神経前駆細胞に発生の時期を知らせる「時計」があった 名古屋大学
2016年5月1日 大学ジャーナル
詳細は、リンクを参照して下さい。
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名古屋大学大学院医学系研究科の
研究グループは、理化学研究所
多細胞システム形成研究センターとの
共同研究で、大脳の発生時期に沿った
神経前駆細胞の変化と細胞周期進行との
関係を明らかにし、英科学誌
「Nature Communications」電子版に
発表した。
本研究グループは、それぞれ発生時刻の
異なるマウス神経前駆細胞の遺伝子発現を
解析、その結果、細胞の分化状態とは
関係なく時刻の進行に伴い変化する
「時間軸遺伝子」を発見した。
時間軸遺伝子の発現は、発生途中の
マウスの脳内で神経前駆細胞の周期進行を
止めても変化を続け、その後に進行を
再開させると、細胞は正しい発生の時刻に
応じたタイプのニューロンへ分化した
という。
本研究から、神経前駆細胞は
「細胞分裂の回数を数えて発生の時刻を
計っている」のではなく、
発生時刻を刻む「時計」をもとにしている
という答えが示された。
今後、未分化な神経前駆細胞から
特定の役割を持つ細胞が生み出される
メカニズムの解明につながることが
期待される。
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時間軸遺伝子ね~
想定外な話しが沢山出てきますね。
現在存在している科学の結論は
あくまで、現在までに知り得た結論
というだけのものであって、
正しいのだと言い切る人がいたと
したらそれは間違いです。
真の科学的態度とは言えない。
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