希少元素を使わずに赤く光る新窒化物半導体を発見
2016.06.22 東京工業大学
詳細は、リンクを参照して下さい。
---------------------------------------
要点
・発光デバイスや太陽電池への応用に期待
・マテリアルズ・インフォマティクスが
物質探索を加速できることを実証
・窒素化合物に限らず新物質開拓の
新たな道を開く
-----
概要
東京工業大学 科学技術創成研究院
フロンティア材料研究所
/元素戦略研究センターの大場史康教授、
平松秀典准教授、細野秀雄教授らは
京都大学大学院工学研究科の日沼洋陽
特定助教、田中功教授らと共同で、
希少元素[用語1]を含まず、
赤色発光デバイスや太陽電池への応用が
期待できる新しい窒化物半導体を発見した。
最先端の第一原理計算[用語2]を用いた
スクリーニングによる効率的な物質選定と
高圧合成実験[用語3]の連携により、
見いだした。
この成果は窒化物半導体の応用の
可能性を広げるだけでなく、
先進計算科学に基づいた
マテリアルズ・インフォマティクス[用語4]
により物質探索を加速できることを
実証したものであり、本アプローチは
今後の材料開発において有力な手法に
なると期待される。
研究成果は6月21日に英国の科学誌
「ネイチャー・コミュニケーションズ
(Nature Communications)」に
掲載された。
---------------------------------------
マテリアルズ・インフォマティクス
期待出来そうですね。
>11種類の有望な新3元系窒化物に関する
>理論予測と、CaZn2N2の実験的な実証に
>関する以上の結果は、窒化物半導体の
>これからの応用の可能性を
>広げるけでなく、
>マテリアルズ・インフォマティクス
>により物質探索を加速できることを
>示す実例である。
>今後、探索範囲を拡張して
>計算スクリーニングを実行し、
>より多様な新物質を選定し、
>実験により検証することで、
>新物質のさらなる開拓が期待できる。
大いに期待したい。
| 固定リンク
「科学関連ニュース」カテゴリの記事
- 世界初、100:1の減速比でも逆駆動可能なギヤを開発―ロボットの関節やEVの変速機などへの展開に期待―(2019.12.04)
- 全ての光を吸収する究極の暗黒シート-世界初!高い光吸収率と耐久性を併せ持つ黒色素材-(2019.09.03)
- バイオプラスチック原料を大量合成する技術を開発 ~環境調和型触媒反応プロセスによる,再生可能資源を活用したバイオ化学品製造技術~(2019.07.24)
- 「亀裂」と「光」で世界最小サイズの絵画の作製に成功 -インクを使わずに超高精細な印刷が可能に-(2019.06.25)
- 福島原発事故によって飛散した放射性微粒子の溶解挙動を解明(2019.05.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント