生体透過率の高い波長で長時間光り続ける蛍光体の開発に成功 -光源を必要としない近赤外域での生体分子可視化に道-
2016年11月29日 京都大学研究成果
詳細は、リンクを参照して下さい。
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田部勢津久 人間・環境学研究科教授、
上田純平 同助教、許健 同博士課程学生
らのグループは、紫外線など
蛍光体を光らせるために必要な励起光の
照射なしで、生体の透過率の高い
「第三生体窓」と呼ばれる、
波長1.5ミクロンから1.65ミクロンの
近赤外領域で長時間強い残光を示す
新しい蛍光体材料の開発に成功しました。
励起光による細胞の自家蛍光、光散乱、
光毒性などといった生態イメージング
にまつわる諸問題を回避する鍵になると
期待されます。
本研究成果は、2016年11月2日に
英国王立化学協会の学術誌
「Journal of Material Chemistry C」
オンライン版に掲載されました。
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研究者からのコメント
今後、本材料のナノ粒子化および
抗体の表面修飾をすることにより、
マウスを用いて近赤外長残光
生体イメージングの実証実験を行う予定
です。
残光蛍光体を用いた近赤外
生体イメージングが可能となれば、
新たな研究対象分野が切り開かれ、
本材料系に留まらず
新しい近赤外長残光蛍光体の研究開発が
発展することが期待されます。
また、本長残光蛍光体の開発手法は、
残光蛍光体の発光波長を自由にデザイン
できることを示した研究の一例でもあり、
今後のさまざまな波長の残光蛍光体の
開発が進むと考えられます。
詳しい研究内容について
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蛍光イメージング技術も又進歩し
続けているようです。
>残光蛍光体を用いた
>近赤外生体イメージングが
>可能となれば、新たな研究対象分野が
>切り開かれ、本材料系に留まらず
>新しい近赤外長残光蛍光体の
>研究開発が発展することが
>期待されます。
良いですね。
今まで観察出来なかったことが
出来るようになると言うことで、
大いに期待したい。
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