くも膜下出血後の脳血管攣縮(れんしゅく)のメカニズムを解明 治療法開発に向けた大きな一歩に
2016/11/24 岡山大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の
西堀正洋教授(薬理学)と
伊達勲教授(脳神経外科学)の
研究グループは、くも膜下出血後に
脳血管で生じる遅発性脳血管攣縮の
メカニズムを明らかにしました。
本研究成果は11月24日(英国時間
午前10時)、英国の科学雑誌
「Scientific Reports」に掲載されます。
本研究グループは、ラットで作製された
くも膜下出血モデルで、脳血管の
収縮メカニズムに、収縮を誘発する
受容体グループの発現上昇が関与すること、
それらの上昇が、血管壁の平滑筋細胞
から放出される細胞内タンパク質
High Mobility Group Box-1 (HMGB1)の
働きによることを明らかにしました。
また、出血2日後に生じる血管攣縮は、
HMGB1の働きを中和する抗HMGB1抗体の
投与によって強く抑制され、
随伴する神経症状も劇的に改善させること
が分かりました。
本研究グループは、ヒトの治療に使える
ヒト化抗HMGB1抗体の作製に成功しており、
臨床での応用に向けて治療薬開発を
加速させる計画です。
くも膜下出血の患者では、
遅発性脳血管攣縮が重大な後遺症の
原因となることが多く、その治療法開発が
待たれています。
<詳しい研究内容について>
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>出血2日後に生じる血管攣縮は、
>HMGB1の働きを中和する抗HMGB1抗体の
>投与によって強く抑制され、
>随伴する神経症状も劇的に改善させる
>ことが分かりました。
素晴らしい。
>本研究グループは、ヒトの治療に使える
>ヒト化抗HMGB1抗体の作製に成功
>しており、臨床での応用に向けて
>治療薬開発を加速させる計画です。
良いですね。
一日でも早く治療薬が開発されること
を祈っています。
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