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2016年9月 8日 (木)

大腸がん幹細胞を抑制する新規化合物を創出

2016年8月26日
国立がん研究センター
理化学研究所
カルナバイオサイエンス株式会社
日本医療研究開発機構
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
●大腸がんの90%以上でおこる遺伝子異常
 を標的とした新規化合物を産学の
 共同研究で創出いたしました。
 
●この化合物は大腸がんの根元の細胞
 (がん幹細胞)の働きを抑制し、
 腫瘍を作れなくすることが
 分かりました。
 
 
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 国立がん研究センター、理化学研究所、
カルナバイオサイエンス株式会社の
研究グループは、大腸がんの発生に必須な
シグナル伝達経路を阻害することができる
新規化合物を創出しました。
 
 大腸がんの90%以上の方で、
このシグナル伝達経路に遺伝子異常が
おこることは以前より分かっていました
が、治療薬として実用化されたものは
ありません。
 
 従来の抗がん剤は腫瘍を縮小することが
できましたが、薬剤が効かない
「がん幹細胞(がんの根元の細胞)」が
残ってしまい、がんが再発する原因に
なっていました。
 
 この新規化合物はがん幹細胞が腫瘍を
再度作る働きを抑えることが動物実験で
明らかになりました。
 
 国立がん研究センターでは、
現在、大腸がんに対する新規治療薬として
実用化を目指しています。
 
 本研究成果は、国立研究開発法人
日本医療研究開発機構(AMED)などの
支援を受け行ったもので、
研究成果は国際学術誌
「Nature Communications」に
発表されました
(8月26日付けオンライン掲載)。
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 素晴らしい成果ですね。
 
 
>今回研究グループが発見した化合物は、
>このがん幹細胞が腫瘍を形成する働きを
>抑え、「がんを根絶やし」にすることが
>期待できるものです。
 
>この化合物が治療薬として
>実用化されると、従来の抗がん剤が
>効かなくなった患者さんでも、
>新しい治療の機会が得られる可能性が
>あります。
 
>研究グループでは臨床試験の前段階
>となる非臨床試験を実施中で、
>今後、大腸がんに対する新規薬剤として
>実用化を目指していきます。
 
 非臨床試験で良い成績が出ると
良いですね。
 大いに期待しています。

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