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2016年8月10日 (水)

従来の10億分の1のエネルギーで動く分子センサを開発~肺がんマーカーなどの携帯型の健康センサに適用可能~

平成28年7月20日
科学技術振興機構(JST)
九州大学
慶應義塾大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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ポイント
 
○化学物質を電気的に検出する
 一般的なガスセンサは大きなエネルギー
 を消費している。
 
○ナノスケールで熱を時間・空間制御する
 ことにより、従来の10億分の1の
 微小なエネルギーで動く分子センサの
 開発に世界に先駆けて成功した。
 
○本センサ技術により化学物質を
 モバイル機器で検知するなど
 新たな利用が期待される。
 
 
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 九州大学 先導物質化学研究所の
柳田 剛 教授らの研究グループは、
従来の10億分の1のエネルギー
(pJ:ピコジュール注1))で
駆動する分子センサを世界に先駆けて
開発しました。
 
 従来のガスセンサでは、
その消費エネルギーが極めて大きく
(~mJ:ミリジュール)、
センサエレクトロニクス応用は困難であり、
より少ない消費エネルギーで駆動する
高感度な分子センサの開発が来たる
IoT(モノのインターネット)注2)
社会に向けて強く望まれていました。
 
 本研究グループは、ナノスケール領域
における熱を時間・空間的に制御する
という新しい概念をナノ分子センサに
導入することで、開発に成功しました。
 
 本分子センサデバイスは、我々の健康に
関連した揮発性化学物質をモバイル機器で
検知する新しい技術へと発展し、
集めた化学物質データをビッグデータ
として活用する新しいビジネス展開も
期待されます。
 
 本研究は、慶應義塾大学 理工学部の
内田 建 教授と共同で行ったものです。
 
 本研究成果は、2016年7月19日に
米国化学会誌
「ACS Sensors」に
掲載されました。
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>従来の10億分の1の微小なエネルギー
>で動く分子センサの開発に
>世界に先駆けて成功した。
 と言うのは、スゴイですね。
 
 
>本研究で提案・実証した分子センサは、
>我々の健康状態に関連した
>揮発性化学物質を、従来のような
>検査装置がある場所に行くことなく、
>身の回りの電子デバイスに組み込む
>可能性を開き、場所を選ばず、
>簡便かつ高感度に検知・収集する
>新しい科学技術へと発展することが
>期待されます。
 
>具体的にはより複雑な分子構造を
>電流検知することを可能とし、
>危険物質の検出や肺がんマーカー分子
>などの電流検出へと展開を見据えて
>います。
 
>さらに、将来のIoT社会で
>モバイル機器などから収集された
>化学物質のビッグデータを
>活用する展開が想定されます。
 
 期待したい。

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