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2016年11月26日 (土)

生きた細胞内のグルタチオンを可視化し、定量する~がん治療研究や創薬研究への応用に期待~

平成28年11月8日
東京大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○グルタチオン(GSH)に対して
 可逆的に応答する蛍光色素を開発し、
 生きた細胞内のグルタチオン濃度の定量
 や、秒単位での可逆的な
 グルタチオン濃度変化の可視化を
 達成しました。
 
○従来の細胞内グルタチオンの定量法は、
 細胞を破砕する必要があり、
 生きた状態での定量が不可能でした。
 
 本研究では、生きた細胞内の
 グルタチオンの濃度情報を得ることに
 成功し、さらにその時間変化の観察を
 可能としました。
 
○グルタチオンは細胞の恒常性を保つ
 重要な因子であり、がん細胞の
 酸化ストレス耐性や
 薬剤耐性・放射線治療耐性などと
 大きく関連しています。
 
 本研究はがん治療研究や創薬研究
 といった医薬研究に対して多大な貢献を
 もたらすと期待されます。
 
 
-----
 グルタチオン注1)は、主に
活性酸素・酸化ストレス注2)の除去や
異物(薬剤など)の排出を担う、
いわば“細胞が生き延びるための防御物質”
として働きます。
 
 がん細胞はグルタチオン濃度を
高く保っているといわれており、
そのため放射線治療や抗がん剤に対して
高い耐性をもち、治療効果が弱まって
しまうことが示唆されています。
 
 従って、細胞内のグルタチオン濃度や
その増減を“生きたまま”測ることは、
がんの治療研究や創薬研究に不可欠です。
 
 しかし従来法では、細胞を破砕しないと
測れないなどの制約があり、
実現が困難でした。
 
 東京大学 大学院薬学系研究科
/医学系研究科 (兼担)の
浦野 泰照 教授、同医学系研究科の
神谷 真子 講師らの研究グループは、
グルタチオンに対して可逆的に反応し、
グルタチオン濃度に応じて
蛍光強度や蛍光波長が変化する
新しい蛍光プローブ注3)の開発に
成功しました。
 
 これを生きた細胞に適応することで、
生きた細胞(正常細胞やがん細胞)内の
グルタチオン濃度の定量、
正常細胞とがん細胞のグルタチオン濃度の
違いや酸化ストレス耐性の違いを
初めて可視化しました。
 
 この結果より、本蛍光色素は、
がん研究や酸化ストレス分野における
基幹的研究から、がん治療や創薬といった
医薬研究への貢献が期待されます。
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 Good News!
 グルタチオンを生きた状態で定量可能
に出来たことは素晴らしいと思います。
 
 
>グルタチオンは細胞の恒常性を保つ
>重要な因子であり、がん細胞の
>酸化ストレス耐性や
>薬剤耐性・放射線治療耐性などと
>大きく関連しています。
 
>本研究はがん治療研究や創薬研究
>といった医薬研究に対して
>多大な貢献をもたらすと期待されます。
 
 大いに期待したい。

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