リンパネットワークを介した新しいがん化学療法
2016/09/02 東北大学プレスリリース
詳細は、リンクを参照して下さい。
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小玉哲也(東北大学大学院医工学研究科
教授、松木大輔(同大学院医工学研究科
元大学院生)、多田明日香
(同大学院工学研究科 大学院生)、
武田航(同大学院医工学研究科
大学院生)、および森士朗
(東北大学病院 講師)らは、
ヒトのリンパ節と同等の大きさを有する
特殊なマウスを用いた共同研究から、
従来の画像診断法では検出できない
リンパ節の微小転移の治療や予防を
可能にする、新しい抗がん剤投与法を
提案しました。
本手法では、リンパ節に直接抗がん剤等
を注入することで、
このリンパ節だけでなく、このリンパ節の
リンパネットワーク下流に位置する
リンパ節も治療対象にすることができます。
抗がん剤1滴ほどの量で、転移初期段階に
あるひとつのリンパ節を治療することが
できると見込まれ、この投与量は
静脈注射による全身化学療法の投与量に
比べ著しく少ない量です。
この治療法は、これまで高齢や
他の疾患でリンパ節郭清術の適応が
困難であった患者や、手術では切除が
困難なリンパ節郭清域外のリンパ節も
治療できることになり、
抗がん剤の副作用やリンパ節転移に悩む
多くのがん患者を救済できる
画期的な治療法になるものと
期待されます。
本研究成果は、2016年9月1日
(イギリス時間午前10時)
Scientific Reports 誌(電子版)に
掲載されました。
なお、本研究の一部は、日本学術振興会
研究費補助金の助成を受けて
おこなわれました。
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素晴らしい成果のようです。
>抗がん剤1滴ほどの量で、転移初期段階
>にあるひとつのリンパ節を治療すること
>ができると見込まれ、この投与量は
>静脈注射による全身化学療法の投与量に
>比べ著しく少ない量です。
>この治療法は、これまで高齢や
>他の疾患でリンパ節郭清術の
>適応が困難であった患者や、
>手術では切除が困難な
>リンパ節郭清域外のリンパ節も
>治療できることになり、
>抗がん剤の副作用やリンパ節転移に悩む
>多くのがん患者を救済できる
>画期的な治療法になるものと
>期待されます。
リンパ節転移は、がん転移の大きな
原因の一つです。
今回の成果には大いに期待したい。
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