰道研究員、
小林憲太准教授、
弘前大学の木下正治准教授、
京都大学の渡邉大教授、
福島県立医科大学の小林和人教授、
慶應義塾大学医学部の里宇明元教授
らの共同研究グループは、サルの脊髄
のうち皮質脊髄路*用語1を損傷させた
後に見られる手指の巧緻な運動の
回復過程において、損傷を免れた
脊髄固有ニューロン*用語2を介する経路
が回復早期に重要な役割を果たすことを、
ウイルスベクター*用語3による
最新の神経回路操作技術
(ウイルスベクター二重感染法*用語4)
を駆使して明らかにしました。
 
 本研究結果は、米国科学誌の
Proceedings of the National Academy of
Sciences誌(2017年1月3日オンライン版、
1月17日号)に掲載されました。
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 重要そうな成果のようです。
 再生医療は当然ですが、このような
研究も評価したい。
 
 
>脊髄損傷後に残存する脊髄内の
>神経細胞が、回復早期に回復過程全体を
>左右する重要な役割を果たすことを
>明らかにすることができました。
 
>今回の成果は、脊髄固有ニューロンを
>介する神経経路のように、損傷を免れて
>残存する神経ネットワークを
>時期特異的に賦活させて、
>運動麻痺の回復を促進させるなど、
>これまでにない新たな治療法や、
>リハビリテーションなどの治療の開発に
>繋がる画期的な成果であると考えます。
 
>つまり、これまで主流であった
>損傷部位の再生を目標とした
>再生医療からのアプローチではなく、
>全く新しい治療の方向性を示した
>成果であると言えます。
 
 
 これまでにない新たな治療法や、
リハビリテーションなどの治療の開発に
繋がると良いですね。
 
 大いに期待したい。

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