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2016年10月 6日 (木)

抗がん剤耐性がん細胞は IL-34 を産生することで免疫抑制を促進しがん細胞の抗がん剤耐性を強めていることを発見

2016/9/7 北海道大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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研究成果のポイント
 
・抗がん剤耐性となったヒト肺がん細胞
 が IL-34 を産生することを発見。
 
・IL-34 はがん組織内に
 免疫抑制型マクロファージを増加させる
 ことを発見。
 
・IL-34 はがん細胞自身にも働き,
 がん細胞の抗がん剤耐性を強めていることを発見。
 
・IL-34 を高発現するヒト肺がん患者では
 低発現である場合に比べ生命予後が
 不良であることを発見。
 
・IL-34 阻害により抗がん剤耐性となった
 がんに対しても奏功する治療を
 提案できる可能性。
 
 
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概要
 
 化学療法(抗がん剤治療)は,
現代のがん治療における重要な柱の一つ
です。
 
 また近年では,免疫系を標的とした
治療法が開発され,大きな治療効果を
挙げています。
 
 一方で,抗がん剤耐性となったがんの
治療は依然として難しく,
抗がん剤耐性獲得のメカニズムの解明や
新規治療法の開発が望まれています。
 
 北海道大学遺伝子病制御研究所
免疫生物分野の清野研一郎教授らによる
研究チームは,抗がん剤耐性となった
ヒト肺がん細胞が,
インターロイキン-34(IL-34)を新たに
産生するようになることを発見しました。
 
 IL-34 は,免疫抑制型の
腫瘍随伴マクロファージを誘導し,
さらにがん細胞自身の生存維持を
助けることで,結果的にがん細胞の
抗がん剤耐性を高めていることを
見出しました。
 
 また,抗がん剤耐性がん細胞の
IL-34 産生を止めるように操作すると,
抗がん剤治療が効くようになり,
腫瘍増大を顕著に抑えられることが
明らかになりました。
 
 これらの結果は,抗がん剤耐性がん細胞
が産生する IL-34 が免疫抑制的な
腫瘍微小環境の形成を促進していること,
さらに,がん細胞自身の抗がん剤耐性を
高めるのに寄与していることを
示しています。
 
 よって IL-34 の働きを阻害すること
で,抗がん剤耐性がん細胞がつくりだす
免疫抑制状態を解除し免疫系を標的とした
治療の効果を高められる可能性や,
抗がん剤との併用療法により
抗がん剤耐性となったがんに対しても
治療効果を発揮する可能性が予測されます。
 
 本成果は,これまで根治の難しかった
抗がん剤耐性がんに対する IL-34を
標的とした新規治療法の開発につながる
ものと期待されます。
 
 本研究成果は,北海道大学遺伝子病制御
研究所免疫生物分野,北海道大学大学院
医学研究科生殖内分泌・腫瘍学分野,
循環器・呼吸器外科学分野,
神奈川県立がんセンター,
滋賀医科大学,東京大学
の共同研究によるものです。
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>抗がん剤耐性となったヒト肺がん細胞
>が IL-34 を産生することを発見。
 
 これは重要ですね。
 がんというものは本当に巧妙
ですね~。
 
 
>本研究の結果から,抗がん剤耐性
>となったがん細胞がIL-34 を産生し,
>その IL-34 により免疫抑制が
>誘導されること,さらに抗がん剤耐性
>にも寄与していることがわかりました。
 
>将来的には,IL-34 を標的とする
>治療法を開発することにより,
>抗がん剤耐性がんに対しても
>有効な治療を提示できるようになると
>期待されます。
 
 抗がん剤耐性がんに対する有効な治療法
開発に対して大いに期待できそうです。

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