ビフィズス菌が優勢になる乳児の腸内フローラ形成機構を解明―母乳に含まれるオリゴ糖の主要成分の利用がカギ―
2016.06.30 東京工業大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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要点
・ビフィズス菌は、乳児期の腸内フローラ
において優勢になることが知られていた
がメカニズムが分かっていなかった。
・本研究では、生後1か月の間に乳児の
腸内フローラが大きく変化し、
腸内細菌科およびスタフィロコッカス科
に属する細菌群が優勢のフローラ構成
から、ビフィズス菌が優勢の
フローラ構成に変動することを
明らかにした。
・ビフィズス菌が優勢になるためには、
母乳に含まれるオリゴ糖の
主要構成成分「フコシルラクトース」が
重要な役割を果たしていることを
ゲノム解析により解明した。
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概要
東京工業大学 生命理工学院
生命理工学系の森宙史助教、
山本和也大学院生※、山田拓司准教授、
黒川顕特任教授
(兼国立遺伝学研究所教授)は
ヤクルト本社中央研究所の松木隆広博士、
帝京大学医学部の児玉浩子博士らの
研究グループと共同で、
乳児期のビフィズス菌優勢の
腸内フローラ[用語1]形成には、
母乳オリゴ糖の主要な構成成分である
フコシルラクトース(FL)[用語2]が
重要であることを突き止めた。
FLを利用できるビフィズス菌が
定着した乳児は、そうでない乳児に比べて
便中のビフィズス菌の占有率や酢酸濃度が
高く、大腸菌群の占有率やpHが低いことが
わかった。
ビフィズス菌に利用されるFLを輸送する
ABC輸送体[用語3]がビフィズス菌優勢の
腸内フローラの形成において
中心的な役割を担っていることを解明した。
これはビフィズス菌のオリゴ糖利用性が、
乳児とビフィズス菌の共生関係の構築に
重要であることを示し、乳幼児期における
ビフィズス菌優勢の腸内フローラの意義の
解明につながることが期待される。
研究成果は6月24日発行の英科学誌
「ネイチャーコミュニケーションズ
(Nature Communications)」に
掲載された。
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なかなか複雑ですね。
>乳児期の腸内フローラ構成が
>成長後の個体の生理機能に大きな影響を
>及ぼすことが明らかとなっている。
と言っていますが、具体的にどんな
影響があるのかな?
ちょっと検索してみたところでは、
>腸内にビフィズス菌・乳酸菌が少ない
>乳幼児ではアレルギーを示すことが
>多く、このような乳幼児にProbiotics
>としてビフィズス菌や乳酸菌を投与
>するとアレルギースコアが低減する
>ことが明らかにされた。
とかいうことが出てきました。
ビフィズス菌・乳酸菌は身体に
良いようです。
今回の研究は、ビフィズス菌が、
乳児期の腸内フローラにおいて優勢
になるメカニズムの解析でした。
人は上手くできてますね。
自然に育てると、これからの成長
にとって望ましい腸内環境になる。
腸内フローラの研究は重要だと
思います。
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