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2017年1月12日 (木)

iPS細胞由来の網膜組織を用いた視機能の回復-マウス網膜変性末期モデルへの移植による機能検証-

2017年1月11日
理化学研究所
日本医療研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 網膜は、眼球の内側にある
厚さ0.2mmほどの透明な膜状の組織です。
 
 光刺激が眼球の角膜、水晶体、硝子体を
通り網膜に達すると、「視細胞」で
電気信号に変換されます。
 
 電気信号は網膜内の数種類の神経細胞間
の伝達を経た後、網膜神経節細胞から
視覚情報として脳に伝えられます。
 
 このように情報が脳に達して初めて、
私たちは物が見えるのです。
 
 網膜は再生力が低いため、障害を受ける
と自然な治癒は見込めません。
 
 「網膜変性」は加齢や遺伝的要因
により、視細胞が変性し消失していく疾患
です。
 
 視細胞がほぼ消失している末期の
網膜変性には、現在のところ人工物を
用いる人工網膜以外には確立した治療法は
ありません。
 
 そのため世界中で、成体幹細胞、
ES細胞、iPS細胞由来の網膜組織を
変性網膜に移植する試みが盛んに
行われています。
 
 しかし、移植された網膜組織が成熟して
光応答し、さらにシナプスが形成された
ことを確認した報告はまだありません。
 
 理研の研究チームは2014年に、
マウスのES細胞やiPS細胞から
自己組織化により分化させた
立体網膜組織を網膜変性末期マウスの
網膜に移植し、移植片中の視細胞が
「外節構造」を持つ最終形態まで
熟成することを示しました。
 
 今回、研究チームは、
マウスiPS細胞由来の網膜組織を
網膜変性末期マウスに移植したところ、
移植先の双極細胞の軸索末端と
移植片内の視細胞のシナプス末端が
接触したことを確認しました(図参照)。
 
 また、シャトルアボイダンス・テスト
による光シグナルと電気ショックを
関連づけた視機能の評価法を開発し、
移植後マウスの光応答に関する
行動パターンの変化を検証しました。
 
 さらに移植後網膜の光応答を、
多電極アレイシステムを用いて
電気生理学的に記録したところ、
脳につながる網膜神経節細胞から
光応答がシナプスを介して得られることが
分かりました。
 
 以上の結果は、
①自己組織化により分化させた
 iPS細胞由来の立体網膜組織が
 末期の網膜変性に対する移植素材
 として有効であること、
②開発した視機能の評価法が
 従来の視機能検査法では難しかった
 部分的な視野回復の変化を知るのに
 有効な手段であることを示しています。
 
 本研究は、研究チームが目標としている
網膜色素変性患者に対するiPS細胞由来の
網膜組織の移植治療における
“裏付け実験”として大きな意義が
あります。
 
 
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 前進です。
 
 
>本研究は、研究チームが目標としている
>網膜色素変性患者に対する
>iPS細胞由来の網膜組織の移植治療
>における“裏付け実験”として
>大きな意義があります。
 
 どの程度最終目標に近づいたのか
良くわからないのですが、大きな意義が
あるとのことで、大いに期待しています。

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