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2016年4月21日 (木)

腎臓の元となる細胞を増やすことに成功~腎臓の再生医療に向け前進~

平成28年4月15日
熊本大学プレスリリース
 
詳細は、リンクを参照して下さい。
 
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[要旨]
 
 熊本大学発生医学研究所の
研究グループ
(谷川俊祐助教、西中村隆一教授ら)は、
マウス胎仔由来およびヒト iPS 細胞から
誘導した腎臓前駆細胞を試験管内で
増やす方法を開発しました。
 
 尿の産生や血圧の調節など生命の維持に
必須の器官である腎臓は一度機能を失うと
再生しません。
 
 胎児期には尿を産生する重要な組織
であるネフロン
(糸球体※ 3 と尿細管)が
腎臓前駆細胞から作り出されます。
 
 しかし、その細胞は腎臓が出来上がる
出生前後に消失してしまうため、
そのことが腎臓が再生しない理由の
一つとされています。
 
 一方、2013 年末に西中村教授らの
研究グループはヒト iPS 細胞から
腎臓前駆細胞を誘導する方法を
報告しました。
 
 しかし、これを再生医療へ応用するには、
腎臓組織を作る能力を保ちながら
前駆細胞を大量に増やす必要があります。
 
 今回、谷川俊祐助教らは、LIF※ 4 、
WNT、FGF 及び BMP といった
腎臓が作られる際に必要な液性因子を
敢えて低い濃度で培養液に加えること
によって、マウスの胎仔から単離した
腎臓前駆細胞を約 20 日間培養し、
100 倍に増やすことに成功しました。
 
 増えた細胞は糸球体と尿細管を形成する
能力を維持しており、腎臓発生に重要な
遺伝子群も保たれていました。
 
 ヒト iPS 細胞から作成した
腎臓前駆細胞をこの方法で培養したところ
約1週間維持され細胞数も増加しました。
 
 増えた細胞は、糸球体と尿細管を
形成する能力を保っていました。
 
 本研究は、出生前後には消失する
腎臓前駆細胞を、細胞外からの刺激により
ネフロンを作る能力を保持しながら
より長期に増幅させることを可能に
したものです。
 
 この方法を基に、人為的に大量に
作成した腎臓細胞の移植や、腎臓組織を
体内で再構築させる研究への発展が
期待されます。
 
 本研究成果は、科学雑誌
「Cell Reports」オンライン版に
4月14日 12:00 PM(アメリカ東部時間)
【日本時間の4月15日 2:00 AM】に
掲載されました。
 ※本研究は、米国NCI/NIHのグループとの
共同研究です。
 
 文部科学省科学研究費補助金、
博士課程教育リーディングプログラム
(HIGOプログラム)の支援を受けました。
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 まだ本格的な腎臓の再生医療には
届いていないようですが、
 
>とはいえネフロンの糸球体と尿細管の
>両方を作る能力を維持したまま
>腎臓前駆細胞を増やす方法が
>初めて確立されたため、
>今後、この培養法が再生医療に向けた
>研究に応用されることが期待されます。
 
 期待したいと思います。
 
 腎臓関連の他の投稿は、
2016年3月13日
 
 こちらも期待したい。

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