卵巣癌・大腸癌に抗癌効果を持つ生体内物質を発見 妊娠高血圧症候群の原因物質が抗腫瘍効果をもつことを解明
2016年5月13日 日本の研究.com
大阪大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
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本研究成果のポイント
・妊娠高血圧症候群※1 の原因物質に
抗腫瘍効果があることを解明
・その物質に卵巣癌、大腸癌の細胞の増殖
を抑制させる効果があることを確認
・生体内で産生される物質であるため、
臨床応用しやすく、幅広い応用に期待
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リリース概要
大阪大学大学院医学系研究科
器官制御外科学講座(産科学婦人科学)の
熊澤惠一助教は、妊娠高血圧症候群発症の
カギとされている可溶性血管内皮細胞
増殖因子受容体1※2
(soluble VEGF receptor 1:sFLT1)が
卵巣癌、大腸癌の細胞に抗腫瘍効果を
認めることを発見しました。
卵巣癌のモデルマウスにsFLT1を
投与することで抗腫瘍効果を
確認しました。
sFLT1は生体内で産生されている物質
であるため、抗腫瘍薬として臨床応用も
しやすいと考えられます。
また、乳癌、肺癌由来の細胞にも効果が
確認できたため、利用しやすい抗癌剤
として幅広い応用が期待されます。
なお、本研究成果は平成28年4月22日
(金)に英国科学誌「Scientific Reports」
のオンライン版に掲載されました。
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臨床応用しやすいと言うのが
良いですね。
意外な物質に顕著な抗癌効果があった
と言うことになります。
>今回の研究が胎盤の研究と
>悪性腫瘍の研究を結び付けたこと
>により、今後、両者の研究が
>より密接に関わるきっかけとなったと
>考えられます。
今後の研究に期待します。
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