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2016年6月24日 (金)

死亡率の高い膵がんと肺がんを促進するタンパク質を発見

2016年6月21日 大阪大学
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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本研究成果のポイント
 
・早期発見が困難で難治性の、膵がんと
 肺がんにおけるがん促進因子を発見
 
・両がんの細胞増殖を促進する
 タンパク質Dkk1※1 の新しい受容体
 としてCKAP4※2 を同定
 
・Dkk1とCKAP4が両がんの
 バイオマーカー※3 になることで、
 早期発見に繋がる診断薬の開発に
 つながるとともに、CKAP4に対する
 抗体が治療に応用できれば、
 効果の高い治療薬開発につながる
 と期待
 
 
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概要
 
 大阪大学大学院医学系研究科
生化学・分子生物学講座
(分子病態生化学)の菊池章教授の
研究グループは、膵がんと肺がん
において発現する二つのタンパク質
Dkk1とCKAP4が結合することにより、
がん細胞の増殖を促進することを
明らかにしました。
 
 また、同研究科の消化器外科、
呼吸器外科、病理学の研究グループとの
共同で、膵がんと肺がんの60%以上の患者
において、Dkk1とCKAP4がたくさん発現
していることを発見しました。
 
 両方のタンパク質がたくさん発現して
いるがん患者の予後が悪いことも
明らかにしました。
 
 さらに、CKAP4抗体をマウスに投与した
ところ、Dkk1とCKAP4の両タンパク質を
発現しているがん細胞の増殖を阻害する
効果があることが分かりました(下図) 。
 
 これらの結果から、Dkk1とCKAP4は
膵がんと肺がんの新しい診断マーカー
(指標)になるとともに、CKAP4に対する
抗体が将来治療に応用できる可能性が
でてきました。
 
 したがって、今回の発見は、両がんの
早期発見につながる新たな診断薬や、
効果の高い治療薬の開発に貢献すること
が期待されます。
 
 本成果は、日本時間6月21日(火)
午前5時に米国医学誌
「Journal of Clinical Investigation
(J. Clin. Invest.、ジャーナル・オブ
 ・クリニカル
 ・インべスティゲーション)」の
オンライン版に掲載されました。
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>今回、菊池教授のグループは、
>細胞表面に存在しているDkk1に結合する
>タンパク質を網羅的に解析すること
>により、CKAP4と呼ばれるタンパク質が
>Dkk1の受容体として働くことを
>発見しました。
 
>さらに、Dkk1とCKAP4が結合すると、
>がん細胞の増殖を促進することが
>知られているAKTと呼ばれる
>タンパク質を活性化することも
>分かりました。
 
 これらは、学術上の重要な発見。
 だそうです。
 
 
>本研究成果から、Dkk1とCKAP4が
>膵がんと肺がんの診断のマーカー(指標)
>になるとともに、CKAP4に対する抗体が
>将来治療に応用できる可能性が
>でてきました。
 
>したがって、今回の発見は、
>両がんの早期発見につながる
>新たな診断薬や、効果の高い治療薬の
>開発に貢献することが期待されます。
 
 期待しましょう。

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