鉄鋼材料の簡便なプロセスによる結晶粒超微細化原理を発見 -動的相変態と動的再結晶による高強度・高延性バルクナノ鉄鋼の実現-
2016年12月15日 京都大学研究成果
詳細は、リンクを参照して下さい。
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趙立佳 工学研究科博士課程学生
(現コロラド鉱山大学研究員)、
柴田曉伸 同准教授、
辻伸泰 同教授
(学際融合教育研究推進センター構造材料
元素戦略研究拠点ユニット(ESISM))
らの研究グループは、
既存のバルク金属材料の製造プロセス
にも適用可能な簡便な加工熱処理プロセス
によって鉄鋼材料の結晶粒超微細化を
達成する原理を見出しました。
本研究成果は、2016年12月14日に
Natureグループのオンライン科学誌
「Scientific Reports」に
掲載されました。
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研究者からのコメント
鉄鋼材料は、世の中で用いられる
金属材料の約95%を占め、高度かつ安全な
社会を支えるためになくてはならない
優れた材料です。
鉄鋼はともすれば古い材料と思われがち
ですが、人類は鉄の持つポテンシャルを
まだまだ引き出し切れていません。
ナノメートルスケールの組織制御
により優れた力学特性の鉄鋼材料を
創出した今回の研究成果は、
鉄の秘められた可能性の一端を
示すものです。
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詳しい研究内容について
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>人類は鉄の持つポテンシャルを
>まだまだ引き出し切れていません。
だそうです。
>そこで本研究グループは、
>0.1%C低炭素鋼において
>高温相オーステナイトからの
>動的相変態(高温での加工中に生じる
>相変態)によって微細フェライトを
>形成し、それを引き続き動的再結晶
>させることによって、
>最小平均粒径0.35μm(350nm)の
>等軸超微細粒フェライト組織を
>得ることに成功しました。
>得られた超微細粒フェライトは
>引張強さ973MPaの高強度と、
>全伸び23%の大きな引張延性を
>示しました。
>本研究成果は、力学特性に優れた
>超微細粒鉄鋼材料の新しい創製原理を
>見出し、その実用化にも道を拓く
>重要な成果です。
今後の展開に期待しましょう。
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