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2016年12月24日 (土)

海洋性細菌の酵素で木材成分のリグニンから機能性化学品を創る~ホワイトバイオテクノロジーの新展開~

平成28年12月20日
海洋研究開発機構
京都大学
防衛大学校
埼玉工業大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立研究開発法人 海洋研究開発機構
(以下「JAMSTEC」という)
海洋生命理工学研究開発センターの
大田 ゆかり グループリーダー代理は、
京都大学 生存圏研究所の渡辺 隆司 教授、
防衛大学校の小泉 俊雄 教授、
埼玉工業大学の秦田 勇二 教授らと
共同で、海洋から分離した細菌のもつ
特異な酵素を組み合わせて利用し、
木材から分離した天然リグニンから、
さまざまなバイオプラスチックにも
変換できる機能性化学品を生産する方法を
見いだしました。
 
 近年、温室効果ガス排出の低減を
目指して、バイオマスなどの
再生可能資源を有効活用するための
さまざまな研究が精力的に行われています。
 
 なかでも、木材をはじめとする
非可食のバイオマスに多量に含まれる
リグニンは、化石資源に替わる
新しい化学品原料として大きな期待を
集めています。
 
 今回研究グループが天然リグニンから
酵素生産することに初めて成功した化合物
は、フェニルプロパノンモノマーと
呼ばれる物質で、これまでその活用法
についてほとんど検討されていません
でした。
 
 本研究では、天然リグニンから酵素で
この化合物を生産する手法に加えて、
簡便な化学的手法により
バイオプラスチックや医薬・化粧品などの
機能性化学品に変換できることを
示しました。
 
 これらの成果は、酵素や微生物などの
生体触媒の機能を化学産業に活用する
異分野融合新技術
(ホワイトバイオテクノロジー)に
新しい展開をもたらすことが
期待されます。
 
 また本研究の一部は
JST 戦略的創造研究推進事業
先端的低炭素化技術開発(ALCA)、
京都大学生存圏ミッション研究、
JSPS科研費JP15K00649の
一環として行われました。
 
 本成果は、 ドイツの科学誌
「ChemSusChem」電子版に
12月16日付けで掲載されました。
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>天然リグニンから酵素でこの化合物を
>生産する手法に加えて、
>簡便な化学的手法により
>バイオプラスチックや
>医薬・化粧品などの機能性化学品に
>変換できることを示しました。
 
 素晴らしい。。
 
 関連投稿です。
サイエンスポータル科学ニュース
 
 
>研究グループでは、
>京都大学 生存圏研究所
>(西村 裕志 助教)、
>エネルギー理工学研究所
>(片平 正人 教授)、
>化学研究所(中村 正治 教授)
>と共同で、上述のリグニン変化酵素の
>反応メカニズム解明と実用性の向上を
>目指した更なる研究を進めています。
 
>海底堆積物に生息する微生物の多くは、
>海洋表層や陸域の森林土壌などで
>分解されずに残った有機物に
>依存しており、 地球表層の生態系では
>分解が困難な物質をなんらかの形で
>効率的に利用する優れた代謝機能を
>有していると考えられます。
 
>多様な海洋環境に生息する微生物がもつ
>代謝機能の理解を深め、
>その知見を基盤とする
>バイオマス活用技術開発を進め、
>持続可能な社会の構築へ向けた
>新たなイノベーションの創出に
>繋げて行きます。
 
 微生物がもつ代謝機能には素晴らしい
ものがあります。
 是非、研究を進めて、持続可能な社会の
構築へ向けた新たなイノベーションの
創出に繋げて貰いたいと心から願って
います。

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