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2016年10月22日 (土)

世界初!難治性スキルス胃癌の病態を解明 新規治療法の開発に成功

2016年10月11日 大阪市立大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 医学研究科 腫瘍外科学・難治がん
TRセンター 副センター長の八代 正和
(やしろ まさかず)准教授および
血液腫瘍制御学の日野 雅之
(ひの まさゆき)教授らのグループは、
予後が極めて悪いことで知られている
スキルス胃癌の難治性の原因を
世界で初めて解明し、その機序に基づいた
新しい治療法の開発に成功しました。
 
 がん患者を治療によってどのくらい
救えたかを示す「5年相対生存率」が
62.1%となり、前回の調査に比べて
向上したという報告書を今年7月に
国立がん研究センターが公表しました。
 
 このように医学の進歩により癌の
治療成績は向上してきています。
 
 しかし一方で、依然予後不良な
「難治性の癌」が少なからず存在すること
も事実です。
 
 難治癌は増殖転移が速いため手術治療が
困難であり、新しい治療法開発が急務と
されています。
 
 本研究により、スキルス胃癌細胞が
正常骨髄細胞を癌組織へ誘導し、
さらに癌細胞周囲に集合した骨髄由来正常
細胞が癌細胞の強さを増加させ、
この一連の過程がスキルス胃癌難治性の
原因であることを明らかにしました。
 
 さらに、スキルス胃癌細胞が産生する
骨髄細胞誘導物質*にシグナル阻害剤**
を投与することで骨髄細胞の癌への集積が
抑制され、スキルス胃癌の増殖や転移を
減少させ、治療することに成功しました。
 
 本発明により、日本で死亡率の高い胃癌
の中でも極めて難治性のスキルス胃癌の
特効薬開発が期待されます。
 
 本研究成果は、平成28年10月11日(火)
午前4時、日本時間では同日の午後5時に
米国の病理学会誌
「American Journal of Pathology」
電子版に公開されました。
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 素晴らしい。
 
 
>現時点では動物モデルを用いての
>非臨床試験の段階ですが、
>産学連携のもと新薬を開発し、
>できるだけ早く臨床試験を開始したい
>と考えています。
 
 早く臨床試験を開始出来ると良い
ですね。

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