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2016年10月19日 (水)

紫外線処理によるチタンの抗酸化能力を発見― 生体によりやさしく、また確実なインプラントを目指して ―

平成28年9月23日
国立大学法人 東京医科歯科大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○インプラント治療の成功には、
 インプラント周囲で、細胞が骨を創る
 ことが不可欠です。
 しかし、現在使用されている
 インプラント材料のチタン上に
 培養された細胞内に多くの活性酸素種が
 検出され、それにともなう炎症反応の
 発生が避けられないことが
 わかりました。
 
○あらかじめチタンに紫外線処理を施すと、
 チタンの親水性が増加し、チタン表面に
 ついた炭化水素などが除去されること
 により、細胞親和性が向上し、
 その結果、活性酸素種の発生が
 抑えられ、炎症を抑える効果があること
 がわかりました。
 
○インプラント治療は外科処置であり、
 通常でも様々な炎症が発生しますが、
 事前にチタンを紫外線処理すること
 により、炎症が緩和されて治癒に
 必要な、骨形成が促進されることが
 期待されます。
 
 
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 東京医科歯科大学大学院医歯学
総合研究科部分床義歯補綴学分野の
若林教授と上野講師の研究グループは、
カリフォルニア大学ロサンゼルス校の
小川教授らとの共同研究で、
紫外線照射されたインプラント材料が、
骨芽細胞の親和性を飛躍的に高め、
炎症反応を減少させ、インプラント周囲の
組織の治癒を促進させることを明らかに
しました。
 
 その研究成果は、国際科学誌
Biomaterials に、2016 年 9 月 14 日に
オンライン版で発表されました。
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 チタンに紫外線をあてると反応を起こす
ことは知られていた現象ですが、
インプラント材料にあらかじめ紫外線を
当てると、、ということが新しいところ
かな?
 
 
 関連投稿です。
物質・材料研究機構プレスリリース
 
 
>インプラントに特定の紫外線を照射する
>技術は、光機能化と呼ばれ、
>比較的簡便に達成できる技術であり、
>薬剤などを使わずに、インプラント
>そのものに抗酸化作用をもたせる
>という点で、臨床応用も容易です。
 
>インプラント手術などの外科処置には
>必ず生体に炎症反応が生じます。
 
>抗炎症効果をもつインプラント
>であれば、術後の早期で、良好な治癒を
>促し、成功率の高い治療が期待できます。 
 
 より良い治療成績を上げられるように
なると良いですね。

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