ゲノム編集で初のがん治療臨床試験へ、米ペンシルベニア大が申請
2016年06月17日 ニュースイッチ
詳細は、リンクを参照して下さい。
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最先端のゲノム編集技術である
CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)
を使い、米ペンシルベニア大学が
がん治療の臨床試験に向けた適用申請を
おこなっていることがわかった。
来週開かれる「組み換えDNA諮問委員会
(RAC)」 での議題の一つとして、
米国立衛生研究所(NIH)が公表したもの
で、MITテクノロジーレビューが伝えた。
提案されているのはがんの免疫治療の
一種。
自分の免疫細胞の特定の遺伝子を
CRISPRで働かないようにし、がんを攻撃
しやすいようにするという。
ペン大はすでに、今回提案した
遺伝子組み換えでの免疫治療法の基本技術
を確立済み。
骨髄腫やメラノーマ(黒色腫)、
肉腫といったがんに対するもので、
体外に取り出した免疫T細胞の表面にある
受容体のPD-1を遺伝子組み換えで除去し、
体内に戻す。
こうすることで、リンパ球の活性化を
抑制するPD-1を利用して、がん細胞が
免疫機構から逃れるのを防ぐ仕組みだ。
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免疫細胞の特定の遺伝子を操作して
治療効果をあげる試みは既にいろいろ
なされています。
今回のものは、PD-1受容体を阻害する
という意味ではオプジーボ」
(一般名ニボルマブ)と同等の仕組みを
利用したもののようです。
今後こういう試みは増えていくと思われ
ます。
CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)
の改良型のゲノム編集技術も出てきている
ようですし、期待大です。
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