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2016年12月31日 (土)

ゲノム編集の落とし穴-“セントラルドグマ”が書き直される可能性も-

2016年12月26日
理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 理化学研究所バイオリソースセンター
新規変異マウス研究開発チームの
牧野茂開発研究員、
権藤洋一チームリーダーらの
研究チーム※は、マウス細胞を用いて、
ゲノム編集技術[1]により
目的とするフレームシフト変異[2]を
導入したところ、想定外のタンパク質が
翻訳[3]されるという現象を発見しました。
 
 近年、ゲノムを自在に改変できる
ゲノム編集技術が、急速に発展普及して
います。
 
 この技術は簡便で、これまでゲノム改変
が困難であった生物種においても
利用できることから、遺伝子機能を
解明する基礎研究から医療応用まで、
極めて広範囲にわたる生命科学研究
において利用が進んでいます。
 
 将来は、ゲノムを自在に改変し
遺伝子治療への扉を開くと期待されて
います。
 
 一方で、標的とする配列以外の
ゲノム領域に、意図しない突然変異が
導入される問題(オフターゲット効果)
には十分に注意が払われ、技術改良が
進められています。
 
 今回、研究チームは、ゲノム編集技術
「CRISPR-Cas9システム[4]」を用いて
マウス細胞の形態形成に関わる
Gli3[5]という遺伝子の標的破壊
(ノックアウト)[6]を行いました。
 
 その結果、11系統の変異Gli3マウス
培養細胞株を樹立し、その中の8細胞株は
父方由来と母方由来のGli3遺伝子が共に
翻訳が妨げられるフレームシフト変異を
持つことも分かりました。
 
 ところが、樹立した株のうち
6細胞株のタンパク質発現を確認した
ところ、6細胞株全てが、
ほぼ全長のGLI3タンパク質を
「定型外翻訳」[7]によって発現して
いました。
 
 この結果は、“ゲノム編集を行う場合、
標的遺伝子の変異配列確認だけでなく、
タンパク質発現まで確認することが重要
であること”を示しています。
 
 さらに研究チームは、ゲノム編集実施前
にノックアウトした遺伝子から予想外の
タンパク質が発現するかどうか事前に
確認できる「in vitro発現確認ベクター」
[8]も報告し、その利用を呼びかけて
います。
 
 本研究は、ゲノム編集利用にあたっての
警鐘を鳴らすとともに、分子生物学の
中心命題である“セントラルドグマ”[3]
の重要なステップである「翻訳」開始
について、全く新しい分子機構が
あることを強く示しています。
 
 実際にフレームシフト変異によって
定型外翻訳が生じて発症する
ヒト疾患[9]の報告もあり、
そういった疾患の分子機構の解明に
つながる可能性があります。
 
 一方で、ヒトやマウスの全遺伝子の
半分にはuORF[10]と呼ばれる配列があり
“小さな定型外翻訳”によって
発現制御されている可能性が
近年示唆されています。
 
 本成果はセントラルドグマそのものに
パラダイムシフトをもたらす可能性が
あります。
 
 本成果は、国際科学雑誌
『Scientific Reports』(12月21日付け)
に掲載されました。
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 驚くべき結果です。
 
>本成果はセントラルドグマ
>そのものにパラダイムシフトを
>もたらす可能性があります。
 
 まだまだ未解明な部分が多いと
いうことですね。
 
 遺伝子改変は慎重に慎重を重ねて
行うべきことではないかと思う。
 
 
>一方で、ヒトやマウスの全遺伝子の
>半分にはuORF[10]と呼ばれる配列が
>あり“小さな定型外翻訳”によって
>発現制御されている可能性が
>近年示唆されています。
 これも気になります。

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2016年12月30日 (金)

失った歯の数と動脈硬化が強く関連することをコホート研究で初めて証明 -歯周病の予防が動脈硬化を防ぐ可能性-

2016年12月27日 京都大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 浅井啓太 医学研究科助教らの
研究グループは、2007年から2010年に
滋賀県長浜市で行った、市民を対象とした
大規模な疫学調査である
「ながはま0次予防コホート事業」の
第一期調査で得られた約10,000人の情報を
用い、失った歯の数と動脈硬化度に有意な
関連があることを証明しました。
 
 本研究は、口腔内の疾患と全身疾患の
関係を明らかにし、多くの人の健康に
深く影響する研究として、歯科口腔領域の
トップジャーナル
「Journal of Dental Research」の
2016 William Gies Awardを受賞しました。
 
 
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研究者からのコメント
 
 近年、口の中の病気は動脈硬化
だけでなく、糖尿病、呼吸器疾患、
低出生体重児、リウマチなど
さまざまな病気に関連していることが
報告されています。
 
 本研究により、口の中の病気の予防は、
それらの疾患の予防につながる可能性が
あることが改めて示されました。
 
 ながはま0次予防コホート事業
によって、それらの関係をさらに明らかに
していこうと考えています。
 
 口の中の病気の予防は、
他の病気に比べて予防しやすいため、
歯科医院の定期的な受診や
正しい歯ブラシなど口の中の管理方法を
学ぶことで、多くの疾患を予防できる
可能性があります。
 
 
詳しい研究内容について
 
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 最近いろいろ研究成果が発表されて
います。
 
>歯科口腔領域のトップジャーナル
>「Journal of Dental Research」の
>2016 William Gies Awardを
>受賞しました。
 評価されたということですね。
 
 
>口の中の病気の予防は、歯科医院の
>定期的な受診や正しい歯ブラシなど
>口の中の管理方法を学ぶことで、
>多くの疾患を予防できる可能性が
>あります。
 これは重要なことです。
 
 関連投稿です。
 
 病気になるまえの予防が第一です。
 健康に気をつけましょう。
 
 健康寿命こそ最も大切にしたい。

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2016年12月29日 (木)

「熱エネルギー」を太陽電池が効率よく発電できる波長の「光」に変換することに初めて成功

2016年12月27日 京都大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 浅野卓 工学研究科准教授、
野田進 同教授
(光・電子理工学教育研究センター長)、
大阪ガス株式会社は共同で、
熱エネルギーを太陽電池が効率よく
発電できる波長の光に変換することに
初めて成功しました。
 
 これにより、熱エネルギーを利用した
発電技術の効率向上が期待できます。
 
 本研究成果は、2016年12月24日に
米国科学雑誌「Science」の姉妹紙である
「Science Advances」に掲載されました。
 
 また、同年2月には光学に関連する
世界最大級の国際会議SPIE Photonics
WESTにおいて、持続可能社会の実現に
寄与する革新的な研究に与えられる賞
「Green Photonics Awards」を
受賞しました。
 
 
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研究者からのコメント
 
 本研究は、半導体シリコンを用いた
新たな熱輻射制御手法を提示し、
その有効性を示したもので、
太陽電池が発電可能な波長の光に熱輻射を
集中できます。
 
 2006年頃から続けてきた熱輻射制御の
研究がさまざまな関係者の努力によって
進展し、ついに熱エネルギーの
可視-近赤外光への集中的変換が可能に
なったことは大変感慨深いです。
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 「Green Photonics Awards」を受賞した
とのこと。
 素晴らしい。
 
 
>太陽光を集光して本光源を加熱した
>場合、集められた光エネルギーの
>すべてが太陽電池にとって有効に
>利用できる光に変換されて放出されます。
 
>そのため、その光を太陽電池で受けて
>発電すると40%以上の非常に高い効率が
>期待されます。
 
>また、熱源は太陽熱に限られないため、
>燃焼熱等を用いても同様に高効率な
>発電を行うことができます。
 
 
 発電効率40%以上の太陽電池が出来そう
ですね。
 
 コストパフォーマンスはどの程度まで
いくのかな?

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デュシェンヌ型筋ジストロフィーの新しい診断と治療としてエクソソーム中の筋肉特異的microRNAsが有効であることを発見

2016年12月28日
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立精神・神経医療研究センター
(NCNP、理事長: 水澤英洋)
神経研究所 ラジオアイソトープ管理室
橋戸和夫室長、松坂恭成研究員らの
研究グループは、
デュシェンヌ型筋ジストロフィー
(Duchenne muscular dystrophy; DMD) の
病態メカニズムに、エクソソーム中の
複数の筋特異的microRNAが関与することを
発見しました。
 
 さらにエクソソームの放出制御が
筋ジストロフィーの筋損傷の症状軽減に
結びつくことも新たに示しました。
 
 この研究成果は、日本時間
2016年12月16日にPLOS ONEオンライン版に
掲載されました。
 
 
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>驚いたことに、モデルマウスにおける
>エクソソームの細胞外放出を抑制すること
>によって、血清中のmyomiRsレベル
>だけでなく損傷マーカーである
>クレアチンキナーゼ (CK) 活性が
>統計学的有意に低下し筋損傷が
>軽減されることを観察しました。
 素晴らしい。
 
 
>分泌型myomiRsの標的分子の同定が、
>DMD病態の全体像を明らかにする
>試金石となると予想されます。
 と言っています。
 
>本研究の結果は、エクソソームを
>仲介したmicroRNAsのDMDに対する
>新しい診断方法および治療法確立
>への応用が期待されます。
 
 DMDの新しい治療法となると良い
ですね。

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2016年12月28日 (水)

タンパク質の大規模精密定量法の開発に成功 -がん研究等への応用に期待-

2016.12.27 九州大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 九州大学生体防御医学研究所の
中山敬一主幹教授と松本雅記准教授の
研究グループは、網羅的なヒトタンパク質
ライブラリー(in vitro proteome)と
高感度な定量プロテオミクスの手法である
MRM法を組み合わせることで、
あらゆるタンパク質の存在量を
正確に測定できる新規テクノロジー
『iMPAQT(in vitro proteome-assisted
 MRM for protein absolute quantification)法』
の開発に成功しました。
 
 このiMPAQT法を用いて、正常細胞および
がん細胞において1000種類近くある
代謝酵素タンパク質の存在量を
全て計測することで、がん細胞に特徴的な
変化である代謝経路再編成の全体像を
明らかにしました(図1)。
 
 様々な生命現象の理解や各種疾患の
原因解明および診断法開発に向けて、
生命現象の直接的な担い手である
タンパク質の存在量を大規模かつ正確に
測定することが求められています。
 
 しかしながら、現在普及している
従来の解析法では定量精度や再現性、
および分析速度が不十分でした。
 
 一方、タンパク質の精密定量が可能な
MRM法は従来法の欠点を解消できる手法
として注目されていますが、
MRM測定前に高感度ペプチド
(プロテオティピックペプチド:PTP)の
選定や測定条件最適化などの手間を要する
ことから普及が遅れていました。
 
 この度、本研究グループは、網羅的な
組み換えタンパク質リソース
(18,000以上のタンパク質)を利用する
ことでMRM法に必要な事前情報および
内部標準ペプチドを網羅的に取得し、
これを用いて容易に多数のタンパク質の
絶対定量が実施可能な新規解析基盤
iMPAQT法の構築に成功しました。
 
 このiMPAQT法で正常細胞とがん細胞
における代謝酵素タンパク質の存在量を
比較したところ、正常細胞では
異化代謝と呼ばれる経路が主であるのに
対し、がん細胞ではむしろ同化代謝が
盛んであることがわかり、
がん細胞は細胞増殖に有利な代謝状態へ
変化していることが明らかとなりました。
 
 今後は、がん細胞特有の弱点を
見つけるなどの治療標的の探索を進める
とともに、タンパク質発現変化に基づく
各種疾患の診断法や
治療効果モニタリング法の開発が
期待されます。
 
 本研究成果は、2016年12月26日(月)
午後4時(英国時間)に
英国科学雑誌「Nature Methods」で
公開されました。
 
 
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研究者からひとこと
 
 全てのタンパク質の存在量を正確に
計測できるiMPAQT法の開発によって、
がんにおける変化が総合的に追跡
できるようになりました。
 
 今まで「点」の研究だったものが
「面」の研究に広がりを持つようになり、
がんの弱点が明らかになりました。
 
 将来的にはこの知見ががんに対する
薬剤の開発に役立つものと考えています。
 
 
本研究についての詳細は こちら
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>全てのタンパク質の存在量を正確に
>計測できるiMPAQT法の開発によって、
>がんにおける変化が総合的に追跡
>できるようになりました。
 素晴らしいですね。
 
 
>今まで「点」の研究だったものが
>「面」の研究に広がりを持つようになり、
>がんの弱点が明らかになりました。
 
>将来的にはこの知見ががんに対する
>薬剤の開発に役立つものと
>考えています。
 
 がんの治療薬開発に少しでも役立つ
なら素晴らしいことです。

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2016年12月27日 (火)

染色体DNAの複製開始複合体の精密構造が初めて見えるように-遺伝情報の継承を担う複合体の分子機構の解明-

2016.11.29 九州大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 遺伝情報の継承のためには、遺伝子の
実体となる染色体DNAの複製が必要です。
 
 染色体DNAの複製は、複製起点と呼ばれる
DNA領域での開始反応から始まります。
 
 開始反応では、通常2重鎖であるDNAを
開いて2つの1本鎖にします。
 
 そのようなDNAの開裂を起こすため、
複製起点には多数のタンパク質が結合して、
複雑で動的な構造体が造られます。
 
 これが複製開始複合体です。
 
 しかし、これまでその構造や働きを
はっきり見ることができませんでした。
 
 今回、高田彰二 京都大学大学院
理学研究科教授、清水将裕 同大学院生、
片山勉 九州大学大学院薬学研究院教授
らの研究グループは、その壁を打ち破る
ため複製開始複合体の構造を
コンピューターシミュレーションする
研究(京都大学グループ)と
生化学的に実験解析する研究
(九州大学グループ)と連携して
進めました。
 
 対象としたのは、分子生物学の
モデル生物となっている大腸菌の
複製開始複合体です。
 
 新たに開発した計算手法を用いて、
13個のタンパク質が規則的に集合して
造られる、複製開始複合体を
コンピューター内で構築することに
初めて成功しました。
 
 また、この複合体構造は生化学実験の
結果とよく整合していることも
確かめられました。
 
 これにより、この複合体の精密な構造や
働きまで見えるようになり、DNAの構造が
変換するメカニズムを合理的に説明できる
ようになりました。
 
 この成果は遺伝情報の継承のメカニズム
を理解するために欠かせないものです。
 
 また抗菌剤や抗がん剤の開発研究にも
繋がるものです。
 
 さらに生命活動に重要な多くの複合体の
構造解明のために活用できる、
新たな手法を切り拓いたものです。
 
 本成果は、近日中に
米国科学アカデミー紀要に掲載されます。
 
 
本研究についての詳細は こちら
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>この成果は遺伝情報の継承の
>メカニズムを理解するために
>欠かせないものです。
 
>また抗菌剤や抗がん剤の開発研究
>にも繋がるものです。
 
 素晴らしいですね。
 
 更なる研究に期待しています。

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2016年12月26日 (月)

北極は地球の未来が見える場所

2016/12/12
大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構
Science Report001
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 ところが近年、北極がにわかに注目を
集めているという。
 
 「地球温暖化をはじめ、地球全体の
変化が極地で顕著に、しかも先取りして
現れることは以前から知られていました。
 
 しかし温暖化増幅は、北極に
よりはっきりと現れているんですね。
 
 実際、ここ100年間の北極の気温は、
全球平均と比べて2倍以上の速さで
上昇しています。
 
 これを温暖化増幅といいます。」
 
 と国立極地研究所の山内恭名誉教授は
言う。
 
 南極と北極の最も大きな違いは、
北極は海、南極は陸であることだ。
 
 北極が海氷を浮かべた海であるのに
対して、南極は世界5番目の大陸であり、
雪が降り積もって作られた
2,000~3,000メートルもの氷床で
できている。
 
 「海氷は太陽光のほとんどを
反射しますが、海氷が減少すると、
海が太陽光を吸収するようになり、
北極域がさらに暖まる。
 
 これをアイスアルベドフィードバック
といい、温暖化増幅の基本的な原因と
考えられています。」
 
-----
 
 日本に暮らす私たちにとって、北極は
これまで、ほとんど知る機会のない
場所だったかもしれない。
 
 しかし私たちの暮らしに
直接関わってくるような地球全体
についてのさまざまな変化が、
いま北極から発信されていると言っても
過言ではない。
 
 本サイエンス・リポートでは、
これから何回かにわたって
北極の科学について報告する。
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 興味深いですね。
 フォローしようと思う。
 

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2016年12月25日 (日)

くも膜下出血後の脳血管攣縮(れんしゅく)のメカニズムを解明 治療法開発に向けた大きな一歩に

2016/11/24 岡山大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科の
西堀正洋教授(薬理学)と
伊達勲教授(脳神経外科学)の
研究グループは、くも膜下出血後に
脳血管で生じる遅発性脳血管攣縮の
メカニズムを明らかにしました。
 
 本研究成果は11月24日(英国時間
午前10時)、英国の科学雑誌
「Scientific Reports」に掲載されます。
 
 本研究グループは、ラットで作製された
くも膜下出血モデルで、脳血管の
収縮メカニズムに、収縮を誘発する
受容体グループの発現上昇が関与すること、
それらの上昇が、血管壁の平滑筋細胞
から放出される細胞内タンパク質
High Mobility Group Box-1 (HMGB1)の
働きによることを明らかにしました。
 
 また、出血2日後に生じる血管攣縮は、
HMGB1の働きを中和する抗HMGB1抗体の
投与によって強く抑制され、
随伴する神経症状も劇的に改善させること
が分かりました。
 
 本研究グループは、ヒトの治療に使える
ヒト化抗HMGB1抗体の作製に成功しており、
臨床での応用に向けて治療薬開発を
加速させる計画です。
 
 くも膜下出血の患者では、
遅発性脳血管攣縮が重大な後遺症の
原因となることが多く、その治療法開発が
待たれています。
 
 
<詳しい研究内容について>
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>出血2日後に生じる血管攣縮は、
>HMGB1の働きを中和する抗HMGB1抗体の
>投与によって強く抑制され、
>随伴する神経症状も劇的に改善させる
>ことが分かりました。
 素晴らしい。
 
 
>本研究グループは、ヒトの治療に使える
>ヒト化抗HMGB1抗体の作製に成功
>しており、臨床での応用に向けて
>治療薬開発を加速させる計画です。
 
 
 良いですね。
 一日でも早く治療薬が開発されること
を祈っています。

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2016年12月24日 (土)

海洋性細菌の酵素で木材成分のリグニンから機能性化学品を創る~ホワイトバイオテクノロジーの新展開~

平成28年12月20日
海洋研究開発機構
京都大学
防衛大学校
埼玉工業大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立研究開発法人 海洋研究開発機構
(以下「JAMSTEC」という)
海洋生命理工学研究開発センターの
大田 ゆかり グループリーダー代理は、
京都大学 生存圏研究所の渡辺 隆司 教授、
防衛大学校の小泉 俊雄 教授、
埼玉工業大学の秦田 勇二 教授らと
共同で、海洋から分離した細菌のもつ
特異な酵素を組み合わせて利用し、
木材から分離した天然リグニンから、
さまざまなバイオプラスチックにも
変換できる機能性化学品を生産する方法を
見いだしました。
 
 近年、温室効果ガス排出の低減を
目指して、バイオマスなどの
再生可能資源を有効活用するための
さまざまな研究が精力的に行われています。
 
 なかでも、木材をはじめとする
非可食のバイオマスに多量に含まれる
リグニンは、化石資源に替わる
新しい化学品原料として大きな期待を
集めています。
 
 今回研究グループが天然リグニンから
酵素生産することに初めて成功した化合物
は、フェニルプロパノンモノマーと
呼ばれる物質で、これまでその活用法
についてほとんど検討されていません
でした。
 
 本研究では、天然リグニンから酵素で
この化合物を生産する手法に加えて、
簡便な化学的手法により
バイオプラスチックや医薬・化粧品などの
機能性化学品に変換できることを
示しました。
 
 これらの成果は、酵素や微生物などの
生体触媒の機能を化学産業に活用する
異分野融合新技術
(ホワイトバイオテクノロジー)に
新しい展開をもたらすことが
期待されます。
 
 また本研究の一部は
JST 戦略的創造研究推進事業
先端的低炭素化技術開発(ALCA)、
京都大学生存圏ミッション研究、
JSPS科研費JP15K00649の
一環として行われました。
 
 本成果は、 ドイツの科学誌
「ChemSusChem」電子版に
12月16日付けで掲載されました。
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>天然リグニンから酵素でこの化合物を
>生産する手法に加えて、
>簡便な化学的手法により
>バイオプラスチックや
>医薬・化粧品などの機能性化学品に
>変換できることを示しました。
 
 素晴らしい。。
 
 関連投稿です。
サイエンスポータル科学ニュース
 
 
>研究グループでは、
>京都大学 生存圏研究所
>(西村 裕志 助教)、
>エネルギー理工学研究所
>(片平 正人 教授)、
>化学研究所(中村 正治 教授)
>と共同で、上述のリグニン変化酵素の
>反応メカニズム解明と実用性の向上を
>目指した更なる研究を進めています。
 
>海底堆積物に生息する微生物の多くは、
>海洋表層や陸域の森林土壌などで
>分解されずに残った有機物に
>依存しており、 地球表層の生態系では
>分解が困難な物質をなんらかの形で
>効率的に利用する優れた代謝機能を
>有していると考えられます。
 
>多様な海洋環境に生息する微生物がもつ
>代謝機能の理解を深め、
>その知見を基盤とする
>バイオマス活用技術開発を進め、
>持続可能な社会の構築へ向けた
>新たなイノベーションの創出に
>繋げて行きます。
 
 微生物がもつ代謝機能には素晴らしい
ものがあります。
 是非、研究を進めて、持続可能な社会の
構築へ向けた新たなイノベーションの
創出に繋げて貰いたいと心から願って
います。

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内視鏡治療後の再度の胃がん発生リスク診断法を開発 -ピロリ菌除菌後の健康人で実用化、早期発見・早期治療を目指す-

2016年12月21日
国立研究開発法人国立がん研究センター
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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研究成果のポイント
 
●早期胃がんの内視鏡治療後に
 別の胃がんが発生するリスクを、
 正常組織に蓄積したDNAメチル化異常の
 程度を測定することで診断する方法を
 開発した
 
●メチル化異常の程度が最も高かった
 グループは、最も低かったグループの
 3倍胃がんになりやすいことが分かった
 
●この新たなリスク診断方法は、
 ピロリ菌除菌後健康人での胃がんリスク
 や他のがんのリスク診断など応用範囲が
 広い
 
 
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 国立研究開発法人国立がん研究センター
は、胃粘膜に蓄積したDNAメチル化異常の
程度を測定することにより、早期胃がんを
内視鏡で治療した後に再び別の胃がんが
発生するリスクを予測する新たな
診断法の開発に成功しました。
 
 DNAメチル化異常とは、遺伝子暗号が
変化していないにもかかわらず
遺伝子が使えなくなる異常で、
突然変異と同様にがんの原因となります。
 
 DNAメチル化異常は、まだがんになる
前の正常な組織においても検出できるため、
がんのリスク診断への応用が
大きく期待されています。
 
 本研究は、国立がん研究センター研究所
エピゲノム解析分野
(牛島俊和分野長、前田将宏研究員)、
同中央病院内視鏡科、
東京大学、和歌山県立医科大学の
研究グループによるもので、
内視鏡治療後の早期胃がん患者795名
について、ピロリ菌除菌後に
非がん部の胃粘膜のメチル化異常の程度を
測定し、その後毎年の内視鏡検査による
5年間の経過観察を行い別の新たな胃がん
(異時性多発胃がん)が出来るかどうかを
調べました。
 
 その結果、遺伝子のメチル化異常の程度
が強いほど新たな胃がんが発生する
リスクが高く、メチル化異常の程度が
最も高かったグループの人は、
最も低かったグループの人と比べて
3倍胃がんになりやすいことが
分かりました。
 
 ピロリ菌の感染は胃がんの確実な
リスク要因として知られています。
 
 その仕組みとして胃粘膜細胞の
遺伝子にメチル化異常をもたらすことが
重要であることも知られています。
 
 メチル化異常はピロリ菌除菌後も
胃粘膜細胞に残って胃がんの原因と
なります。
 
 実際、早期胃がんの内視鏡治療後も
一定の確率(年率2.0-2.5%)で
別の胃がんが発生しますが、
どのような場合に胃がんが
発生しやすいのか分かっていませんでした。
 
 研究成果は、消化器病の
国際的トップジャーナルである
「Gut」誌(イギリス)の
オンライン版(12月21日付)に
掲載されました。
 
 研究グループは、今回の研究成果を
発展させ、ピロリ菌を除菌した健康人での
胃がん発生リスク診断の実用化を目指し、
国立研究開発法人日本医療研究開発機構
(AMED)の支援を受け、
胃粘膜メチル化レベルの測定により
胃がんリスクを予測する多施設共同前向き
臨床研究を全国66施設で実施しています。
 
 この健康人を対象とした臨床研究により、
今までの生活によって蓄積した個人の
リスクに応じた検診の適正化が
可能になり、検診者の負担軽減および
医療費削減につながるほか、
胃がんの早期発見・早期治療の推進が
期待されます。
 
 さらに、今回開発された技術は、
他の慢性炎症を原因とするがん
(肝がん、潰瘍性大腸炎由来の大腸がん
 など)にも応用できると期待されます。
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 メチル化異常ね~、遺伝子診断をすると
言うことでしょうか?
 何処の病院でも簡単に出来るように
なると良いですね。
 
 関連リンクです。
東京工科大学
 
 
>この健康人を対象とした臨床研究
>により、今までの生活によって
>蓄積した個人のリスクに応じた
>検診の適正化が可能になり、
>検診者の負担軽減および医療費削減に
>つながるほか、胃がんの
>早期発見・早期治療の推進が
>期待されます。
 
>さらに、今回開発された技術は、
>他の慢性炎症を原因とするがん
>(肝がん、潰瘍性大腸炎由来の大腸がん
> など)にも応用できると期待されます。 
 多施設共同前向き臨床研究で良い
結果が出て、胃がんの早期発見・早期治療
が推進されることを期待しています。
 
 他の慢性炎症を原因とする
がんへの応用も、

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2016年12月23日 (金)

難病“線維症”の発症原理の一端を解明

2016年12月22日 大阪大学研究情報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
本研究成果のポイント
 
・線維症※1 の発症には免疫細胞が
 関与していると考えられていたが、
 どの細胞が発症に関わるかは
 不明だった。
 
・今回、線維化期に患部に集まる単球が
 線維症の発症に関与していることを
 解明。またこの細胞はこれまでに
 報告のない新しい細胞であったため、
 SatM (Segregated nucleus Atypical
        Monocyte)と名付けた。
 
・現在、線維症に有効な薬はないため、
 本細胞を標的にした線維症を抑制する
 薬の開発が可能に。
 
 
-----
リリース概要
 
 大阪大学免疫学フロンティア
研究センターの佐藤荘助教、
審良静男教授らの研究グループは、
新しい白血球である
疾患特異的マクロファージ※2 SatMを
発見し(図1)、この細胞による
線維症発症メカニズムの一端を
解明しました。
 
 SatMを標的とした研究を行う事により、
これまで有効な治療法のなかった
線維症に対する創薬を開始することが
可能となります。
 
 本研究成果は、英国の科学雑誌
『Nature(ネイチャー)』
(日本時間12月22日午前1時)に
オンライン掲載されました。
---------------------------------------
 
 素晴らしい。
 
 
>今回発見した線維症発症に関与する細胞
>SatMについては、発見当初の基礎研究の
>段階から中外製薬㈱と共同研究を
>行っています。
 
>本研究で得られた知見を利用して
>このSatMを標的とした治療法が
>開発されれば、これまで有効な薬の
>なかった線維症に対して高い効果を示す
>薬が得られる可能性が期待されます。
 
 発見当初の基礎研究の段階から
中外製薬㈱と共同研究を行っていた
というのは希なことですね。
 
 審良静男教授は自然免疫関連の研究で
有名ですね。
 
 それだけ有望だという判断なんで
しょうか?
 
 肺線維症は有効な薬がない疾患
なので、大いに期待したい。

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2016年12月22日 (木)

制御性T細胞発生に関わる重要なタンパク質を同定

2016年12月20日 大阪大学研究情報
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
・制御性T細胞のマスター転写因子※1 が
 Foxp3であることは同定されていたが、
 どのようにFoxp3が発現し制御性T細胞が
 発生するかは不明だった
 
・今回、ゲノムオーガナイザーSatb1
 によるエピゲノム※2 の成立が
 制御性T細胞の発生に関わっていること
 を解明
 
・今後、本メカニズムを更に研究すること
 で、自己免疫疾患やアレルギーの病因を
 理解し、これらの疾患を根本的に治療
 することが可能に
 
 
-----
リリース概要
 
 大阪大学免疫学フロンティア
研究センターの坂口志文特任教授(常勤)
らの研究グループは、
ゲノムオーガナイザーSatb1による
制御性T細胞発生のメカニズムを
解明しました(図)。
 
 制御性T細胞発生メカニズムを
把握すれば、自己免疫疾患や
アレルギーの病因を理解し、
これらの疾患を根本的に治療することが
可能になります。
 
 本研究成果は、英国科学雑誌
『Nature Immunology』
(日本時間12月20日(火)午前1時)に
オンライン掲載されました。
---------------------------------------
 
 重要な一歩だと思います。
 
 
>今後、本メカニズムを更に研究すること
>で、自己免疫疾患やアレルギーの病因を
>理解し、これらの疾患を根本的に
>治療することが可能に
 
 
 根治治療が出来るようになるには
まだまだ時間がかかると思われますが、
大いに期待したいと思います。

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2016年12月21日 (水)

日本の南極観測史上初、新種の菌類を発見

2016年12月16日掲載
2016年12月19日更新
大学共同利用機関法人情報
・システム研究機構 国立極地研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立極地研究所(所長:白石和行)の
辻雅晴 特任研究員を中心とする
研究グループは、南極・昭和基地のある
東オングル島での菌類の多様性調査の
過程で、新種の菌類2種(図1)を発見し、
Cystobasidium tubakiiと
Cystobasidium ongulenseと名付けました。
 
 この2種は氷点下でも成長が可能
であることに加え、生育にアミノ酸や
ビタミンを必要としないことから、
南極のような、低温で栄養素が
限られた環境での生育に適応した種
であることが示唆されました。
 
 菌類の新種の発見は60年に及ぶ
日本の南極観測史上、今回が初めて
となります。
---------------------------------------
 
 おめでとうございます。
 
 
>発見した新種は日本で最初に
>南極の菌類を報告した故・椿啓介教授
>の名前と、東オングル島にちなんで、
>それぞれ
>Cystobasidium tubakiiと
>Cystobasidium ongulenseと
>名付けられました。
 
 菌類、いろいろあって凄いです。
 これだけ多様な生物が存在する
地球、まさに奇跡の星、大切に
しないといけないはず。

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2016年12月20日 (火)

慢性閉塞肺疾患、創薬研究が進展!忠実なモデルマウス作製に成功 ~「酸化ストレス」、「セリンタンパク質分解酵素」が症状改善の鍵~

1016/12/19 熊本大学お知らせ
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 難治性の肺疾患の中でも、
慢性閉塞性肺疾患 (COPD) は、
患者数は増加の一途をたどる一方、
詳細な病気のメカニズムが不明
であるため、原因究明と根治療法の開発が
望まれています。
 
 今回、熊本大学大学院生命科学研究部
(薬学系) 遺伝子機能応用学分野の
首藤剛准教授、甲斐広文教授らは、
ヒトのCOPDの病態を忠実に再現する
モデルマウスを国内で初めて作成し、
「酸化ストレス」*と
「セリンタンパク質分解酵素」*が、
COPDの病気の進行に強く関わることを
明らかにしました。
 
 この成果は、COPDなどの難治性肺疾患に
対する新規の薬物療法の開発に
つながるものと期待されます。
 
 本研究の成果は、英国 Nature
Publishing Groupの科学雑誌
「Scientific Reports」で12月16日
(英国時間午前10:00) に
公開されました。
 
 
---------------------------------------
 
 Good News !
 
 
>ヒトのCOPDの病態を忠実に再現する
>モデルマウスを国内で初めて作成し、
>「酸化ストレス」*と
>「セリンタンパク質分解酵素」*が、
>COPDの病気の進行に強く関わることを
>明らかにしました。
 
>この成果は、COPDなどの難治性肺疾患に
>対する新規の薬物療法の開発に
>つながるものと期待されます。
 
 新規薬物の開発につながると良い
ですね。

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2016年12月19日 (月)

鉄鋼材料の簡便なプロセスによる結晶粒超微細化原理を発見 -動的相変態と動的再結晶による高強度・高延性バルクナノ鉄鋼の実現-

2016年12月15日 京都大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 趙立佳 工学研究科博士課程学生
(現コロラド鉱山大学研究員)、
柴田曉伸 同准教授、
辻伸泰 同教授
(学際融合教育研究推進センター構造材料
元素戦略研究拠点ユニット(ESISM))
らの研究グループは、
既存のバルク金属材料の製造プロセス
にも適用可能な簡便な加工熱処理プロセス
によって鉄鋼材料の結晶粒超微細化を
達成する原理を見出しました。
 
 本研究成果は、2016年12月14日に
Natureグループのオンライン科学誌
「Scientific Reports」に
掲載されました。
 
 
-----
研究者からのコメント
 
 鉄鋼材料は、世の中で用いられる
金属材料の約95%を占め、高度かつ安全な
社会を支えるためになくてはならない
優れた材料です。
 
 鉄鋼はともすれば古い材料と思われがち
ですが、人類は鉄の持つポテンシャルを
まだまだ引き出し切れていません。
 
 ナノメートルスケールの組織制御
により優れた力学特性の鉄鋼材料を
創出した今回の研究成果は、
鉄の秘められた可能性の一端を
示すものです。
 
 
-----
詳しい研究内容について
 
---------------------------------------
 
>人類は鉄の持つポテンシャルを
>まだまだ引き出し切れていません。
 だそうです。
 
 
>そこで本研究グループは、
>0.1%C低炭素鋼において
>高温相オーステナイトからの
>動的相変態(高温での加工中に生じる
>相変態)によって微細フェライトを
>形成し、それを引き続き動的再結晶
>させることによって、
>最小平均粒径0.35μm(350nm)の
>等軸超微細粒フェライト組織を
>得ることに成功しました。
 
>得られた超微細粒フェライトは
>引張強さ973MPaの高強度と、
>全伸び23%の大きな引張延性を
>示しました。
 
>本研究成果は、力学特性に優れた
>超微細粒鉄鋼材料の新しい創製原理を
>見出し、その実用化にも道を拓く
>重要な成果です。
 
 
 今後の展開に期待しましょう。

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2016年12月18日 (日)

100個の細胞を同時かつ高精度に遺伝子解析する小型チップを開発

2016年12月16日 MONOist
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 日立製作所は2016年11月25日、
多様で微量なメッセンジャーRNA(mRNA)
を細胞単位で高精度に解析できる
1mm角のチップを開発したと発表した。
 
 同チップは、1細胞中に15分子しか
存在しないmRNAを、最大100個の細胞から
同時に抽出・解析できる。
 
 がんなどの生体組織全体の特徴と、
各細胞の特徴を同時に把握することで、
疾病のメカニズム解明や治療法開発に
貢献するという。
---------------------------------------
 
 遺伝子解析技術どんどん進歩して
います。
 
 この技術も素晴らしそうです。
 
 安価に、何処でも出来るように
なる前に、遺伝子解析が出来る
ということは、同時にいろいろな
問題が発生します。
 
 それもかなり深刻な問題が、
 
 本当に有効な技術として皆が利用
出来るようになる為には、国民の理解も
法的な整備も必要になってくるはずです。
 
 是非、その準備を怠らないで
平行して進めて行って欲しいと
願っています。
 
 分子標的薬の有効性の判定の
為の遺伝子分析ならば問題は
少ないはずですが、
それだけではすまないはず。

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広がったがん細胞へ選択的に治療薬を届ける新技術を開発 新規T細胞「HOZOT」のウイルス療法への応用

2016/12/16 岡山大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
(医)消化器外科学分野の藤原俊義教授、
岡山大学病院新医療研究開発センターの
田澤大准教授、
株式会社林原の中村修治研究員らの
研究グループは、2006年に林原が開発した
新規の制御性T細胞「HOZOT(ホゾティ)」
を用いて、腫瘍融解ウイルス製剤を
がん細胞へ選択的に運搬する技術の開発に
成功しました。
 
 本研究成果は11月30日、英国の科学雑誌
『Scientific Reports』
(Nature Publishing Group)電子版で
公開されました。
 
 HOZOT細胞は、ヒト臍帯血から
樹立された新規の制御性T細胞で、
がん細胞へ選択的に侵入する機能を
有しています。
 
 現在、腫瘍融解ウイルスを用いた
ウイルス療法の臨床開発が進められて
いますが、ウイルスのがん細胞への
選択的なデリバリー技術がないために
全身に広がった転移巣に
ウイルスを運搬することは困難でした。
 
 今後、腫瘍融解ウイルスを搭載した
HOZOT細胞を用いたウイルス療法の
臨床開発を進めていくことで、
将来的にヒトへの投与が可能となれば、
進行したがん患者の生存率を改善できる
可能性が期待されます。
---------------------------------------
 
>広がったがん細胞へ選択的に治療薬を
>届ける新技術
 
 Good Newsですね。
 
 ウイルス療法期待しています。
 
 関連投稿です。
blog:マックンのメモ日記

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2016年12月17日 (土)

単一分子も検出できる!高光度マルチカラー化学発光タンパク質を開発~複数の生命現象を高感度計測する新技術~

平成28年12月14日
大阪大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
ポイント
 
○本研究グループが以前開発したもの
 よりも2倍から10倍明るく光る
 5色の化学発光タンパク質の開発に成功。
 
○生命現象を忠実かつ多面的に計測する
 には化学発光タンパク質の高光度化、
 発光色の拡張が不可欠。
 
○化学発光で細胞内の5つの構造体を
 同時観察することができ、
 タンパク質ネットワークの解明などに
 期待。
 
○単一タンパク質分子を化学発光で
 検出することに世界で初めて成功、
 微量・微小なタンパク質の観察に期待。
 
 
-----
 大阪大学 産業科学研究所の
永井 健治 教授らの研究グループは、
2012、2015年に開発した
化学発光タンパク質
Nano-lantern
(ナノ・ランタン注1))を改良して、
明るさを2倍から10倍向上させた
5色の化学発光タンパク質の開発に
成功しました。
 
 今回、酵素活性の高い
化学発光タンパク質と5種類の異なる
蛍光タンパク質をハイブリッド化する
ことにより、従来のものより
2倍から10倍明るく、
水色、緑色、黄緑色、橙色、赤色に
発光するタンパク質enhanced
Nano-lantern
(増強型ナノ・ランタン)を開発しました
(図1)。
 
 5色の増強型ナノ・ランタンが
完成したことにより、細胞内の5つの
微細な構造を同時に計測することに
成功しました(図2右)。
 
 また、増強型ナノ・ランタンを用いる
ことで、1個単位のタンパク質分子の
結合・解離を化学発光で検出することに
世界で初めて成功しました(図2左)。
 
 これまで、このような計測は
蛍光タンパク質を用いて真夏の日光の
何倍もの強度の光を照射しながら
行われており、自家蛍光注2)や
光毒性注3)の影響が問題になって
いました。
 
 増強型ナノ・ランタンは、外部からの
励起光を必要としないため、
自家蛍光や光毒性の影響を全く受けません。
 
 さらに、増強型ナノ・ランタンを
改変して細胞内カルシウムイオンを
検出できる化学発光型センサーも開発し、
iPS細胞由来の心筋細胞で
60枚/秒という高速度で
長時間にわたってイメージングすることに
より、忠実なカルシウムイオン動態の
計測にも成功しました。
 
 これら化学発光型センサーは、
細胞をより生理的な状態で実時間計測する
ことを可能にし、生命科学研究のみならず、
医学・薬理学研究に大きな貢献が
期待されます。
 
 本研究成果は、「Nature
 Communications」
(オンライン)に、
平成28年12月14日(水)19時
(日本時間)に公開されます。
---------------------------------------
 
 素晴らしい。
>iPS細胞由来の心筋細胞で
>60枚/秒という高速度で
>長時間にわたってイメージングすること
>により、忠実なカルシウムイオン動態の
>計測にも成功しました。
 こういうことも出来るようになった
のですね。
 
 
>本研究成果により、生理的な条件下で
>複数の微量タンパク質の動態を
>同時観察することで、
>タンパク質ネットワークの解明に
>貢献すると期待されます。
 
>また、高光度かつ組織透過性に優れた
>増強型ナノ・ランタンの赤色変異体は、
>体の深部にあるシグナルを体外から
>感度良く観察することができます。
>従って、がん幹細胞注5)などの
>体外からの観察が可能になるため、
>多くの疾病の原因究明やより効果的な
>創薬スクリーニングが期待されます。
 
 大いに期待しています。
 
 医学の進歩というものは、
こういうことの積み重ねです
から、

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2016年12月16日 (金)

【がん】前立腺がんの治療に期待できる抗マラリア薬

2016年12月14日 natureasia.com
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 抗マラリア化合物が前立腺がんと
その転移を阻害することがマウスの研究で
明らかになった。
 
 この結果を報告する論文が掲載される。
 
 アンドロゲン受容体を阻害する薬物が
前立腺がん患者に対する有効な治療法
であることが臨床試験で明らかになって
いる。
 
 しかし、前立腺がんが進行して、
別の種類のアンドロゲン受容体を
発現するようになって、この阻害薬に
抵抗性を示すようになることがある。
 
 この種類のアンドロゲン受容体を
阻害する薬物は存在していない。
 
 今回、Zhengfang Yiの研究グループは、
新たなアンドロゲン受容体阻害剤を
探索する研究を行い、天然化合物の
ライブラリのスクリーニングを実施して、
全ての種類のアンドロゲン受容体の
強力な阻害剤としてアイラントンという
抗マラリア薬を同定した。
 
 
---------------------------------------
 
 Good News!
 
 既存の薬に対するスクリーニング
有効ですね。
 
 さらなる研究と調査を行うことに
期待したい。
 
 意外な薬が治療薬として有効に
なるケースがあるんです。

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2016年12月15日 (木)

世界最速の長距離データ転送に成功 - ファイル転送プロトコルMMCFTPで転送速度150Gbpsを記録 -

2016年12月6日
情報通信研究機構
国立情報学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 NICTと大学共同利用機関法人
情報・システム研究機構
国立情報学研究所(NII)はこのほど、
NIIが開発したファイル転送プロトコル
「MMCFTP」
(Massively Multi-Connection File
  Transfer Protocol)を用いた
日本ー米国間のデータ転送実験を行い、
転送速度約150Gbpsで1~10テラバイト
(TB)のデータを安定的に転送する
ことに成功しました。
 
 従来は80Gbpsの長距離転送が
「世界最速」として報告されており、
距離条件・転送速度ともに大幅に上回る
今回の実験結果は「世界最速」
(1サーバー対1サーバーのデータ
 転送速度として)と考えられます。
---------------------------------------
 
 大量のデータが行き交う世の中。
 
 これから更に高速なデータ伝送が
求められて行くものと思います。
 
 
>NIIではこうした課題解決に向けて
>開発した「MMCFTP」を先端科学技術発展
>のために提供し、実利用を通じて
>安定化と更なる高速化に取り組んで
>いきます。
 
>NICTは今後も「JGN」を代表とする
>テストベッドの提供を通じて、
>情報通信の未来をひらく活動に
>貢献していきます。
 
 期待しています。

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2016年12月14日 (水)

インフラの長寿命化を支える先進レーザー診断技術の開発-トンネルなどの保守保全作業の自動化に道筋-

2016年12月2日
理化学研究所
レーザー技術総合研究所
量子科学技術研究開発機構
日本原子力研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 理化学研究所光量子工学研究領域の
緑川克美領域長、
和田智之グループディレクター、
加瀬究先任研究員と、
レーザー技術総合研究所(レーザー総研)
の島田義則主任研究員、倉橋慎理研究員と、
量子科学技術研究開発機構(量研機構)の
河内哲哉経営企画部次長、
錦野将元上席研究員と、
日本原子力研究開発機構(原子力機構)の
大道博行特任参与、山田知典研究員らの
共同研究グループは、トンネルなどの
インフラの保守保全作業を、自動化、
効率化するために
「レーザー高空間分解能計測」、
「レーザー打音」、
「レーザーコンクリート切断」と
呼ばれるレーザー技術を開発し、
コンクリート供試体を計測対象として、
三つの技術を合わせた屋外試験に
初めて成功しました。
 
 トンネルなどのインフラの保守保全作業
は、技術者の目視確認[1]、
手作業(触診・打音・叩き落とし[1])で
行われます。
 
 したがって保守保全作業には非常に
時間がかかり、大きな危険が伴います。
 
 暮らしの安全を維持し、安定した流通を
確保するためにも、効率的で安全な
保守保全法の確立が求められています。
 
 そこで共同研究グループは、
レーザー技術を用いて老朽化したインフラ
の保守保全作業を自動化、効率化するため
の研究開発に取り組みました。
 
 理研は、インフラ表面の微細な状態を
見極めるために
「遠隔的散乱光検出・干渉計測・分光計測」
の3つの方法を融合し、高空間分解
(幅0.15mmのひび割れ及び0.1mmの凹凸の
 検出が可能)での表層部3次元計測を
実現しました。
 
 また、レーザーを用いた
遠隔・非接触検査である
「レーザー誘起振動波診断技術
(レーザー打音)[2]」は、
西日本旅客鉄道株式会社、
レーザー総研等が先行して研究開発して
います。
 
 レーザー総研と量研機構は、計測機構を
改良することで高速化を行い、
従来の速度を大きく上回る1秒間に50回の
計測を可能にしました。
 
 これは光音響波計測法[3]を基礎とした、
レーザーをトンネル内壁に照射することで
コンクリート内部の欠陥を探査する方法
です。
 
 さらに原子力機構は、レーザーを用いて
コンクリートの脆弱部を溶断(切断)し
除去する技術「レーザーコンクリート切断」
の原理実証と高速・省力化のための
データベースの構築を行っています。
 
 これらの三つの技術はそれぞれ、
現在インフラの保守保全作業で行われて
いる目視確認と手作業による触診、
打音検査、叩き落としに相当する方法です。
 
 将来、インフラ保守保全作業を
遠隔かつ非接触で、高速に行うための
基礎になると考えています。
 
 実構造物を対象とした性能検証、
使用性・実用性向上など、社会実装に
向けた課題は多く残されていますが、
今後、道路管理者や民間事業者の協力を
得ながらさまざまなタイプの欠陥の
検出・処理の実地検証を重ね、
社会実装に向けた課題を解決し、
実用化につなげていきます。
 
 本研究は、
内閣府総合科学技術・イノベーション会議
の戦略的イノベーション創造プログラム
(SIP)「インフラ維持管理・更新
・マネジメント技術
(藤野陽三プログラムディレクター)」
(管理法人:科学技術振興機構)
によって実施されました。
---------------------------------------
 
 良いですね。
 いろいろな研究機関が協力して
老朽化したインフラの保守保全作業を
自動化、効率化するための研究を実施
する。
 
 
>これらの三つの技術はそれぞれ、
>現在インフラの保守保全作業で
>行われている目視確認と手作業による
>触診、
>打音検査、
>叩き落とし
>に相当する方法です。
 
>将来、インフラ保守保全作業を
>遠隔かつ非接触で、高速に行うための
>基礎になると考えています。
 
 まだ実用化までには時間がかかると
思いますが、一日も早く実用化出来る
よう期待しています。

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2016年12月13日 (火)

薬の効かない病原菌を、再び薬に弱くする手法を初めて発見 薬剤耐性菌に打ち勝つ新規薬剤開発に期待

2016/12/09 千葉大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
研究成果の概要
 
①新しいタイプの薬剤耐性メカニズム
 無効化に挑戦
 
  アスペルギルス・フミガタスは
 肺感染症を引き起こす真菌で、
 治療が遅れると命に関わる病原性の
 強い病原真菌です。
 
  しかし、治療に用いられる抗真菌薬
 (アゾール薬)に対して、治療開始前から
  すでに耐性を示す菌株(注1)が、
 欧州を発端として多く見つかるように
 なり問題となっています。
 
  日本でも、2013年にこの新しいタイプ
 の薬剤耐性株が初めて見つかり(注2)、
 大きな脅威となっています。
 
  本研究では、この新興の
 薬剤耐性メカニズムを無効にする手法を
 編み出し、新たな薬剤開発に繋げること
 を目指しました。
 
②薬剤耐性株の耐性メカニズムの無効化に
成功
 
  この新しいタイプのアゾール薬耐性株
 では、アゾール薬の標的分子である
 タンパク質Cyp51A(注3)の発現が
 異常に高くなっていることが知られて
 います。
 
  そこで、このCyp51Aの発現に関与する
 SrbAという因子の遺伝子を破壊した
 変異株を作製しました。
 
  得られた遺伝子変異株では、
 Cyp51Aの発現が顕著に低下し、
 もともとの薬剤耐性株に比べ、
 各種医療用アゾール薬に対して、
 8~64倍以上も感受性が増すこと
 が解りました。
 
  これらの薬剤感受性レベルは、
 本来の投薬で治療効果が期待できる
 水準を満たすことから、SrbAを
 機能させなくすることで、
 耐性メカニズムを無効化できることを
 世界で初めて実証しました。
 
 
本研究の成果は英国科学雑誌
『Scientific Reports』に掲載される
予定で、オンライン版では日本時間
12月9日(19時)に公開されます。
---------------------------------------
 
 「薬剤耐性菌に打ち勝つ新規薬剤開発」
素晴らしいですね。
 
 
>薬剤耐性菌に対する新しい治療法の
>確立に向けて
>病原真菌の薬剤耐性株はすでに
>世界中へと広まっています。
>しかし、使用できる薬剤が限られて
>おり、対策はまだ十分ではありません。
>SrbAの機能を阻害する薬剤が
>見つかれば、アゾール薬の効果を
>劇的に高め、耐性株に感染した場合の
>新しい治療法の確立に繋がることが
>期待されます。
>また、ヒトに病気を引き起こす
>病原真菌のみならず、農作物に甚大な
>被害を及ぼす植物病原菌においても、
>同様のメカニズムによってアゾール系の
>農薬に耐性を示すことが知られています。
>本研究の成果は、病原菌から農作物を
>保護する際にも、SrbAが重要な因子
>となる可能性を示唆しています。
>これらの成果を基にして、現在は、
>医療や農業の現場で問題となる
>薬剤耐性菌を制御するための、
>新しい薬剤の開発に取り組んでいます。
 
 大いに期待しています。

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2016年12月12日 (月)

薬価改革が正念場 オプジーボの教訓

2016/12/9 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
動画です。
 
>薬価制度の改革をめぐる議論が
>本格化している。
 
>引き金は超高額のがん治療薬
>「オプジーボ」。
 
>この薬が投げかけた課題とは。
 
>日本経済新聞の山口聡編集委員が
>解説する。
 
 興味がある方は見てください。
 
 日本の薬価制度はどこかおかしい
と思います。
 もっと大胆で良いのでは?

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微弱なノイズ電流により、高齢者の体のバランスが持続的に改善する

2016/11/22 東京大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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発表のポイント:
 
◆経皮的ノイズ前庭電気刺激により
 高齢者の身体のバランス機能が
 長期的に改善しました。
 
◆経皮的ノイズ前庭電気刺激がその刺激を
 停止した後も長期にわたり
 身体のバランスを安定化させる、
 という新しい現象を示しました。
 
◆治療困難な身体のバランス機能の障害に
 対する新しい治療法開発の礎となる
 研究として意義があります。
 
 
-----
発表概要
 
 内耳に存在する前庭器官は
身体のバランスを保つのに重要な役割を
果たしており、前庭の働きが悪くなると
身体のバランスが悪くなります。
 
 高齢者の前庭障害は、従来の治療では
改善しないことが多く、有効な治療法が
ありません。
 
 東京大学医学部附属病院
耳鼻咽喉科・聴覚音声外科の藤本千里助教、
岩﨑真一准教授、山岨達也教授らの
研究グループはこれまでに、
耳の後ろに装着した電極より微弱な
ノイズ電流を加える、
経皮的ノイズ前庭電気刺激(nGVS)
により、健常者と両側前庭障害を有する
患者において、身体のバランスが
著明に改善することを明らかにしました。
 
 ただこれまでの研究は、短い時間
(30 秒間)の刺激中の改善が示された
だけであり、長期的な改善の有無
については明らかではありませんでした。
 
 本研究では、高齢な健常者に 30 分間
nGVS を加えたところ、刺激を停止した後
も数時間にわたり身体のバランスが
安定化する、という新しい現象を
とらえました。
 
 この研究成果は、常に電流の刺激を
しなくても身体のバランスが
持続的に改善することを示し、
治療への応用に有効であると
考えられます。
 
 本研究グループは今後、
nGVS の両側の前庭障害を有する患者に
対する長期的なバランス改善効果を
証明する試験を行う予定であり、
その効果が証明できれば、
nGVS が両側前庭障害によるバランス障害
に対する、世界初の科学的信頼性の高い
治療法となるものと期待されます。
 
 なお、本研究は、日本医療研究開発機構
(AMED)の「障害者対策総合研究開発事業」
の支援によって行われたものであり、
日本時間 11 月 21 日に
Scientific Reports にて
発表されました。
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 なかなか面白い現象ですね。
 
 前庭障害を主たる原因とした身体の
バランスが取れないという疾患に対して
有効な治療法が無いとはね~
 
>本研究グループは、今後、nGVS の
>両側前庭障害の患者に対する
>長期的な身体のバランス改善効果を
>証明するための試験を行う予定
>としています。
 
>この試験で nGVS の効果が証明
>できれば、nGVS が両側前庭障害
>による身体のバランス障害に対する、
>世界初の科学的信頼性の高い治療法
>となるものと期待されます。
 
 こんなことで改善するとは、
不思議ですね。
 
 是非、そうなって貰いたいと思います。

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2016年12月11日 (日)

極めて低い白金担持量で高酸素還元反応性触媒の開発に成功

2016/11/15
北陸先端科学技術大学院大学
プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 北陸先端科学技術大学院大学の
先端科学技術研究科/物質化学領域の
松見紀佳教授、
ラーマン ヴェーダラージャン助教、
ラージャシェーカル バダム博士、
及び田中貴金属工業株式会社の
共同研究グループは極めて低い白金担持量
で商用系触媒に匹敵する高酸素還元性を
示す低コスト型電気化学触媒の開発に
成功した。
 
 酸素還元反応は燃料電池などの
エネルギーデバイス内における
反応律速段階であり、その効率は
デバイスのパフォーマンスに直接的に
影響することが広く知られている。
 
 本研究では比較対象の商用触媒
において50wt%近く含まれている白金を
1/15から1/20まで低減しつつ
従来系の最善の性能を示す触媒に匹敵する
性能を示す材料を作製することに成功した。
 
 従来の炭素材料/白金ナノ粒子系
マトリックスの典型的な作製手法としては、
アルコールなどの犠牲試薬の存在下
において前駆体の塩化白金酸を還元する
手法が広く適用されてきた。
 
 本研究では水系メディアにおいて
犠牲試薬を用いることなく、疑似太陽光を
光源としたグリーンな手法で
各種炭素材料/TiO2/白金ナノ粒子
コンポジットを作製した。
 
 作製した各コンポジット材料を、
回転ディスク電極を用いた
サイクリックボルタンメトリーと
直線走査ボルタンメトリーにより
酸素還元反応性を評価し、商用材料
(TEC10E50E)と比較した。
 
 図1Aは典型的なH2の吸脱着に相当する
ピークを示している。
 
 図1BはTEC10E50E、
カーボンナノチューブを含む
Photo-Pt-CNT-TiO2 、
グラファイトを含む
Photo-Pt-Graphite-TiO2 各系の
ECSA(電気化学有効表面積)※2を
示しており、Photo-Pt-CNT-TiO2は
商用系にほぼ匹敵するECSA値を示した。
 
 また、今回の材料系の酸素還元反応の
反応開始電位は0.93Vであった(図1C)。
 
 これらの材料群の質量比活性
(mass activity)※3と特定反応比活性
(specific activity)に関して
評価を行ったところ(図1D)、
特定反応比活性はPhoto-Pt-Graphite-TiO2
(6.6A/m2) >
Photo-Pt-CNT-TiO2 (4.8A/m2) >
TEC10E50E (4.6A/m2)の順となり、
本研究の材料系の極めて高い
電気化学触媒活性が明らかとなった。
 
 成果はNature Publishing Groupの
Scientific Reports
(2016インパクトファクター 5.228)
オンライン版に11月15日19時(日本時間)
に掲載される。
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 「極めて低い白金担持量で」と言う
のが素晴らしい。
 
 
>本材料系を用いた燃料電池、
>リチウム―空気電池等の
>エネルギーデバイスの構築、評価
>により、低コスト型の
>エネルギーデバイスの開発に
>つながると考えられ、
>環境対応自動車、家庭用定置型電源等
>への展開が期待される。
 
 安価な燃料電池、家庭用定置型電源等
の実現を期待したいと思っているので、
上手く実用化に繋がると良いですね。
 
 関連投稿です。
大阪大学研究情報

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2016年12月10日 (土)

電力使用量を調整する新たな手法を開発~スマートメーターの通信ネットワークを活用~

平成28年11月24日
科学技術振興機構(JST)
鳥取大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○従来、電力使用量を調整するには、
 全需要家の大量データを集約して
 処理が必要。
 
○スマートメーター間通信を利用して、
 需要家の電力使用量を調整する
 新手法を開発。
 
○大量データを扱わなくて済み、
 簡単で容易に電力システムの運用が
 可能になる。
 
 
-----
 JST 戦略的創造研究推進事業
において、鳥取大学の櫻間 一徳 准教授
らは、再生可能エネルギーを含む
複数の発電と蓄電によって構成される
電力システムにおいて、
スマートメーター注1)間の通信を
利用して、分散的に電力使用量を調整する
新たな手法を開発しました。
 
 電力価格や需要家の節電意識を高める
サービスで、電力需要のピーク時などに
需要家へ電力使用の抑制を促す
(デマンドレスポンス)ことで、
日々の電力需給のバランスを調整させる
ことが期待されています。
 
 しかし、需要家全体からの情報を集約し、
大量のデータを処理することが必要と
されていました。
 
 本研究では、スマートメーターの
通信ネットワークを活用し、
スマートメーター同士が需要量や供給量を
交換することで、分散的に価格や
インセンティブ(報償)の調整量を
決定する新たなアルゴリズムを
開発しました。
 
 これにより、大量のデータを集約し
管理する必要がなくなるため、
サーバーなどの情報インフラの設置や
運用の必要がなく、低コストで
電力システムを管理することが
可能となります。
 
 本研究は、JST戦略的創造研究推進
事業 チーム型研究(CREST)の
一環として行われ、鳥取大学の
三浦 政司 助教と共同で
行ったものです。
 
 本研究成果は、2016年11月21日
(米国東部時間)に米国電気電子学会誌
「IEEE Transactions
  on Industrial
  Electronics」の
オンライン速報版で公開されました。
---------------------------------------
 
 「低コストで電力システムを管理する
ことが可能となる」というのは
素晴らしい。
 
 
>本研究では、大量の需要家の電力需給量
>を集約する必要がなく、分散的な処理で
>デマンドレスポンスを可能とする手法を
>開発しました。
 
>これにより情報インフラを新たに
>用意することなくデマンドレスポンスを
>実施できるため、今後、
>マイクログリッドなどの小規模な
>電力システムに対する簡単で容易な
>管理方法の1つとして普及する
>可能性があると考えています。
 
 期待したいです。
 
 実際の電力網はこうなっていない
ので、実証実験をどう実施するのか?
 
 各々地域で異なった電力事業者が
存在し、異なった電力網が存在して
いる中で、どう実現して行くか?
 
 なかなか難しい問題が山積している
と思いますが、是非政府も協力して、
というか、強力なリーダーシップをとって
安価で、持続可能な電力ネットワーク
の実現を目指して貰いたいものです。

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2016年12月 9日 (金)

バイオ工学による天然ゴムの試験管内合成に成功 - 天然ゴムの安定供給や新たな分子構造の天然ゴムの開発に貢献 -

2016年11月16日 東北大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 東北大学大学院工学研究科の
高橋征司准教授、山下哲助教(注1)、
中山亨教授(バイオ工学専攻応用生命化学
講座)らは、住友ゴム工業株式会社、
埼玉大学との共同研究により、
天然ゴムの生合成に必要なタンパク質を
発見し、それらを再構成する手法を
開発しました。
 
 これにより、天然ゴムに匹敵する分子量
のポリイソプレンを試験管内で合成する
ことに成功しました。
 
 この研究成果により、長年にわたり
未解明であった天然ゴム生合成メカニズム
の全解明や、天然ゴム高生産植物の育種、
代替生物でのゴム生産など、
多様な分野での貢献が期待されます。
 
 この共同研究の成果は、10月28日付で
生命科学・生物医学分野の
オープンアクセス誌である
eLifeに掲載されました。
 
 
---------------------------------------
 
 素晴らしい。
 
 
>長年にわたり未解明であった
>天然ゴム生合成メカニズムの全解明や、
>天然ゴム高生産植物の育種、
>代替生物でのゴム生産など、
>多様な分野での貢献が期待されます。
 
 大いに期待したい。

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2016年12月 8日 (木)

創成科学研究科応用化学分野の西形孝司准教授らが、アミドと銅の相互作用を利用し、安価なアルカリフッ化物を用いて選択的フッ素化の新手法を開発しました!

2016年11月08日 山口大学トピックス
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
---------------------------------------
 フッ素はその特異な性質のため
有用物質に不可欠な元素であり、
様々な場面で需要があります。
 
 例えば医農薬品においては、
実に20~30%にフッ素が含まれています。
 
 そのため、分子の効率的フッ素化反応
開発は有機合成における最重要課題の
一つです。
 
 今回、創成科学研究科応用化学分野の
西形孝司准教授(テニュアトラック)らは、
銅触媒存在下、複数の炭素-臭素結合を
持つ基質に対してフッ素化を行ったところ、
3級アルキル基の部分で選択的に反応が
進行することを見出しました。
 
 反応中に生じるフッ化銅とアミドとの
相互作用が選択的なフッ素化を
実現していると予想されています。
 
 また、フッ素源として従来開発されて
きた反応剤よりも安価なフッ化セシウムを
用いることができる点も本反応の特徴です。
 
 この研究成果は
『Angewandte Chemie, International
  Edition』(IF=11.709)のvolume55、
Issue34に掲載され、
ハイライト研究として内表紙を飾りました。
 
 今後、新規かつ安価なフッ素導入法
として様々な分野への応用が
期待されます。
 
 なお、本研究は、文部科学省
テニュアトラック普及定着事業・個人選抜型
及び有機合成化学協会・東ソー研究企画賞
の助成を受けて実施したものです。
 
 
詳しくはこちらの資料をご覧ください。
---------------------------------------
 
>分子の効率的フッ素化反応開発は
>有機合成における最重要課題の
>一つです。
 重要なんですね。
 
 その中で、
>ハイライト研究として内表紙を
>飾ったそうです。
 素晴らしいです。
 
 
>本成果は自然科学の基礎的な現象を
>発見したものであり、
>フッ素化研究分野に
>大きなブレークスルーを与えました。
 
>実用化には乗り越えるべきいくつもの
>壁がありますが、将来のフッ素を含む
>有用物質を作る多くの工業プロセスに
>組み込まれることを期待しています。
 
 まだ先は長そうですが、
大いに期待しています。

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2016年12月 7日 (水)

機能性表示食品、届け出取り下げを決めているのに、売ってしまう企業の倫理は…

2016/11/28 foocom.net
 
 詳細は、リンクを参照して下さい。
 
 見てもらえれば分かって貰えると
思いますので、紹介のみとします。
 
 企業の倫理ってこんなものなので
しょうか?
 
 もっとしっかりして貰わないと
消費者は何を信じれば良いので
しょうか?
 
 
>「機能性表示食品」とは
>届出者等自らが倫理観を持って
>本制度の信頼の確保のために
>努力することが求められる。
 
 ものだそうです。
 
 消費者庁には一切責任は無いのかな?

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細胞外マトリックスを用いてヒト多能性幹細胞から高効率に血管内皮細胞の誘導に成功

2016年11月09日 京都大学研究成果
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 齋藤潤 iPS細胞研究所(CiRA=サイラ)
准教授、太田諒 同博士課程学生、
丹羽明 同特定拠点助教、中畑龍俊 同教授、
関口清俊 大阪大学教授らの研究グループは、
細胞外マトリックス(細胞間の隙間を埋める
生体高分子の集合体)の一つ
ラミニン411(LM411)の組換えタンパク質断片
(LM411-E8)を用いることにより、
ヒト多能性幹細胞から正常機能を有する
血管内皮細胞を高効率に分化誘導する
手法の開発に成功しました。
 
 本研究成果は2016年10月31日午後7時に
英国の科学誌「Scientific Reports」に
掲載されました。
 
 
-----
研究者からのコメント
 
 本研究が血管内皮細胞分化をモデルに
示したように、今後あらゆる組織における
細胞外マトリックスの新たな作用機序解明に
iPS細胞は役立つと考えられます。
 
 さらに、そうした研究の成果が再び
iPS細胞を用いた再生医療の開発に
還元できると期待されます。
 
-----
詳しい研究内容について
 
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 細胞外マトリックス、再生医療で
重要な位置を占めそうです。
 
 
>本研究が血管内皮細胞分化を
>モデルに示したように、
>今後あらゆる組織における
>細胞外マトリックスの
>新たな作用機序解明にiPS細胞は役立つ
>と考えられます。
 
>さらに、そうした研究の成果が
>再びiPS細胞を用いた再生医療の開発に
>還元できると期待されます。
 
 大いに期待したい。

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2016年12月 6日 (火)

優れた触媒性能を示す高機能らせん分子の開発に成功!

2016.11.08 九州大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 九州大学大学院薬学研究院の
臼井一晃助教、山本耕介特別研究員、
平井剛教授、末宗洋名誉教授らの
研究グループは、九州大学先導物質化学
研究所の友岡克彦教授、井川和宜助教との
共同研究により、優れた不斉触媒の
前駆体となる高機能らせん型配位子の
開発に世界で初めて成功しました。
 
 多くの有機化合物には,いわば
右手と左手の関係にある立体異性体が
存在し、生体中では右と左の分子が異なる
生理作用を示すことが知られています。
 
 そのため、医薬品等の精密合成研究は、
これら立体異性体を作り分けるための
手法に依存するところが大きく、
その効率的手法として優れた不斉触媒の
開発が求められます。
 
 今回、本研究グループは新概念に基づき、
らせん不斉(右ネジ・左ネジの関係)を
分子構造に組み込んだ配位子の
設計・合成に成功しました。
 
 さらにこれら配位子を、従来法では
立体制御が困難な化合物の触媒的不斉合成
に適用した結果、変換効率、立体選択性
共に非常に高い性能を示しました。
 
 また、この配位子の高い機能性を
計算化学により解析し、その立体識別機構
を提唱しました。
 
 本研究成果は、医薬化学研究において
必須である光学活性誘導体の合成に
大きく寄与し、創薬研究の進展に貢献する
ことが期待されます。
 
 本研究成果は平成28年11月8日(火)
午前10時(英国時間)に英国科学誌の
電子ジャーナル
「Scientific Reports」で公開されました。
 
本研究についての詳細は こちら
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 触媒重要ですね。
 いろいろな場面で出て来ます。
 
 
>本結果はらせん不斉配位子を有する触媒
>が不斉合成に極めて有効であることを
>示した画期的なものです。
 
>今後は、らせん分子を用いた独自の
>触媒システムを開発し、
>医薬品に限らず、香料や農薬、
>機能性材料などの有用物質合成に
>展開していきたいと考えています。
 
 新しい、医薬品や有用物質合成に
展開出来るよう期待しています。

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2016年12月 5日 (月)

T細胞の運命を制御する分子機構を解明-白血病発症メカニズムの解明に期待-

2016年12月2日
理化学研究所
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 理化学研究所統合生命医科学
研究センター 融合領域リーダー育成
(YCI)プログラム[1]の
伊川友活上級研究員、
免疫器官形成研究グループの
古関明彦グループディレクター、
京都大学再生医科学研究所再生免疫学分野
の河本宏教授らの共同研究チーム※は、
マウスを用いて免疫細胞の1種である
T細胞が作られるときの運命維持に
「ポリコーム複合体[2]」が重要である
ことを明らかにしました。
 
 T細胞は他の免疫細胞と同様、
血液のもととなる造血幹細胞[3]から
作られます。
 
 造血幹細胞は骨髄中でT細胞へある程度
運命付けられた後、胸腺[4]に移動し
分化・成熟します。
 
 2010年に伊川友活上級研究員らは、
T細胞系列への運命決定に転写因子[5]
「Bcl11b[6]」が必要であることを
明らかにしましたが、運命決定された後の
T前駆細胞を維持するメカニズムは
分かっていませんでした。
 
 そこで共同研究チームは、さまざまな
細胞の運命制御に関わるポリコーム複合体
に注目しました。
 
 まず、T細胞特異的にポリコーム複合体
遺伝子「Ring1A/B [7]」を欠損させた
マウスを作製し、T細胞分化における役割
を解析しました。
 
 その結果、Ring1A/B欠損マウスの胸腺
ではT細胞が全く作られず、未分化な
前駆細胞段階で分化が停滞しました。
 
 このRing1A/Bを欠損したT前駆細胞を
調べたところ、同じリンパ球である
B細胞の特徴を示す遺伝子の発現が
上昇していました。
 
 そこでB細胞への分化能を調べるために、
Ring1A/Bを欠損したT前駆細胞
を放射線照射した免疫不全マウスに
移植したところ、T細胞は
全く生成されない代わりに、
骨髄および脾臓[8]において抗体産生能を
持つB細胞が生成されました。
 
 次に、B細胞分化に重要な遺伝子
「Pax5[9]」を欠損させたところ、
Ring1A/Bを欠損させてもT細胞は正常分化
し、B細胞へ運命転換しなくなりました。
 
 このことからRing1A/Bは胸腺において、
主にPax5の発現を抑制することにより
T細胞の運命を維持していると
考えられます。
 
 ポリコーム複合体はこれまで、
個体発生時の形態形成において重要である
ことは知られていましたが、
今回、免疫細胞の生成・維持にも不可欠
であることが示されました。
 
 ポリコーム複合体はT細胞急性リンパ性
白血病[10]や急性骨髄性白血病[11]など、
さまざまな白血病細胞で変異がみられる
ため、T細胞などの免疫細胞が作られる
ときのポリコーム複合体の機能をさらに
解明することにより、白血病の発症機構の
解明や新しい治療法の開発に繋がると
期待できます。
 
 成果は、米国の科学雑誌
『Genes & Development』オンライン版
(12月2日付け)に掲載されます。
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 「ポリコーム複合体」ね~
免疫系は複雑です。
 
 T前駆細胞が胸腺で教育されて
成熟したT細胞として末梢組織へ
移出されるんですね。
 
 大きく二つのことがわかったと、
言うことですね。
 
まず一つ
>細胞の系列は、一般的には転写因子が
>まず方向性を決めて、
>エピジェネティック制御がその状態を
>維持すると考えられています。
 
>本研究成果は、T細胞とB細胞とでは
>そのメカニズムが大きく異なることを
>示しています。
 
>すなわち、T細胞系列の分化・成熟には
>B細胞系列の転写因子を
>エピジェネティックに抑制することが
>不可欠であり、
>「B細胞系列への分化は初期設定で
>決められているが、T細胞系列への分化
>にはB細胞への分化能を強力に阻止する
>必要がある」と考えられます。
 
 T細胞とB細胞ずいぶん違うようです。
 
もう一つは、
>一方、ポリコーム複合体による
>遺伝子発現制御メカニズムが破綻する
>ことにより、細胞のがん化を引き起こす
>と考えられています。
 
>例えば、T細胞急性リンパ性白血病や
>急性骨髄性白血病など、
>さまざまな白血病において
>ポリコーム複合体の変異が報告されて
>います。
 
>しかし、その詳細は明らかでは
>ありません。
 
>今後、ポリコーム複合体による
>免疫細胞の分化制御の詳細な仕組みを
>明らかにすることにより、
>白血病の発症機構や治療法の開発への
>応用が可能になると期待できます。
 
 研究の進展期待しています。
 白血病発症メカニズムの解明に繋がると
良いですね。

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2016年12月 4日 (日)

科学研究と技術開発つなぐ人材にも日米の差

校條 浩
(米ネットサービス・ベンチャーズ
 マネージングパートナー)
2016/11/29 日本経済新聞
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
>東京工業大学の大隅良典栄誉教授が
>ノーベル生理学・医学賞を受賞した
>のはまだ記憶に新しい。
 
>その大隅教授がインタビュー記事などで
>大変興味深い発言をされていた。
 
>「科学が世の中にどう役立つか、という
>観点が重視されることに危惧している。
 
>ほんとうに役に立つかは
>(最初からは)答えられない。
 
>企業なら数年で開発することが
>求められるだろうが、
>科学研究には100年後に検証される
>ようなものがたくさんある。
 
>安易に『役に立つ』ということを
>考えるのはよくない」
 
>「科学技術」とひとくくりにされるが、
>「科学研究」と「技術開発」は
>天と地ほど違う。
 
 同感です。
 
 だからこそ「科学研究」に対する
研究予算を安易に削減してはいけない
と思います。
 
 誰も、その果実がどんなものなのか
わからないのだから、
 
 そして、「科学研究」と「技術開発」
の間にある溝を埋めるためには、
「仕掛け屋人材」が必要なんだそうです。
 
 同感です。
 
 「技術立国を自認する日本の
  未来の為に」政治家も、国民も
  そのことを自覚して進んで行きたい
  ものです。
 
 より良い未来の為に!

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2016年12月 3日 (土)

新しい触媒反応メカニズムを立証し、約150度の低温度下で水素生成に成功

Thu, 01 Dec 2016
早稲田大学トピック
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 早稲田大学理工学術院
関根泰(せきねやすし)教授らの
研究グループは、わずか150度程度の
低温度において、天然ガスの主成分
であるメタンと水蒸気のパラジウム
(Pd)触媒を用い反応系に弱電場をかける
ことによって、充分に速い反応速度
かつ不可逆的に水素を生成することに
成功しました。
 
 本研究により、必要なときに簡便に
水素を作り出すことが可能になります。
 
 化学反応のうち、9割程度は
触媒反応です。
 
 触媒は反応速度を向上させますが、
反応速度は温度と活性化エネルギーに
依存するため、多くの触媒反応は
高温で実施されます。
 
 これまでの水素製造は、700度以上の
高温下でメタンと水蒸気を反応させること
で行っていました。
 
 しかし、高い耐熱性を有する材料や、
高温の熱を使い切るための多段の
熱交換器を用いる必要があり、
高温に長時間さらすことで触媒が劣化して
しまうなど、さまざまな問題があり、
実用には大きな障害がありました。
 
 本研究グループは、以前から、
弱い電場中で触媒反応を行うことで、
高温を必要としてきた反応が、
150度~200度といった低い温度でも
充分に速い速度で進行しうることを
見出してきましたが、そのメカニズムは
これまでの教科書的知見では分かって
いませんでした。
 
 今回の研究では、電場の中で
反応中の触媒の状態を観察することで、
触媒表面に吸着した水を介して、
プロトン(H+)が速やかに動き、
プロトンの表面ホッピングが低温でも
反応を促進していること、
また、このプロトンと吸着分子との衝突が
不可逆過程を生み出していることを
発見し、新しい触媒反応メカニズムの
立証に成功しました。
 
 水素利用社会の到来の機運が高まる中、
本研究成果は水素製造のみならず、
水素や水が絡むさまざまな反応を
低温化させることを可能とし、
民生分野への応用も期待されます。
 
 すでに、排気ガスと燃料を低温で
反応させて自動車の
総合エネルギー効率向上を狙った研究を
展開中です。
 
 今回の研究成果は、英国
Nature Publishing Groupの
オンライン科学雑誌
『Scientific Reports』に、
12月1日10時(日本時間12月1日19時)に
掲載されました。
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 水素社会実現に一歩近づいたようです。
 
 水素生成効率の面から見て本当に水素
社会が実現出来るのか?
 と大きな疑問を抱いて見守っていました
が実現できるかな?
 
 という感じになって来ました。
 
 
>本反応は外部電場によって
>非ファラデー的に触媒反応を
>低温・不可逆に駆動しうるため、
>その応用範囲は広く、プロトンが絡む
>触媒反応であれば展開や、
>水素製造を含む水素が絡む反応や
>水が絡む反応への展開も
>可能と思われる。
 
 応用範囲が広そうです。
 大いに期待したい。
 
 水素社会が水素生成効率の壁を
越えて実現出来れば素晴らしいですね。

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2016年12月 2日 (金)

世界初!潰瘍性大腸炎に対する抗生剤併用便移植療法の有効性を確認~新たな腸内細菌療法の展開へ ~

2016.12.1
順天堂大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
○潰瘍性大腸炎に対する抗生剤併用
 便移植療法の有効性を確認
 
○腸内細菌のバクテロイデス門が
 治療効果と潰瘍性大腸炎の病勢に
 関連する
 
○抗生剤併用便移植療法による効果的な
 腸内細菌叢の再構築が、潰瘍性大腸炎の
 新たな治療法の確立につながる可能性
 
 
-----
 順天堂大学大学院
医学研究科・消化器内科学講座の
石川大准教授らの研究グループが
2014年7月より開始した
「潰瘍性大腸炎に対する抗生剤併用
便移植療法」の臨床研究の結果、
その有効性が明らかになってきました
ので報告いたします。
 
 本研究により、抗生剤併用便移植療法
による腸内細菌叢の変化が、
潰瘍性大腸炎の治療効果と病勢に関連して
いることが判明しました。
 
 本成果は便移植療法などの
腸内細菌療法が、潰瘍性大腸炎の
有効な治療法になりうる可能性を
示したものです。
 
 本研究結果は、米国の学会誌
「Inflammatory Bowel Disease」電子版
(米国時間11月22日)で発表されました。
 
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 便移植療法少しずつ進んでいるよう
です。
 
 
 関連投稿です。
日本経済新聞
 
 
>潰瘍性大腸炎の治療効果については
>長期間の観察および比較試験による
>検討が必要ですが、本研究により、
>腸内細菌のバクテロイデス門の割合が
>内視鏡スコアや治療効果に相関していた
>結果は、抗生剤併用療法が便移植による
>腸内細菌の移植、定着に一定の効果が
>あり、有効な治療法になりうる可能性を
>示しました。
 
 潰瘍性大腸炎に対する従来の治療法は、
低年齢から強い副作用のある免疫抑制剤、
ステロイド等が長期使用されるケースが
多く、副作用の少ない根本的治療が
強く望まれています。
 とのことで、
 
 抗生剤併用便移植療法等の新しい
治療法に期待しています。

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2016年12月 1日 (木)

新国際無線通信規格Wi-SUN FANに対応した無線機の基礎開発に成功~手軽にIoTが実現できるマルチホップ対応 無線通信ソリューションを提供~

平成28年11月14日
京都大学
ローム株式会社
株式会社日新システムズ
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○半径数km内に存在する数百のセンサー
 からの情報をIPv6による
 無線多段中継(マルチホップ)を
 利用して、低消費電力で収集。
 
○製造ベンダー間で相互接続性がある
 新国際無線通信規格
 Wi-SUN FANを初めて
 無線機の形で実現。
 
○国際規格対応により
 アプリケーション開発が非常に容易に
 なり、マルチホップを利用した
 IoT開発が促進。
 
 
-----
 内閣府 総合科学技術・イノベーション
会議(CSTI)が主導する
革新的研究開発推進プログラム
(ImPACT)の
原田 博司 プログラム・マネージャーの
研究開発プログラムの一環として、
京都大学 情報学研究科 原田 博司 教授
の研究グループは、
ローム株式会社 小宮 邦裕 
通信モジュール開発課 課長の
研究グループと共同で、数kmに存在する
数百のセンサーからの情報を
IPv6によるマルチホップを利用して、
低消費電力で伝送可能なIoT
(Internet of
 Things:
 “モノ”のインターネット)向け
新国際無線通信規格
Wi-SUN FAN
(Field Area Network)
注1)に対応した無線機の基礎開発に
成功しました。
 
 これまでのマルチホップ可能な
無線センサーネットワークの技術は、
製造ベンダー間で相互接続可能な
技術仕様化はされていない独自仕様
であったため、自由に機器開発、
アプリケーション開発できず、
IoT実現のための障壁になって
いました。
 
 今回開発した無線機は、
1ヶ月2000オペレーションで
最大10年間、センサーからの情報を
収集可能であり、PM自らが副議長
として制定した
IEEE802.15.4g注2)技術を
核に、IPv6方式および
IPv6でマルチホップな方式を融合し、
製造ベンダー間で相互接続性がある
Wi-SUN FAN仕様を
初めて無線機の形で実現したものです。
 
 そのため、アプリケーション開発が
非常に容易になり、マルチホップを
利用したIoTがより促進されると
期待されます。
 
 なお、本研究の通信プロトコルを
実現する通信ミドルウェア部は
京都大学が株式会社日新システムズの協力
を得て開発しており、今後、商用化される
予定です。
 
 また、本無線機はローム株式会社
により商用化される予定です。
 
 本研究成果は、11月16日より
開催される組込み総合技術展
「Embedded
 Technology 2016」
において展示する予定です。
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 良いですね。これでIoTが本格的に
普及し始めるかもしれませんね。
 
 
>今回開発した無線機は、
>1ヶ月2000オペレーションで
>最大10年間、センサーからの情報を
>収集可能であり、PM自らが副議長
>として制定した
>IEEE802.15.4g注2)技術
>を核に、IPv6方式および
>IPv6でマルチホップな方式を
>融合し、製造ベンダー間で相互接続性が
>あるWi-SUN FAN仕様を
>初めて無線機の形で実現したものです。
 
>そのため、アプリケーション開発が
>非常に容易になり、マルチホップを
>利用したIoTがより促進されると
>期待されます。
 
 期待しています。

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