心筋肥大を制御する新たなメカニズムを解明! 心不全の新たな治療に迫る道筋に光
2016-07-01 日本の研究.com
詳細は、リンクを参照して下さい。
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本研究成果のポイント
・心筋肥大※1 の過程において、
タンパク質生成の源であるリボ核酸
(RNA)※2 の量を制御する、
新たなメカニズム を解明
・次世代シークエンサー※3 解析を駆使し、
心筋細胞における新たなRNA量制御因子
を同定
・RNA代謝制御という全く新たな側面から、
心不全治療への新しい道筋が開かれる
ことに期待
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リリース概要
大阪大学大学院医学系研究科内科学講座
(循環器内科学)の肥後修一朗助教、
増村雄喜大学院生、坂田泰史教授、
同生化学・分子生物学講座(医化学)の
高島成二教授らのグループは、
心筋細胞が肥大する過程において
RNA量を制御するメカニズムを
世界で初めて明らかにしました。
今回肥後助教らの研究グループは、
iPS細胞作成に用いられるタンパク質
であるc-Myc※4 を心筋細胞に導入すると
RNAの合成が顕著に促進されることに
着目し、次世代シークエンサー技術を
駆使して、c-Mycの新たな標的遺伝子として
Btg2※5 を同定しました。
Btg2はc-Mycの作用に反して細胞質の
RNA量を負に制御し、心筋細胞の肥大を
退縮させることが明らかになりました。
本研究成果は、心筋肥大における
RNA代謝制御の関与を初めて明らかと
したもので、新たな側面からの治療応用が
期待されます。
本研究成果は、英国科学誌
「Scientific Reports」に、
6月27日(月)18時(日本時間)に
公開されました。
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「心不全の新たな治療」
素晴らしい
>RNA代謝制御という全く新たな側面から、
>心不全治療への新しい道筋が開かれる
>ことに期待
大いに期待したい。
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