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2016年11月14日 (月)

人工的に歯のエナメル質を形成することに成功 ~次世代のむし歯の治療や歯の再生への応用が期待~

2016年11月 7日
東北大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 国立大学法人東北大学は、歯の発生や
かたちの制御に関わる分子の役割を
解明する過程で、エナメル質の形成の
マスター遺伝子の同定と機能解析に
成功し、どのように歯のエナメルが
作られ、また、歯のかたちを制御して
いるのかを明らかにしました。
 
 本研究は東北大学歯学研究科歯科薬理学
分野の中村卓史准教授、
小児発達歯科学分野の福本敏教授らと、
米国国立衛生研究所との共同研究による
成果です。
 
 私たちの歯の最外層はエナメル質という
構造で守られており、体の中で最も硬い
組織です。
 
 骨や軟骨などの硬組織と異なり、
歯のエナメル質は皮膚の上皮細胞や
毛や爪と同じ歯原性上皮細胞とよばれる
上皮細胞によって形成されます。
 
 また、歯の生える場所に応じて変化する
歯の歯冠や歯根のかたちは、
この歯原性上皮細胞が制御しています。
 
 本研究では、転写因子の1つである
エピプロフィンをマウスの全身の上皮細胞
に発現するような遺伝子操作したマウス
(K5-Epfnマウス)を作製し解析しました。
 
 そのマウスの歯を解析してみると、
野生型(通常のマウス)では
エナメル質を形成しない場所に
エナメル質を形成していることが
明らかとなりました。
 
 また、K5-Epfnマウスの臼歯は、
歯のかみ合わせの咬頭や歯根などの
歯のかたちにも異常が認められました。
 
 この原因は、エピプロフィンが
歯の発生過程において上皮間葉組織間で
組織間で展開される相互作用に、
増殖因子FGF9やSHHの発現を誘導すること
により介入し、歯の象牙質形成に関与する
歯原性間葉細胞の増殖を促進させる事
であることが明らかとなりました。
 
 本研究成果は、米国の科学雑誌
「Journal of Bone and Mineral Research」
電子版に掲載されました。
 
 
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 Good Newsです。
 
 
>皮膚や毛根の上皮細胞と歯原性上皮細胞
>の違いを明らかにすることは、
>人工的にエナメル芽細胞を作製する
>ための重要なポイントとなると
>考えられます。
 
>将来歯の再生を考えた場合、
>本研究をさらに発展させ、
>皮膚から得られた上皮細胞を
>歯原性上皮細胞に人工的に誘導し、
>その細胞にエピプロフィンを発現させる
>ことで、齲蝕などで失ったエナメル質の
>再生や歯冠や歯根のかたちまでも
>制御できる技術開発に応用する研究を
>行っていきたいと考えております。
 
 是非、そこまで到達して頂きたい
と思います。期待しています。

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