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2016年12月13日 (火)

薬の効かない病原菌を、再び薬に弱くする手法を初めて発見 薬剤耐性菌に打ち勝つ新規薬剤開発に期待

2016/12/09 千葉大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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研究成果の概要
 
①新しいタイプの薬剤耐性メカニズム
 無効化に挑戦
 
  アスペルギルス・フミガタスは
 肺感染症を引き起こす真菌で、
 治療が遅れると命に関わる病原性の
 強い病原真菌です。
 
  しかし、治療に用いられる抗真菌薬
 (アゾール薬)に対して、治療開始前から
  すでに耐性を示す菌株(注1)が、
 欧州を発端として多く見つかるように
 なり問題となっています。
 
  日本でも、2013年にこの新しいタイプ
 の薬剤耐性株が初めて見つかり(注2)、
 大きな脅威となっています。
 
  本研究では、この新興の
 薬剤耐性メカニズムを無効にする手法を
 編み出し、新たな薬剤開発に繋げること
 を目指しました。
 
②薬剤耐性株の耐性メカニズムの無効化に
成功
 
  この新しいタイプのアゾール薬耐性株
 では、アゾール薬の標的分子である
 タンパク質Cyp51A(注3)の発現が
 異常に高くなっていることが知られて
 います。
 
  そこで、このCyp51Aの発現に関与する
 SrbAという因子の遺伝子を破壊した
 変異株を作製しました。
 
  得られた遺伝子変異株では、
 Cyp51Aの発現が顕著に低下し、
 もともとの薬剤耐性株に比べ、
 各種医療用アゾール薬に対して、
 8~64倍以上も感受性が増すこと
 が解りました。
 
  これらの薬剤感受性レベルは、
 本来の投薬で治療効果が期待できる
 水準を満たすことから、SrbAを
 機能させなくすることで、
 耐性メカニズムを無効化できることを
 世界で初めて実証しました。
 
 
本研究の成果は英国科学雑誌
『Scientific Reports』に掲載される
予定で、オンライン版では日本時間
12月9日(19時)に公開されます。
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 「薬剤耐性菌に打ち勝つ新規薬剤開発」
素晴らしいですね。
 
 
>薬剤耐性菌に対する新しい治療法の
>確立に向けて
>病原真菌の薬剤耐性株はすでに
>世界中へと広まっています。
>しかし、使用できる薬剤が限られて
>おり、対策はまだ十分ではありません。
>SrbAの機能を阻害する薬剤が
>見つかれば、アゾール薬の効果を
>劇的に高め、耐性株に感染した場合の
>新しい治療法の確立に繋がることが
>期待されます。
>また、ヒトに病気を引き起こす
>病原真菌のみならず、農作物に甚大な
>被害を及ぼす植物病原菌においても、
>同様のメカニズムによってアゾール系の
>農薬に耐性を示すことが知られています。
>本研究の成果は、病原菌から農作物を
>保護する際にも、SrbAが重要な因子
>となる可能性を示唆しています。
>これらの成果を基にして、現在は、
>医療や農業の現場で問題となる
>薬剤耐性菌を制御するための、
>新しい薬剤の開発に取り組んでいます。
 
 大いに期待しています。

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