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2016年7月 8日 (金)

悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌をIgA抗体で制御~腸内細菌叢改善薬の開発に道~

平成28年7月5日
奈良先端科学技術大学院大学
科学技術振興機構(JST)
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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 奈良先端科学技術大学院大学の
バイオサイエンス研究科応用免疫学研究室
新藏 礼子(しんくら れいこ)教授らの
研究グループは、炎症性腸疾患などで
免疫系が過剰刺激を受けて炎症を起こす
原因が腸内細菌叢注1)の変化であると
考えた。
 
 研究グループはマウスの腸から
多くのIgA(イムノグロブリンA)抗体
を分離し、その中で多くの種類の腸内細菌
に一番強く結合するW27IgA抗体
(W27抗体)注2)を選択した。
 
 腸炎を起こすモデルマウスに、
W27抗体を経口投与すると、腸内細菌叢
が変化し、腸炎を抑制する効果があること
を突き止めた。
 
 W27抗体は細菌のある特定のアミノ酸
配列を持つ代謝酵素を識別して結合する
ことにより、増殖を抑制すべき細菌を
見分けていることも明らかにした。
 
 興味深いのは、W27抗体が攻撃する
のは大腸菌など悪玉菌の仲間で、
W27抗体が認識しないのは乳酸菌や
ビフィズス菌といったいわゆる善玉菌
ということである。
 
 悪い菌の増殖を抑制して、良い菌の増殖
を妨げないので、全体として良い菌が
優位になる腸内環境へと変化する効果が
見られた。
 
 W27抗体が悪玉菌の増殖を抑えること
を明らかにした本研究成果は、
腸内細菌叢を改善して、腸炎だけではなく
種々の病気の予防や治療にもつながること
が期待される。
 
 この研究成果は、英国(ロンドン)時間
の7月4日(月)【日本時間 
平成28年7月5日(火)】付けで、
「Nature
 Microbiology」の
オンライン版に掲載される。
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>興味深いのは、W27抗体が攻撃する
>のは大腸菌など悪玉菌の仲間で、
>W27抗体が認識しないのは
>乳酸菌やビフィズス菌といった
>いわゆる善玉菌ということである。
 
>悪い菌の増殖を抑制して、良い菌の増殖
>を妨げないので、全体として良い菌が
>優位になる腸内環境へと変化する効果が
>見られた。
 素晴らしいですね。
 
 
>本研究成果は主研究者である
>新藏 礼子が本年3月まで在籍した
>長浜バイオ大学で上記の共同研究と支援
>を受けて行った。
 
>今後は4月から在籍する奈良先端科学
>技術大学院大学において、抗体医薬の
>実用化につながる研究を継続する。
 
 是非継続して、より有益な成果が
得られるよう期待しています。
 
 糞便移植もそうですが、積極的に
腸内細菌叢を制御しようとする
動きが出てきましたね。
 その意味でも期待です。

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