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2016年8月17日 (水)

中性子捕捉療法のための有望なホウ素薬剤を開発―マウスのがんで、高い治療効果を確認―

2016.08.03 東京工業大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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要点
 
○生理的条件下でタンパク質の
 システイン残基だけでなくリジン残基に
 結合するホウ素クラスター結合
 マレイミドを開発。
 
○がん集積性タンパク質である
 血清アルブミンやトランスフェリンに
 ホウ素クラスターを導入。
 
○患者の血清アルブミンや
 トランスフェリンをホウ素キャリヤに
 使用可能。
 
 
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概要
 
 東京工業大学 科学技術創成研究院
化学生命科学研究所の中村浩之教授らは、
ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
[用語1]において、多量のホウ素分子を
腫瘍内に簡便に導入する手法
「ホウ素クラスター結合マレイミド
(MID)」[用語2]を開発した。
 
 MIDがこれまで知られていた
タンパク質のシステイン残基の
SH基[用語3]だけでなく、
リジン残基[用語4]にも結合することを
見出して実現した。
 
 この発見により、がん集積性タンパク質
である血清アルブミン[用語5]や、
鉄輸送タンパク質であり多くのがん細胞で
その受容体が高発現している
トランスフェリン[用語6]に対して、
多量のBNCT用ホウ素薬剤を容易に導入
できるようになった。
 
 MIDを結合させた血清アルブミンは
皮下腫瘍移植マウスにおいて脾臓、
肝臓、腎臓などの臓器には低濃度で
集積するのに対し、腫瘍内に
非常に高濃度で集積することを確かめた。
 
 BNCTによる次世代がん治療の発展に
貢献すると期待される。
 
 本研究成果は、7月12日発行の
Journal of Controlled Release
オンライン版に掲載された。
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>今回の研究では、こういった
>血清アルブミンのがん集積性を利用した
>低毒性で血中滞留性の高いホウ素薬剤を
>医療現場に提供することを目的に、
>単回投与が可能であり薬剤投与量の
>軽減可能な次世代ホウ素薬剤を開発した。 
 
>実際に、MID-アルブミンコンジュゲート
>を大腸がん皮下移植マウスに投与した
>ところ、腫瘍内に非常に
>高選択性・高濃度でホウ素が集積する
>ことが分かった。
 
>さらに京都大学原子炉実験所の
>鈴木実教授、櫻井良憲准教授との
>共同研究で熱中性子照射実験を
>行った結果、非常に高い治療効果を
>見出した。
 良さそうですね。
 
 人への臨床試験までには時間がかかり
そうですが、BNCTは中性子照射台に
20~30分横たわっているだけで治療できる
非常に低侵襲でQOLの高い細胞選択的な
放射線療法であるので、今回開発された
薬剤が一日でも早く利用出来る日が来る
よう期待しています。

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