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2016年6月23日 (木)

「血液の固まりやすさを電気で計測」― 心原性脳梗塞の発症リスクを高感度に評価できる可能性 ―

平成28年6月9日
国立大学法人 東京医科歯科大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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【ポイント】
 
・血液が固まりやすくなる
 (血液凝固能が亢進する)と
 心房内などで血栓ができやすくなり、
 心原性脳梗塞の発症リスクが高まります。
 
・血液の誘電率を計測することで、
 従来は難しかった微少な凝固能亢進が
 評価できるようになりました。
 
・心原性脳梗塞の発症リスク評価と、
 治療薬の効果判定を感度よく行える
 可能性が期待されます。
 
 
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 東京医科歯科大学大学院保健衛生学
研究科・生命機能情報解析学分野の
笹野哲郎准教授、
長谷川由貴・濱田里美 大学院生 と、
同医歯学総合研究科心臓調律制御学の
平尾見三教授の研究グループは、
本学先端血液検査学(小山高敏准教授)、
循環制御内科学(磯部光章教授)、
難治疾患研究所生体情報薬理学
(古川哲史教授)との共同研究により、
誘電コアグロメーター
(ソニー株式会社による実験用試作機)を
用いて血液の誘電率変化を測定し、
その微分波形から新たな指標を算出する
ことで、血液の微少な凝固能亢進を
高感度に検出できることを明らかに
しました。
 
 この研究は文部科学省科学研究費補助金
の支援のもとでおこなわれたもので、
その研究成果は、国際科学誌 PLOS ONE
(プロスワン)に、2016年6月8日
午後 2 時(米国東部時間)に
オンライン版で発表されます。
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 良い成果だと思います。
 客観的に評価出来るというのは
素晴らしい。
 
 
>血液凝固能を正確に評価した上で
>治療を開始することで、
>心原性脳梗塞の発症をより効果的に
>予防できることが期待されます。
 
>さらに、心原性脳梗塞の予防には
>血栓形成を抑制する薬(抗凝固薬)が
>用いられますが、これらの薬剤の
>効果判定にも今回の検査が使用できる
>可能性があり、今後心原性脳梗塞に
>対するより効果的な治療に役立て
>られることが期待されます。
 
 期待しましょう。

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